秋の日 4  152句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
削除する名簿に黙祷秋日濃し 布川直幸 201210
寺跡に棄て鬼瓦秋日濃し 伊藤純子 201211
秋の日や長き釣竿広瀬川 和田勝信 かさね 201211
潮の香の本所二の橋秋日濃く 鈴木良戈 201211
休校の尊徳像に秋日濃し 松田千枝 春燈 201211
捨缶の貝殻色に秋日かな 山田六甲 六花 201211
貝殻の砂から秋日こぼれけり 山田六甲 六花 201211
飛石を伝ひ秋日の伸びてきし 山尾玉藻 火星 201211
逆さまに鶏吊らる秋日かな 浜口高子 火星 201211
海猫の一斉に向く秋日差 赤座典子 あを 201211
秋の日の街空走るモノレール 田中臥石 末黒野 201211
園丁の手許忙し秋日かな 小池清司 かさね 201212
海境へ秋日曳きゆく貨物船 小山繁子 春燈 201212
秋日濃し外人墓地の坂がかり 坂入妙香 春燈 201212
秋日和紙垂より覗く唐車 内藤京子 ぐろっけ 201212
ペンギンの翼広げてゐる秋日 和田紀夫 201212
秋日濃し平家屋敷の古時計 福島せいぎ 万象 201212
貝の這ふ秋日の中の忘れ潮 山田六甲 六花 201212
秋の日や白壁眩し天守閣 吉田優美子 六花 201212
四阿にてふてふのねどこ秋日燦 吉弘恭子 あを 201212
秋の日や棺は平らに運ばるる 柴田佐知子 201212
秋の日や鶏追ひまはす犬のゐて 栗原京子 201212
汽水湖や秋の日を浴ぶ漁り舟 山本無蓋 201301
父の目へ注すひとしづく秋日和 坂場章子 201301
槐の大旗纏ふや秋の日がかつと 延広禎一 201301
見舞終ゆ秋の日差しとなりにけり 石脇みはる 201301
秋の日の大和路快速のしなり 陽山 道子 船団 201301
秋の日の百済観音笑み返し 陽山 道子 船団 201301
たわわなるアップルロード秋日燦 栗原公子 201301
秋日落ち使徒の野宿は茣蓙一枚 松田都青 京鹿子 201301
髷結ひし一揆の像や秋日濃し 山本麓潮 万象 201301
練塀のあらけずりなり秋日差 福島悠紀 ぐろっけ 201301
秋日濃き広場丸太の集積所 小川玉泉 末黒野 201301
秋日影尾を振りながら犬静か 筒井八重子 六花 201301
子規の句碑秋日の中に安らけく 大橋晄 雨月 201301
赤松の切株に秋日差かな 大崎紀夫 やぶれ傘 201301
白檀の千体地蔵秋日差 西垣順子 201302
遺跡の石ひとつひとつに秋日濃し 平子甲奈 万象 201302
磔像に秋日ゆるりと差しませり 村上留美子 火星 201302
秋の日のすべり落ちたる大甍 加藤静江 末黒野 201302
秋の日や娘と並ぶ婚約者 藤原若菜 春燈 201303
欅より洩るる秋日や詩の小道 田嶋洋子 七線譜 201306
靴下を秋の日差しに脱ぎにけり 山田六甲 六花 201310
石の目の鑿あと著き秋日かな 山田六甲 六花 201310
せわしなく梢にうごく秋日かな ことり 六花 201311
あのときの家鴨三羽や秋日中 山田六甲 六花 201311
秋日差し踏み潮入の池めぐる 古川千鶴 かさね 201311
白鷺の秋日に透けて飛び去りぬ 山田六甲 六花 201311
速潮に大門の秋日流れけり 山田六甲 六花 201312
赤間石積みて作業場秋日濃し 兼久ちわき 馬醉木 201312
玉走るしぶきに秋日亀の水 山田六甲 六花 201312
曲折の道や秋日を珠と抱き 安立公彦 春燈 201312
秋日濃し玉子焼屋に人群れて 上谷昌憲 201312
秋の日や砂のきらめく水の底 西岡啓子 春燈 201312
秋の日の円光を負ひ観世音 岡田史女 末黒野 201312
灯籠の苔を渇かす秋日かな 山田六甲 六花 201312
天井に散らす扇面秋日射す 八田マサ子 馬醉木 201401
拭きあげて秋日にかざす哺乳瓶 柴田志津子 201401
初島と大島しかと秋日澄む 河合とき 末黒野 201401
秋日照る大窓に海あふれたる 有本惠美子 ろんど 201401
秋日差雑誌売る自由労働者 あかさか鷹乃 ろんど 201401
秋の日を廻す水車や水やせて 加藤静江 末黒野 201401
秋の日や流るる早さわが生も 犬塚李里子 201401
秋の日へつつと滑りぬモノレール 田中臥石 末黒野 201401
秋の日の俯瞰は大利根蛇行かな 兵泉美 京鹿子 201401
秋の日の照らし忘れず牛魂碑 白神知恵子 春燈 201401
にぎやかに去る地車や秋日濃し 稲岡長 ホトトギス 201402
現代娘脱いで秋日の花嫁に 岡山敦子 京鹿子 201402
赤城嶺を一気に越ゆる秋日かな 古沢幸次 ろんど 201402
石臼を嵌めし石垣秋日揺る 有本惠美子 ろんど 201402
深秋の日差しを翅に赤とんぼ 小川玉泉 末黒野 201402
小さきもの動く秋日の忘れ潮 安部和子 雨月 201402
秋の日のたとへば落葉松林かな 半田稜 ろんど 201402
秋の日に黒光りしておびんづる 有賀昌子 やぶれ傘 201402
車窓より背中に温き秋日差 小山陽子 やぶれ傘 201402
オルゴール秋日にことば置くやうに 矢野百合子 201402
遠出して秋の日射しに鬼瓦 岡田香緒里 やぶれ傘 201402
秋の日のどの穴のぞこ鼻唄で 陽山道子 船団 201403
鯛焼の尻尾の焦げ目秋日濃し 稲垣佳子 末黒野 201404
秋の日→ 5      

2021年10月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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