青葉木菟 4     52句

声出さぬひと日の暮るる青葉木菟   渡辺延子   碧潭

仏法僧  木葉木菟  青葉木菟

作品
作者
掲載誌
掲載年月
消燈の後の湯浴みや青葉木菟 近藤暁代 馬醉木 201808
青葉木菟社の杜の暮れなづむ 川崎雅子 春燈 201808
青葉木菟夜つぴで誰を待つ声か 大沢美智子 旬日 201808
よろづ屋の一燈昏し青葉木菟 布施政子 馬醉木 201809
薄粥をすするや遠き青葉木菟 深川淑枝 201809
再会なき別れと知るや青葉木菟 中里よし子 春燈 201809
頁閉ぢ一日を仕舞ふ青葉木菟 亀井福恵 京鹿子 201810
城山に繊き月あり青葉木菟 栗山恵子 雨月 201810
深山幽谷闇より青葉木菟の鳴く 栗山恵子 雨月 201810
青葉木菟山ふところにある故郷 栗山恵子 雨月 201810
パンドラの箱を開けよと青葉木菟 井上和子 201811
青葉木菟この世の出口で待っている わたなべじゅんこ 船団 201812
青葉木菟轆轤鉋の爪の錆 橋添やよひ 風土 201906
吾を呼ぶ黄泉の声かも青葉木菟 土屋啓 馬醉木 201908
捨てきれぬ夢を捨てよと青葉木菟 夏生一暁 馬醉木 201908
青葉木菟地球の闇を廻しをり 犬塚李里子 201908
露天湯の闇深まりぬ青葉木菟 稲葉三惠子 馬醉木 201909
母恋へば切れ切れに鳴く青葉木菟 三代川朋子 201909
青葉木菟鳴いて寂しき詩心 山田天 雨月 201909
せせらぎに更けゆく山家青葉木菟 山田天 雨月 201909
青葉木菟ひとり暮しといふ快楽 亀井福恵 京鹿子 201911
青葉木菟素直にをれば聞こえけり 戸栗末廣 202003
青葉木菟世の趨勢を推し量る 森岡正作 202007
いちづなる詩何時迄も青葉木菟 小林文良 春燈 202008
青葉木菟を待つてをりける三年かな 近藤紀子 202008
海遠くなりしと思ふ青葉木菟 木村公子 202009
青葉木菟夜は相聞の道祖神 小泉三枝 春燈 202009
この径を行けば城跡青葉木菟 岡村尚子 202101
寝かせれば瞑る人形青葉木菟 和田照海 京鹿子 202107
青葉木菟父の形見に歎異抄 森岡正作 202108
勲章のやうなペン胼胝青葉木菟 吉田葎 202108
青葉木菟禁裏の森の物語 本郷公子 京鹿子 202108
学徒兵のははへの遺書や青葉木菟 橋添やよひ 風土 202110
結界の木霊返しや青葉木菟 鷺山珀眉 京鹿子 202110
棲み慣れし草の戸青葉木菟の声 佐藤あさ子 202110
灯火の洩るる窯場や青葉木菟 黒滝志麻子 末黒野 202111
信心の山の水汲む青葉木菟 横田敬子 202112
青葉木菟金の胸毛に風を抱き 深川淑枝 202112
青葉木菟灯ひとつ消しておく 井上菜摘子 京鹿子 202206
青葉木菟ホーホーと鳴きつ古寺暮るる 梅原ひろし 京鹿子 202208
青葉木菟ねむれば一と日命減る 荒井千佐代 202209
啼く声の月に吸はるる青葉木菟 中村重幸 202209
青葉木菟神の古木に巣立ちたる 水谷甚 春燈 202210
暮残る岳の稜線青葉木菟 水谷甚 春燈 202210
よろづ屋の乏しき灯り青葉木菟 水谷甚 春燈 202210
青葉木菟消燈以後のナースの灯 和田照海 京鹿子 202210
夜もすがら禁裏虚空の青葉木菟 本郷公子 京鹿子 202210
奥宮の千年杉や青葉木菟 黒滝志麻子 末黒野 202211
青葉木菟怒りを智慧に変へよとや 宮井知英 202302
青葉木菟ねむれば一と日命減る 荒井千佐代 202304
水神の幣さやさやと青葉木菟 深川淑枝 202304
青葉木菟→ 1

 

2023年7月24日 作成

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