秋の雲 3     45句

秋の雲神の蹠のごとく飛ぶ    上野泰

秋雲  秋の雲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
アルパカの尿長々と秋の雲 篠田純子 あを 201910
北国へ道分れゆく秋の雲 延川五十昭 六花 201911
撫で肩の大和の山や秋の雲 岩田洋子 201911
何も彼も急ぐことなし秋の雲 清水節子 馬醉木 201911
何雲といふでもなくて秋の雲 大島英昭 やぶれ傘 201911
池袋西武屋上秋の雲 森なほ子 あを 201912
長命の金魚の母子秋の雲 橋本美代 やぶれ傘 201912
塑像みな涙や声や秋の雲 今泉忠芳 ある日の滴 201912
秋の雲犀も鯨も猩々も 竹内悦子 201912
秋の雲銀座に恋のありし日を 中川のぼる 201912
経納めし寺にて秋の雲見上ぐ 山本漾子 雨月 202001
高きへと吉野街道秋の雲 森田節子 風土 202001
乾ききる八つ橋白し秋の雲 加藤静江 末黒野 202001
夫利嶺へ一刷毛かすれ秋の雲 森清堯 末黒野 202001
松島の松みな美しき秋の雲 安原葉 ホトトギス 202001
太鼓橋登れば近き秋の雲 本田武 やぶれ傘 202002
船に積む牛と自転車秋の雲 山田正子 202002
白馬岳の山頂透かし秋の雲 北郷和顔 末黒野 202002
その中に夕日を容れて秋の雲 岩ア俊 202007
秋の雲とは湧き易く消えやすく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
室津まで行かうと思ふ秋の雲 山田六甲 六花 202009
飛行機のよく通る日や秋の雲 秋山信行 やぶれ傘 202010
真つ青な海の生みつぐ秋の雲 吉田順子 202011
米山に育まれ居て秋の雲 重原爽美 202011
直面の人と行き交ふ秋の雲 篠田大佳 あを 202011
秋の雲脛に覺えのなき痣が 田中藤穂 あを 202011
秋の雲鱗まみれの竜となる 瀬戸薫 風土 202012
気まぐれな生々流転秋の雲 藤森荘吉 ホトトギス 202101
行く秋の雲追ひかけて若狭かな 竹中一花 202107
鳶が越ゆ水分峠秋の雲 浜福惠 風土 202110
今日は史書の行間秋の雲 あを 篠田大佳 202110
ふはふはのまま千切れゆく秋の雲 大島英明 やぶれ傘 202111
秋の雲旅立つ人を空に追い 瀬戸美文 202202
病窓の変らぬ景色秋の雲 河野昭彦 ホトトギス 202203
一両車待つ間も旅や秋の雲 森田明成 202205
秋の雲一句とともに消えにけり 七郎衛門吉保 あを 202210
朝顔の登りつめたる秋の雲 谷口摩耶 202210
シャガールの羊を乗せて秋の雲 塙誠一郎 家系図 202211
スケボーの音カタカタと秋の雲 倉澤節子 やぶれ傘 202212
地動説を疑つてをり秋の雲 小田嶋野笛 末黒野 202212
職人の業でちぎれて秋の雲 高木晶子 京鹿子 202212
島沖の潮目の乱れ秋の雲 石原孝人 京鹿子 202212
逆らはず生きて流れん秋の雲 小長谷紘 末黒野 202301
秋の雲遠見の滝の音かすか 針谷忠郎 202301
佳きことのありさうな日よ秋の雲 高橋 均 やぶれ傘 202302
秋の雲→1

 

2023年9月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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