雨 蛙 2     52句

雨蛙芭蕉にのりてそよぎけり    其角

青蛙  雨蛙  枝蛙  夏蛙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
明日旅の髭剃つてをり雨蛙 田中臥石 末黒野 201609
声明に似て首塚の雨蛙 永淵惠子 201609
雨蛙寺の静けさ広ごれり 本多正子 雨月 201609
雨蛙急ぎ鳴きせり詰め将棋 丸井巴水 京鹿子 201609
睡蓮の鉢を栖に雨蛙 駒井でる太 馬醉木 201610
雨蛙ひよんと跳び乗る石仏 田中幹也 万象 201610
いづこより来しや窓辺の雨蛙 志方章子 六花 201610
葉のしづく記憶の底の雨蛙 岡山敦子 京鹿子 201611
濁声の筋を通して雨蛙 工藤ミネ子 風土 201612
雨蛙如露の水にかしこまる 浜野桃華 万象 201612
雨蛙墓石の色に紛れゐし 浜野桃華 万象 201612
誰か来て帰ったやうで雨蛙 中川句寿夫 ここのもん 201705
雨蛙板戸一枚開けて留守 中川句寿夫 ここのもん 201705
日和まで呼んで行きたる雨蛙 稲畑汀子 ホトトギス 201706
雨蛙すでに気づかれをりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201706
火の国の喉やはらかき雨蛙 本多俊子 201708
紙漉きの単調破る雨蛙 白澤よし子 馬醉木 201708
雨蛙遠くで鳴けば近くでも 佐津のぼる 六花 201708
雨蛙柳の下の雨宿り 江見巌 六花 201708
雨蛙幼き我の孤影かな 水野恒彦 201709
草にとび鍬の柄にとび雨蛙 荒井ハルエ 春燈 201709
雨蛙半眼で診る浮世かな 寺岡直美 京鹿子 201711
雨蛙遠く離れた娘達 大日向幸江 あを 201805
雨蛙鳴かねば所在なかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201806
リハビリの窓にはりつく雨蛙 近藤紀子 201808
葉より出で葉に紛れけり雨蛙 松本三千夫 末黒野 201808
名刹の仔細は知らず雨蛙 亀井福恵 京鹿子 201809
雨蛙清く正しく葉のうへに 平沢惠子 春燈 201809
雨蛙田の神へ歌歓喜して 伊藤昌枝 201902
日の射して靴紐直す雨蛙 飯塚トシ子 201907
しとしとしと友が友呼び雨蛙 柴田靖子 201909
十二橋の一橋にゐる雨蛙 中内敏夫 201909
少年のこぶし開くや雨蛙 加藤静江 末黒野 201910
蓮の葉に仏の顔して雨蛙 能美昌二郎 201910
一斉に鳴く雨蛙もつと鳴け 森岡正作 202007
青赤の揺るる信号雨蛙 庄司久美子 202008
勤行に励む無住寺の雨蛙 和田照海 京鹿子 202009
今日の葉の色になりきり雨蛙 谷口一献 六花 202010
輪郭は父似と言はれ雨蛙 仲里奈央 202101
雨蛙鳴かせて夕の風呂長し 森岡正作 202108
夜雨抱く夢を枕に雨蛙 鈴鹿呂仁 京鹿子 202108
雨蛙千が鳴き出す千枚田 西村白杼 京鹿子 202109
雨蛙句碑に一茶の翳を追ふ 石原孝人 京鹿子 202109
一塊の雲呼びとめて雨蛙 亀田虎童子 202109
一跳びの力溜めをり雨蛙 山田佳乃 ホトトギス 202111
あけくれの音を奏でゐる雨蛙 増成栗人 202208
合唱団恋をとりもつ雨蛙 尾崎と代子 京鹿子 202209
城山へ明日は登ると雨蛙 山田六甲 六花 202206
雨蛙跳んで大葉のど真ん中 森清堯 末黒野 202211
雨蛙ひょこひょこぴょんと吾の前を 楠本和弘 202212
墓石へへばりつきたり雨蛙 五味紘子 末黒野 202212
雨蛙葉裏に色を明かさざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
雨蛙→1 1

 

2023年7月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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