雑 煮 2      55句

雑煮食うてねむうなりけり勿体な    村上鬼城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
俳句会揃へば祝ふ雑煮かな 稲畑汀子 ホトトギス 201701
ふるさとを捨て故郷の雑煮椀 宮内とし子 201703
京嫌ひなれど頑固に京雑煮 今村千年 末黒野 201704
健やかなる命寿ぐ雑煮かな 及川照子 末黒野 201704
母の齢さかのぼりゆく雑煮かな 森屋慶基 風土 201704
雑煮餅ふたつ朱椀に寿 佐藤貞子 雨月 201704
京離れ半世紀なるも京雑煮 神田惣介 京鹿子 201705
九十五の母に刻みし雑煮餅 吉田悦子 201706
雑煮喰ふ老母は卒寿我は古稀 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
明日葉を入れて祝ひぬ雑煮餅 山田六甲 六花 201801
具を増やし息災願ふ雑煮椀 長崎桂子 あを 201802
婚六十年雑煮の味は姑譲り 柴崎富子 春燈 201803
常のこと出来るしあはせ雑煮椀 宮内とし子 201803
塗椀の朱の一つ増ゆ雑煮かな 鈴鹿呂仁 京鹿子 201803
畑のものばかりの雑煮米寿の餉 松本三千夫 末黒野 201803
赤きものほのと浮きたる味噌雑煮 浅田光代 風土 201803
嫁へ継ぐ代代国ぶりの雑煮膳 川村欽子 雨月 201803
お雑煮を食べたく五日過ぎたりな 細川コマヱ 雨月 201803
高齢の紙婚夫婦雑煮かな 小林のり人 春燈 201803
妻は煮て夫は焼いて雑煮かな 橋本くに彦 ホトトギス 201804
相伝の雑煮遺伝の酒豪なり 千田百里 201804
子や孫の一人も欠けず雑煮膳 堺昌子 末黒野 201804
丸餅に祝ふ故郷の節雑煮 江木紀子 雨月 201804
引越しの癖なほりたる雑煮かな 柴崎和男 やぶれ傘 201804
焦げ色のほのかに匂ふ雑煮餅 磯貝尚孝 清閑 201804
雑煮とは拘泥続く庭の石 七郎衛門吉保 あを 201804
雑煮餅一つで足らふ身となりぬ 青木朋子 201806
食卓の改りたる雑煮かな 湖東紀子 ホトトギス 201806
起きて来ぬ一人起こして雑煮かな 今橋眞理子 ホトトギス 201806
朝の日に黒光りして雑煮椀 今橋眞理子 ホトトギス 201806
雑煮とか象の鼻とか土鈴とか 坪内稔典 船団 201809
丸四角汁にも雑煮談義かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
お雑煮を祝ふ家族の揃ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201901
つつがなく雑煮いつもの鍋使ふ 赤座典子 あを 201903
つくづくと父似となるや雑煮椀 近藤真啓 春燈 201903
子も孫も揃つて雑煮祝ひけり 濱野新 やぶれ傘 201904
金泥の鶴のはばたく雑煮椀 佐津のぼる 六花 201904
勾玉の形リとなりたる雑煮餅 中貞子 201904
お雑煮の後にトースト所望さる 渡辺やや 風土 201904
髭面揃ひ十人分の雑煮椀 長尾タイ 末黒野 201904
開拓の思ひを馳せり鮭雑煮 横路尚子 末黒野 201904
頼もしや孫の雑煮の食べっぷり 大橋晄 雨月 201905
亡き妻のレシピを継ぎし雑煮かな 河野昭彦 ホトトギス 201906
人数の揃へば雑煮配らるる 稲畑汀子 ホトトギス 202001
神仏に雑煮そなふる夜明けかな 秋川泉 あを 202003
一口をしっかり噛みし雑煮餅 大日向幸江 あを 202003
新妻の郷の会津の雑煮椀 磯野青之里 六花 202004
一椀の雑煮に家風ありにけり 石黒興平 末黒野 202004
越前の荒海見つつ雑煮膳 中村洋子 風土 202004
名を記す一膳のみの雑煮箸 奥田茶々 風土 202004
息災をひとりひとりに雑煮膳 今村千年 末黒野 202004
髭面揃ひ十人分の雑煮椀 長尾タイ 末黒野 202004
仕来りの鰤の雑煮や潮の香 斉藤マキ子 末黒野 202005
自歯二十残る八十路や雑煮食む 平野無石 202006
西は○○東は□□□雑煮餅 榎並しんさ 船団 202006
雑煮→ 1

 

2021年1月10日 作成

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