青 蛙 2      65句

青蛙とびほのくらき下總は   高島茂   鯨座

青蛙  雨蛙  枝蛙  夏蛙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
青蛙窓に張りつく呼吸かな 竹内悦子 201110
雨上りはじめましての青蛙 小菅礼子 春燈 201110
夫の忌や墓を離れぬ青蛙 辻知代子 201207
水鏡合唱輪唱青蛙 長崎桂子 あを 201207
一村を制覇するかに青蛙 宮崎左智子 201208
青蛙青きものより離れざり 椿和枝 201208
青蛙玻璃にうたた寝してゐたる 椿和枝 201208
いっせいに田より跳び出す青蛙 早崎泰江 あを 201208
青蛙跳んでや畦の芭蕉の碑 北崎展江 くりから 201209
里山の彩となりけり青蛙 半田稜 ろんど 201209
畦道の一歩一歩に青蛙 島野ひさ 万象 201210
刈られたる秋草の上に青蛙 島谷征良 風土 201301
背濡らし風邪を引くなよ青蛙 浜口高子 火星 201306
ぬかるみよりぬかるみへ跳ぶ青蛙 坂口夫佐子 火星 201306
青蛙一所懸命息したる 佐藤弘香 ろんど 201310
お手あげのふうにあおのけ青蛙 村田とくみ ぐろっけ 201401
青蛙己の色に酔うてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
君なのか餓鬼に詠まれし青蛙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
青蛙雨恋ふ時は涙目に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
青蛙汝も朝市見たいのか 佐藤山人 201408
青蛙ポケットに入れ登校す 阿部綾子 ろんど 201409
余り苗を褥代りに青蛙 西川みほ 末黒野 201409
青蛙無農薬畑を住処とす 荻龍雲 201409
疑心なき眼をまつ直ぐに青蛙 山内碧 201410
草にもどす三日飼ひたる青蛙 加藤季代 万象 201411
大雨のジャズなりわたり青蛙 岡崎禎子 201412
手囲ひに児の見せくるる青蛙 平野みち代 201508
青蛙水かけられて深む青 山内なつみ 万象 201508
保護色は蛍光色よ青蛙 江島照美 201509
青蛙おのれを消してゐるつもり 原田達夫 箱火鉢 201511
主水屋敷根付のほどの青蛙 齋藤晴夫 春燈 201510
青蛙掌にのりしばし畏まる 加藤季代 万象 201602
葉の色になりきつてゐる青蛙 稲畑汀子 ホトトギス 201606
田の主の大岩に座す青蛙 吉村摂護 201606
ブルーベリー園主めく青蛙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
ずぶ濡れの子の掌に青蛙 山本雅子 馬醉木 201607
隠沼の水ひとり占む青蛙 葦原葭切 春燈 201607
軽々と飛んで闇へと青蛙 高倉和子 201607
七十路や何に向き合ふ青蛙 前田美恵子 201609
田の道や声のなはばり青蛙 七郎衛門吉保 あを 201708
青蛙跳んで葉陰に踏ん張りぬ 久保田富士子 万象 201709
青蛙わたしも自然大好きよ 中貞子 201809
青蛙喜ぶやうに跳びにけり 高倉和子 201809
青蛙風に思わずキルケゴル 羽田英晴 船団 201906
山の風森青蛙泡育て 松本三千夫 末黒野 201908
青蛙跳ねて庭石残りけり 田中臥石 末黒野 201910
千年の杉の霊気を青蛙 楠本和弘 201912
青蛙ペコチャンの舌気になりし 庄司久美子 202008
青蛙姉のポッケに忍ばする 辻泰子 京鹿子 202008
考へる貌して暫し青蛙 寺田すず江 202008
ドイツ語は得意なんです青蛙 たかはしすなお 202009
子の拳ぱつと開けば青蛙 笹村政子 六花 202009
武甲山写す棚田に青蛙 須賀敏子 あを 202107
青蛙しみじみと見て緑色 須賀敏子 あを 202107
身にあまる思ひを跳べり青蛙 久保久子 春燈 202108
青蛙結束できぬ世に鳴けり 阿部さちよ 202109
いつからか寄る辺なき身に青蛙 浜崎喜美子 202110
下校児のこぶしの中の青蛙 門伝史会 風土 202110
跳ぶ前の息ととのへし青蛙 井上つぐみ 202110
しんがりは殿と見受けり青蛙 三輪桜花 京鹿子 202111
溝川に飛び込みにけり青蛙 瀬島洒望 やぶれ傘 202205
蝲蛄やはさみに絡む青蛙 秋川泉 あを 202208
青蛙の蹲踞取水ポンプ前 楠本和弘 202209
青蛙に触れてみむとて子の思案 阿部重夫 末黒野 202210
青蛙ひと疑はぬ眼を持てり 浜田はるみ 202210
青蛙 →1

 

2023年6月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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