青 蛙       161句

青蛙とびほのくらき下總は   高島茂   鯨座

青蛙  雨蛙  枝蛙  夏蛙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
苔寺の雨に染まりし青蛙 遠藤勝亮 雨月 199809
青蛙一尺とんで近江かな 水谷芳子 199907
天皇陵守りて飛鳥の青蛙 木下仁司 199908
本堂の広さに迷ふ青蛙 山田弘子 円虹 199909
青蛙ひと日冷き指の先 守川都志子 199909
一〇〇〇年の猿楽堂の青蛙 須山つとむ 船団 199909
青蛙グリコのおまけピョコピョコと 松山律子 ヒッポ千番地 199910
青蛙雨が降る日も声聞かず 長谷川登美 ぐろっけ 199910
青蛙室生の里の流れ井戸 伊藤公女 ぐろっけ 199910
青蛙さいしょの雨はおてつき 斉木ギニ 海程 200008
塗り替へてやらうといふに青蛙 松本康司 銀化 200008
わが膝にぴよんと乗りたる青蛙 清水明子 遠嶺 200009
目の前の葉にかしこまる青蛙 稲畑汀子 ホトトギス 200106
チューリップの葉の中に青蛙かな 小儀洋子 百鳥 200106
青蛙八方に失せこちら向く 佐藤喜孝 あを 200106
青蛙木に産卵の泡袋 門屋大樹 春耕 200108
青蛙児の掌あまたを渡らされ 山本恵美 ぐろっけ 200108
わらべ唄の午報聴き入る青蛙 邑橋淑子 遠嶺 200110
銅像の鼻先に飛ぶ青蛙 藏前幸子 船団 200110
青蛙一日遊ぶ手水鉢 高橋英子 ぐろっけ 200112
青蛙いつも早すぎたという顔をする 川島ひとみ 船団 200201
外人墓地つばさ持たざる青蛙 小野寺節子 風土 200208
泳ぎとは斯く泳ぐもの青蛙 宮原みさを 花月亭 200208
学校のロッカーの上の青蛙 波田美智子 をりをりに 200208
青蛙玻璃戸に透きて腹白し 小西瑞穂 ぐろっけ 200208
合掌の一文字棚青蛙 柴田由乃 風土 200209
おみごとや一尺跳びの青蛙 田代史子 馬醉木 200210
青蛙丸き地球を見てをりぬ 清水晃子 遠嶺 200306
ゴム細工のやうに跳ぶよ青蛙 あさなが捷 200306
青蛙田の真ん中へ逃げにけり 嶋崎茂子 百鳥 200307
青蛙泳ぎ跳び交ふ塔心礎 河井史 築港 200308
近寄れる吾を無視せる青蛙 奥村光子 築港 200308
青蛙三段跳びの勇者なり 高橋照子 雨月 200308
この庭のどこが気に入り青蛙 平居澪子 六花 200309
自動改札開かずすくむ青蛙 磯海具子 帆船 200309
青蛙青くなるまで見届ける 早崎泰江 あを 200309
作風は軽妙酒脱青蛙 山口和生 帆船 200310
青蛙揺るる木の葉に畏まり 大島黎子 築港 200310
青蛙生まれは東大三四郎池 中野英歩 八千草 200401
葉の色になり切つてゐて青蛙 稲畑汀子 ホトトギス 200406
ひとりづつ雨背負ひけり青蛙 宇都宮滴水 京鹿子 200407
池舟のひねもす繋がる青蛙 白鳥義岳 帆船 200407
十一面観音に侍す青蛙 水原春郎 馬醉木 200408
おたがひに見れば奇妙よ青蛙 平子公一 馬醉木 200408
さてもこの仏足石の青蛙 大島翠木 200408
青柿と青蛙相譲らざる 大串章 百鳥 200409
踏みこみて四方にとびちる青蛙 加地芳女 雨月 200409
手をあげて笑ふ羅漢に青蛙 望月栄美 200409
物干の竿の先なる青蛙 芳賀桃主 ぐろっけ 200409
青蛙小学校を逃げ出しぬ 田中敬子 百鳥 200410
スーパーのレタスの中に青蛙 内藤ゑつ ゑつ 200411
葉表は玉座となりて青蛙 稲畑廣太郎 ホトトギス 200506
ことづてをぬかるでないぞ青蛙 山尾玉藻 火星 200507
