梅ふふむ     111句

目礼は心の言葉梅ふふむ    後藤しげ子

 梅一輪 梅ヶ香 梅咲く 梅寒し 白梅 紅梅 梅白し

梅月夜 梅蕾 梅匂う 梅二月 梅の花 梅日和 梅ひらく

梅ふふむ 梅祭 梅見 探梅 盆梅 老梅 野梅

梅園 梅林 枝垂梅 早梅 飛梅 観梅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
豚舎へと道はぬかるみ梅ふふむ
山田禮子
きらら
199600
枝交はしお蔦主税の梅ふふむ
小石秀子
酸漿
200003
誌史五年復興五年梅ふふむ
山田弘子
円虹
200004
梅ふふむ赤子の丈の忿怒仏
鈴木まゆ
馬醉木
200005
武家町を奔る水音梅ふふむ
水原春郎
馬醉木
200104
結納の目録凛と梅ふふむ
小林成子
200203
梅ふふむ風は遠忌の夫のこゑ
羽根嘉津
200204
甘あぢのポップコーンや梅ふふむ
遊橋惠美子
風土
200206
一管の「七様乱曲」梅ふふむ
中村洋子
風土
200301
俳磚は歴史の縮図梅ふふむ
山田弘子
草の蝉
200305
足音をころして歩き梅ふふむ
城間芙美子
対岸
200403
人間にも未来いつぱい梅ふふむ
林翔
200404
駆込むとふ昔ありけり梅ふふむ
堀田こう
雨月
200404
梅ふふむ湖面に記す風のしわ
河野高明
雲の峰
200405
日の当たる白雲の艶梅ふふむ
西屋敷峰水
河鹿
200405
遠望に愛宕山あり梅ふふむ
金山藤之助
200407
梅ふふむ朝の光の匙フォーク
坪井洋子
200501
忽然と逝きし母の忌梅ふふむ
水原春郎
馬醉木
200503
湧水をめぐらす社梅ふふむ
佐々木よし子
200504
てのひらの小さな湯呑梅ふふむ
星井千恵子
遠嶺
200505
鳥声も人声もして梅ふふむ
佐々木紗知
京鹿子
200505
梅ふふむ学びの絵馬の風に鳴り
鈴鹿仁
京鹿子
200603
梅ふふむ午下の日射の加勢して
大橋麻沙子
雨月
200604
手を添へて歩ます一歩梅ふふむ
菊地光子
200605
猫地蔵招かれ入れば梅ふふむ
増田久子
酸漿
200605
わが國土わが狹庭なる梅ふふむ
瀧春一
常念
200606
梅ふふむ去来の墓に跪き
伊藤憲子
200606
百三十二歳の虚子に梅ふふむ
山田弘子
ホトトギス
200607
燈に沿ふエスカレーター梅ふふむ
坂上香菜
時流
200703
絶え間なき噴湯の音や梅ふふむ
村上絢子
馬醉木
200704
真似したき卒寿の暮し梅ふふむ
岡久枝
酸漿
200704
運転に優の査定や梅ふふむ
後條さと子
200705
団塊の余生探しや梅ふふむ
石田玲子
200705
燈に沿ふエスカレーター梅ふふむ
坂上香菜
時流
200703
梅ふふむ神戸事件の錆びし砲
川合まさお
ぐろっけ
200804
臥龍梅ふふむも苑の主役の座
松波とよ子
春燈
200805
梅ふふむ天平びとの隠れ里
野上智恵子
万象
200805
健吉の英治の画像梅ふふむ
田中きよ子
酸漿
200805
青銅のキリン嘯き梅ふふむ
竹内弘子
あを
200805
やはらかに澄める空気や梅ふふむ
稲岡長
ホトトギス
200806
幼木の枝のひとつに梅ふふむ
有賀昌子
やぶれ傘
200807
尼寺は風の休み場梅ふふむ
植田桂子
馬醉木
200904
ふかぶかと眠る嬰児梅ふふむ
山下佳子
200905
階上る音に弾みや梅ふふむ
村上沙央
200905
梅ふふむ空に硬さのありにけり
林いづみ
風土
200905
梅ふふむ金の香炉の群鶏図
遠藤和彦
遠嶺
200906
松の木に亀甲の罅梅ふふむ
伊藤敬子
201001
燦然と金鯱の苑の梅ふふむ
小澤淳子
201004
梅ふふむ八一館への石畳
坂根宏子
201005
梅ふふむ天地の気をたつぷりと
近藤きくえ
201005
吹く風に石山寺の梅ふふむ
宇田喜美栄
201005
手遊びに折る千代紙や梅ふふむ
立野千鶴子
末黒野
201005
庭の梅ふふみて試歩の日毎増え
片岡良子
雨月
201005
中天に枝こみあひて梅ふふむ
松田明子
201006
教卓の集合写真梅ふふむ
黒部祐子
201006
梅ふふむ酵母のやうに梅ふふむ
細川洋子
201104
梅ふふむ明日香の風や廃寺跡
塩路五郎
201105
楢山の懐温し梅ふふむ
中緒和子
酸漿
201105
玉骨の一机一硯梅ふふむ
上辻蒼人
風土
201106

