秋 晴 5    100句

秋晴  秋の晴

作品
作者
掲載誌
掲載年月
香煙の大秋晴に吸ひ込まれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
土手に立つ野は秋晴の広さかな 白石正躬 やぶれ傘 201611
秋晴や遠きあの世で休みたき 大坪景章 万象 201611
秋晴やフリー切符の途中下車 塩野谷慎吾 201611
幾つかの齟齬無きことに秋晴れて 伊藤とほ歩 ホトトギス 201611
秋晴れや銅板葺きの鳥居建つ 小松敏郎 万象 201612
秋晴れの万象中央句会なる 大坪景章 万象 201612
秋晴や水平に飛ぶ滝しぶき 大橋晄 雨月 201612
秋晴の雲申し訳なく動く 齊藤實 201612
秋晴れや干されて魚の目の並ぶ 岡尚 風土 201701
秋晴るる検査の結果転移なく 川上恵子 雨月 201701
秋晴るる出航の銅鑼高鳴りて 金森信子 雨月 201701
燦然と菊の御紋や秋晴るる 片山喜久子 雨月 201701
天上寺より明石大橋大秋晴 大橋晄 雨月 201701
秋晴れのポケモンGOの法隆寺 坪内稔典 船団 201702
秋晴や峠の向かう日本海 藤波松山 京鹿子 201702
中天の雲の駆け足秋晴るる 窪田佳津子 雨月 201702
秋晴の三十六峰雲置かず 高木邦雄 末黒野 201704
秋晴れを連れてあの人メロンパン 鶴濱節子 船団 201707
悲しみを癒す秋晴なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201710
明日へと続く秋晴待つことも 稲畑汀子 ホトトギス 201710
作品の中に秋晴ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201710
秋晴を纏ふ一と日の旅となる 稲畑汀子 ホトトギス 201710
秋晴や猫の来てゐる犬の墓 廣瀬雅男 やぶれ傘 201711
信濃より大秋晴を繋ぐ帰路 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
秋晴や真正面に浅間山 上林富子 やぶれ傘 201712
俳名で呼ばれし集ひ秋晴るる 谷口一献 六花 201712
呼び合へば届く秋晴れ瀬戸小島 藤岡紫水 京鹿子 201712
秋晴れをひと日賜はる七七忌 林いづみ 風土 201712
秋晴れて山重畳の極彩色 呂秀文 春燈 201712
秋晴れや水吐き出して消防船 たかはしすなお 201712
秋晴の富士のお山よ家三軒 鈴木みのり 201712
知らぬ間にどこかできらと秋晴るる 大坪景章 万象 201712
秋晴れや妻二階より降りて来ず 山田健太 風土 201801
鎌倉の大秋晴に恵まれぬ 大橋晄 雨月 201802
秋晴れて子規虚子に会ふ記念館 大橋晄 雨月 201802
秋晴と玻璃一枚をへだてたる 今井千鶴子 ホトトギス 201802
秋晴れて宇宙の果を眺めをり 大橋晄 ホトトギス 201804
参加するための秋晴たまはりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201809
見に行かな「特選絵画」秋晴るる 須賀敏子 あを 201812
秋晴れの「かわち屋」といふチンドン屋 天野美登里 やぶれ傘 201901
秋晴れの物干し竿にぬひぐるみ 小山よる やぶれ傘 201901
大秋晴少なくなりし秋の晴 大橋晄 雨月 201901
秋晴の厨に大き光の輪 竹内悦子 201902
秋晴や全面ガラスの博物館 青木朋子 201902
白つぽく秋晴れゆるむ丸の内 萩原渓人 やぶれ傘 201902
秋晴やこの塀もまた大使館 柴崎和男 やぶれ傘 201902
一口羊羹ぬるりと口に秋晴るる 柴崎和男 やぶれ傘 201902
青屋門より天守閣大秋晴 大橋晄 雨月 201903
闊歩するあやとり橋や秋晴れて 安原葉 ホトトギス 201904