碑の文字に嵌るや青蛙 中里とも子 百鳥 200508
下校児のひともんちゃくや青蛙 淵脇護 河鹿 200509
誰呼ぶとなく待つとなく青蛙 山嵜加代子 河鹿 200509
青蛙豆腐屋の子に生まれけり 片岡静子 200509
青蛙どこから見ても讃岐かな 渡辺ひろし 200608
大空に何問ひをるや青蛙 内田稔 遠嶺 200609
入口の手摺のいろの青蛙 竹内悦子 200708
身の鬼は葉裏へ廻る青蛙 大島翠木 200709
青蛙喜々と喚び交ふ雨催ひ 川崎光一郎 京鹿子 200709
青蛙畳に子らと遊びをり 柴田久子 風土 200709
青蛙目玉光らす草の蔭 筒井八重子 六花 200709
保育所の見張番かな青蛙 小野寺節子 風土 200710
河童忌や考へてゐる青蛙 廣畑忠明 火星 200710
青蛙雲をしぼるや一二滴 小堀寛 京鹿子 200808
葉がくれに息をひそめて青蛙 綿谷美那 雨月 200808
隠沼や声ひそやかに青蛙 高橋宏行 遠嶺 200809
園丁の肩にとまれり青蛙 広瀬俊雄 万象 200809
藤棚の幹の洞より青蛙 山形悦子 万象 200810
青蛙草に現れ草に消ゆ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906
青蛙四肢のびきつて枝移る 亀田やす子 万象 200908
青蛙の太き声する交差点 宮崎みゆき 万象 200909
青蛙這ふ菜園の忘れ杭 金子隆吉 200909
青蛙幾たび跳べば山に着く 原口頌子 ろんど 200909
睡蓮の葉に身じろがぬ青蛙 中里カヨ 酸漿 200910
青蛙道に跳び出て捕へらる 神蔵器 風土 200911
よく見ればよき面構へ青蛙 足利徹 はらから 200911
青蛙川の速さを過ぎゆけり 五十嵐紀子 200911
清澄寺森青蛙なきかはす 大内恵 酸漿 201001
雨を呼ぶ鳴きゐて見えぬ青蛙 塩路五郎 201007
此岸より彼岸へ消えし青蛙 石田厚子 馬醉木 201008
青蛙五郎太の上を飛び越えて 安永圭子 風土 201008
左利きの左が掴み青蛙 杉浦典子 火星 201008
青蛙雨の葉裏に隠れをり 田所昌代 201009
青蛙膝を正してをりにけり 岡野ひろ子 201009
青蛙鳴けば不思議や雨どつと 荻龍雲 201009
前うしろある庭石や青蛙 柴田久子 風土 201009
癌の身のこころすこやか青蛙 遠藤若狭男 201010
龍之介のも爪ほどなりや青蛙 高橋大三 ぐろっけ 201010
掌にのれば仏頂面の青蛙 樋口みのぶ 201011
青蛙につられてジャンプ夫の背 石川かおり 201107
青蛙葉陰から空仰ぎけり 加納淳子 六花 201107
青蛙跳び出す野菜道の駅 塩路五郎 201108
青蛙さみしき時は跳びにけり 林いづみ 風土 201108
長靴の三和土に二足青蛙 柿沼盟子 風土 201108
進路選び行きつ戻りつ青蛙 福島松子 ぐろっけ 201109
跳ぶ度に三つ指の礼青蛙 中本吉信 201110
畦草の色へ逃るる青蛙 山本雅子 馬醉木 201110
青蛙窓に張りつく呼吸かな 竹内悦子 201110
雨上りはじめましての青蛙 小菅礼子 春燈 201110
夫の忌や墓を離れぬ青蛙 辻知代子 201207
水鏡合唱輪唱青蛙 長崎桂子 あを 201207
一村を制覇するかに青蛙 宮崎左智子 201208
青蛙青きものより離れざり 椿和枝 201208
青蛙玻璃にうたた寝してゐたる 椿和枝 201208
いっせいに田より跳び出す青蛙 早崎泰江 あを 201208
青蛙跳んでや畦の芭蕉の碑 北崎展江 くりから 201209
里山の彩となりけり青蛙 半田稜 ろんど 201209