虚子門藤岡

玉骨邸(重文)

四囲に山見えぬ町なり梅ふふむ 平野みち代 201204  
唱へをり般若心経梅ふふむ 鈴木セツ 201204  
おほきみの癒ゆる報せや梅ふふむ 市ヶ谷洋子 馬醉木 201205  
遠栄と誦ふる翁梅ふふむ 南光翠峰 馬醉木 201205  
梅ふふむ父の忌日を待ちかねて 松田明子 201205  
梅ふふむひとすぢの陽を抱きしめて 塩貝朱千 京鹿子 201205  
おととひの雪を根方に梅ふふむ 柿沼盟子 風土 201205  
梅ふふむ慣らし散歩は神社まで 松本正生 やぶれ傘 201206  
被写体のにはか舞妓や梅ふふみ 田下宮子 201304  
砂盛りの作務衣の僧や梅ふふみ 橋本靖子 201304  
梅ふふむ満願の経高らかに 湯橋喜美 201304  
梅ふふむ皇女ゆかりの尼門跡 長濱順子 201305  
梅ふふむ余生ふつくらして来たり 北川孝子 京鹿子 201305  
開けてすぐたたむ神籤や梅ふふむ 門伝史会 風土 201305  
梅ふふむ十戸で守る瘡守社 鈴木庸子 風土 201305  
梅ふふむ喪服のままでよろず屋へ 津田霧笛 ぐろっけ 201305  
観音の千の法力梅ふふむ 相良牧人 201306  
檀林の名残りの門や梅ふふむ 岡井マスミ 末黒野 201306  
あいさつの出来て三歳梅ふふむ 吉岡孝子 末黒野 201306  
図書館へ森の抜け道梅ふふむ 高久正 201405  
親子連れの天神詣梅ふふむ 笹井康夫 201405  
子には子の行く道ありて梅ふふむ 堀田順子 馬醉木 201405  
天神の朱塗の社殿梅ふふむ 仙田孝子 風土 201405  
利き酒に行つて来たらし梅ふふむ 笹村恵美子 201406  
梅ふふむ蕪村の詠みし碑のほとり 谷村祐治 雨月 201406  
赤鬼と戯るる子や梅ふふみ 三川美代子 璦別冊 201408  
貫きし看取り十年や梅ふふむ 大木さつき ホトトギス 201408  
梅ふふむ石置き屋根のめづらしや 鈴木セツ 201504  
梅ふふみ菅公の詩口ずさむ 久保晴子 雨月 201505  
明治より守り継ぐ窯や梅ふふむ 稲岡みち子 雨月 201505  
樹木医に彼女と呼ばれ梅ふふむ 白神知恵子 女坂 201508  
龍太忌の山むらさきや梅ふふむ 宮崎洋 春燈 201512  
秘めごとは懐紙にはさみ梅ふふむ 池永加代 京鹿子 201601  
冷泉家一千年なり梅ふふむ 橋添やよひ 風土 201602  
梅ふふむ文学館に入館証 林いづみ 風土 201604  
沈黙を守るは難し梅ふふむ 佐藤澄世 馬醉木 201605  
うす紙のやうな日差や梅ふふむ 北川孝子 京鹿子 201605  
古書店に古書の匂ひや梅ふふむ 北川孝子 京鹿子 201605  
梅ふふむ城下の家並寂として 宮平静子 雨月 201605  
難しき嬰の名前や梅ふふむ 鈴木良戈 201703  
梅ふふむ日向に千の招き猫 大久保進 万象 201705  
筆塚は大硯なり梅ふふむ 持田信子 春燈 201804 亀戸天神
淑やかな手話の一団梅ふふむ 篠田純子 あを 201804  
梅ふふむ産土宮元幼稚園 大橋晄 雨月 201806  
狛犬は今授乳中梅ふふむ 篠田純子 201902  
荒行の固き閂梅ふふむ 荒井ハルエ 春燈 201905  
梅ふふむ円空仏にチョコレート 木村みどり 春燈 201905  
伸び早くなりたる爪や梅ふふむ 中上馥子 春燈 201905  
梅ふふむ風の硬さの中にかな 上辻蒼人 風土 201905  
すこやかな女の子の育ち梅ふふむ 樺山翌 雨月 201905  
梅ふふむ父に未完の戦あり 松田明子 201907  
梅ふふむ谺をつなぐ山ふたつ 白井友梨 馬醉木 202003  

 

2020年2月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。