秋晴や地べたに坐る豆力士 田中とし江 201905
秋晴れの富士に横雲七曲り 大山夏子 201905
秋晴や山の重なる湖の面 工藤ミネ子 風土 201905
遠景の明石大橋秋晴れて 大橋晄 ホトトギス 201906
秋晴を願へば叶ふことも旅 稲畑汀子 ホトトギス 201909
秋晴を待つ心切予定組む 稲畑汀子 ホトトギス 201909
昨日より続く秋晴又明日へ 稲畑汀子 ホトトギス 201910
秋晴れになりたる午後の三方五湖 山田六甲 六花 201911
鴎二羽大秋晴に吸ひ込まれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
秋晴や父在りし日の肩車 農谷ゆき江 春燈 201911
秋晴やクライミングの細き綱 須賀敏子 あを 201912
秋晴れるカフェにハッカの香りして 辻響子 201912
秋晴や金堂の闇釈迦如来 今泉忠芳 ある日の滴 201912
秋晴れの空を見上げて欠伸する 濱野新 やぶれ傘 201912
秋晴やほほゑみ美しき白寿媼 木村みどり 春燈 201912
秋晴やお洒落に決めて夫退院 永井惠子 春燈 201912
不開の門の湿る土秋晴るる 庄司久美子 201912
秋晴れや煉瓦倉庫の人の群れ 堺昌子 末黒野 202001
秋晴れて鳶の飛翔を高きより 森正江 202001
秋晴や我を見下ろす二ッ岳 山内四郎 春燈 202001
秋晴や家並を見する息吹島 山内四郎 春燈 202001
秋晴や空の半分海の上 山内四郎 春燈 202001
秋晴や干さるる靴の大中小 小池桃代 末黒野 202002
秋晴れの木橋の先に土竜塚 丑久保勲 やぶれ傘 202002
秋晴や改札を出る弓の丈 石黒興平 末黒野 202002
秋晴れてあんパンたちに足がない 坪内稔典 船団 202003
秋晴の下に実りの時来たる 湖東紀子 ホトトギス 202003
秋晴れや世界に放電ノーベル賞 和田芳明 船団 202006
大阪の秋晴三日使ひ切る 稲畑汀子 ホトトギス 202009
秋晴の約束されし朝かな 稲畑汀子 ホトトギス 202010
京の旅終へし秋晴なき朝 稲畑汀子 ホトトギス 202010
朝の間の秋晴信じ来る旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
秋晴を引き寄せてゐる甲山 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
秋晴れやけふの眼鏡はよく見える 丑久保勲 やぶれ傘 202101
秋晴れや豆腐売り来る堺より 浜田久美子 六花 202101
秋晴や退院の人いそいそと 村田武 やぶれ傘 202101
秋晴の隅ひとはけの雲引きて 大川暉美 末黒野 202102
秋晴や己が影踏みバス待てり 小原紀子 末黒野 202102
秋晴や検診終へて握り飯 和田啓 末黒野 202103
秋晴も客をもてなす一つかな 稲畑汀子 ホトトギス 202110
兄からは蔕のわたくし秋晴るる 井上菜摘子 京鹿子 202110
秋晴れの日中の犬へ声をかけ 白石正躬 やぶれ傘 202111
秋晴や手つなぎ回る一輪車 宮元陽子 末黒野 202112
秋晴や思ひにかなふ返事来て 関妙子 202112
秋晴や力みなぎるひらめ筋 六車佳奈 風土 202201
秋晴やされど一人の詰将棋 森竹治郎 末黒野 202201
秋晴やベッドの母へ床屋の来 尾崎千代一 末黒野 202201
秋晴に割込んで来る軍用機 持永真理子 ホトトギス 202204
秋晴やまた飛んでゐる放ち鶏 石橋幾代 202206
秋晴や園丁ざざと水を掃く 須賀ゆかり 202212
秋晴 →6

 

2023年10月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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