畦道の一歩一歩に青蛙 島野ひさ 万象 201210
刈られたる秋草の上に青蛙 島谷征良 風土 201301
背濡らし風邪を引くなよ青蛙 浜口高子 火星 201306
ぬかるみよりぬかるみへ跳ぶ青蛙 坂口夫佐子 火星 201306
青蛙一所懸命息したる 佐藤弘香 ろんど 201310
お手あげのふうにあおのけ青蛙 村田とくみ ぐろっけ 201401
青蛙己の色に酔うてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
君なのか餓鬼に詠まれし青蛙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
青蛙雨恋ふ時は涙目に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
青蛙汝も朝市見たいのか 佐藤山人 201408
青蛙ポケットに入れ登校す 阿部綾子 ろんど 201409
余り苗を褥代りに青蛙 西川みほ 末黒野 201409
青蛙無農薬畑を住処とす 荻龍雲 201409
疑心なき眼をまつ直ぐに青蛙 山内碧 201410
草にもどす三日飼ひたる青蛙 加藤季代 万象 201411
大雨のジャズなりわたり青蛙 岡崎禎子 201412
手囲ひに児の見せくるる青蛙 平野みち代 201508
青蛙水かけられて深む青 山内なつみ 万象 201508
保護色は蛍光色よ青蛙 江島照美 201509
青蛙おのれを消してゐるつもり 原田達夫 箱火鉢 201511
主水屋敷根付のほどの青蛙 齋藤晴夫 春燈 201510
青蛙掌にのりしばし畏まる 加藤季代 万象 201602
葉の色になりきつてゐる青蛙 稲畑汀子 ホトトギス 201606
田の主の大岩に座す青蛙 吉村摂護 201606
ブルーベリー園主めく青蛙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
ずぶ濡れの子の掌に青蛙 山本雅子 馬醉木 201607
隠沼の水ひとり占む青蛙 葦原葭切 春燈 201607
軽々と飛んで闇へと青蛙 高倉和子 201607
七十路や何に向き合ふ青蛙 前田美恵子 201609
田の道や声のなはばり青蛙 七郎衛門吉保 あを 201708
青蛙跳んで葉陰に踏ん張りぬ 久保田富士子 万象 201709
青蛙わたしも自然大好きよ 中貞子 201809
青蛙喜ぶやうに跳びにけり 高倉和子 201809
青蛙風に思わずキルケゴル 羽田英晴 船団 201906
山の風森青蛙泡育て 松本三千夫 末黒野 201908
青蛙跳ねて庭石残りけり 田中臥石 末黒野 201910
千年の杉の霊気を青蛙 楠本和弘 201912
青蛙ペコチャンの舌気になりし 庄司久美子 202008
青蛙姉のポッケに忍ばする 辻泰子 京鹿子 202008
考へる貌して暫し青蛙 寺田すず江 202008
ドイツ語は得意なんです青蛙 たかはしすなお 202009
子の拳ぱつと開けば青蛙 笹村政子 六花 202009
武甲山写す棚田に青蛙 須賀敏子 あを 202107
青蛙しみじみと見て緑色 須賀敏子 あを 202107
身にあまる思ひを跳べり青蛙 久保久子 春燈 202108
青蛙結束できぬ世に鳴けり 阿部さちよ 202109
いつからか寄る辺なき身に青蛙 浜崎喜美子 202110
下校児のこぶしの中の青蛙 門伝史会 風土 202110
跳ぶ前の息ととのへし青蛙 井上つぐみ 202110
しんがりは殿と見受けり青蛙 三輪桜花 京鹿子 202111
溝川に飛び込みにけり青蛙 瀬島洒望 やぶれ傘 202205
 

 

2022年6月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。