作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
秋愁や齢にはかてぬものばかり |
大平保子 |
いろり |
200011 |
思惟仏の笑みの古拙に秋愁湧く |
谷添睦子 |
濱 |
200012 |
よく弾むボール秋愁深かりし |
能城檀 |
船団 |
200105 |
秋愁の急患不運な人ばかり |
荻野千枝 |
京鹿子 |
200202 |
晴天の海鳴りが断つ秋愁ひ |
遠藤真砂明 |
沖 |
200311 |
野の草を束ねてよりの秋愁ひ |
安田とし子 |
ぐろっけ |
200601 |
秋愁を断ちぬウインドショッピング |
伊藤康子 |
ぐろっけ |
200601 |
また一機嘉手納あたりを秋愁 |
稲嶺法子 |
遠嶺 |
200602 |
秋愁の藩墓鳥語を聞きながす |
角直指 |
京鹿子 |
200603 |
秋愁や夜明けの列車の音届く |
永田勇 |
六甲 |
200612 |
火を焚いてアルキメデスの秋愁ひ |
小澤克己 |
遠嶺 |
200712 |
秋愁ひシャボンの泡に包みけり |
中田みなみ |
空 |
200712 |
秋愁ふ手を丁寧に洗ひても |
泉田秋硯 |
苑 |
200812 |
老の手の白き皺見す秋愁ひ |
大橋敦子 |
雨月 |
200911 |
念入りに鏡を拭きて秋愁ひ |
高倉和子 |
空 |
201001 |
デスマスクと目の合ひしまま秋愁 |
泉田秋硯 |
苑 |
201011 |
また欠けし信楽湯呑み秋愁ひ |
竹内悦子 |
璦 |
201012 |
地球儀をぐるりと廻し秋愁ひ |
本多俊子 |
槐 |
201012 |
カルデラ湖ぐるりと廻り秋愁 |
泉田秋硯 |
苑 |
201012 |
楢枯れの続く山径秋愁ふ |
坂根宏子 |
璦 |
201101 |
秋愁ひ土塀崩るる大和古寺 |
清水侑久子 |
璦 |
201101 |
秋愁や反る一枚のオブラート |
熊川暁子 |
槐 |
201102 |
秋愁や注ぎて切子の酒青く | 中田みなみ | 空 | 201111 |
エンデイングノート開きて秋愁ふ | 三川美代子 | 璦 | 201112 |
人といふ大きな筒や秋愁ひ | 吉田希望 | 璦 | 201112 |
秋愁ひ羽衣の樹は天に伸び | 有本惠美子 | ろんど | 201112 |
引けば出て押せば引き込む秋愁ひ | 松田都青 | 京鹿子 | 201202 |
物差で測れる程の秋愁ひ | 松田都青 | 京鹿子 | 201203 |
秋愁の終着駅は胃のあたり | 松田都青 | 京鹿子 | 201302 |
古傷にふいに触れられ秋愁ひ | 横内かよこ | ぐろっけ | 201302 |
百幹に秋愁の容姿黄昏るる | 佐瀬晶子 | ろんど | 201303 |
水族館の魚よ秋愁とは別の世に | 伊藤希眸 | 京鹿子 | 201402 |
公開の終活講座秋愁ふ | 鷲見たえ子 | 璦 | 201412 |
捨て難き物捨つる日や秋愁ひ | 大島みよし | 璦 | 201412 |
デング蚊もイスラム国も秋うれひ | 大坪景章 | 万象 | 201412 |
壁覆ふ黄金イコン秋愁ひ | 奥田茶々 | 風土 | 201512 |
秋愁や広貫堂の置きぐすり | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
秋愁いスマホを開く会いたくて | 仁上博恵 | 集 | 201905 |
手鏡は伏せておくもの秋愁 | 大政睦子 | 京鹿子 | 201912 |
秋愁黴蒸す地下の商店街 | 篠田大佳 | あを | 202011 |
2021年11月15日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。