石 榴 4    66句

海流へ口あけてをり石榴の実   高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
冷笑のごとく石榴の裂けゐたり 布川直幸 201411  
実柘榴や地球はマグマ噴きこぼす 齊藤實 201411  
ざくろの実夕日の中で笑ひけり 岩佐ヨシエ 201412  
実柘榴や角無き鬼の祀らるる 萩庭一幹 馬醉木 201412  
まだ青き口を尖らせ柘榴の実 菅野蒔子 末黒野 201412  
仁王の面めき実石榴の四つに裂け 江木紀子 雨月 201412  
病むという言葉似合わぬざくろの実 波戸辺のばら 201412  
石榴噛み遊びごころは尼僧らも 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
実柘榴と庭井の景や書院窓 塩路隆子 201412  
石榴裂け崖の家の姥つつがなし 相沢有理子 風土 201412  
祖父からの五代の柘榴実を弾く 森屋慶基 風土 201412  
実石榴や土蔵づくりの小画廊 箕輪カオル 201501  
実柘榴や子を呼んでゐる母のこゑ 柴田志津子 201501  
異人館出でて三鬼の柘榴割れ 田村すゝむ 風土 201501  
破れ塀をたどれば石榴口開けて 乗光雅子 雨月 201501  
荒凡夫兜太の生家石榴笑む 山田春生 万象 201501  
手に取ればかろき重さの石榴かな 中村千久 万象 201501  
掌にのせて淋しくなりぬ石榴の実 本多俊子 201501  
大壷に挿し勝ち誇る柘榴の実 神戸京子 ろんど 201501  
口開かぬ石榴やどことなくわれ似 田中貞雄 ろんど 201501  
まうしろは何もない空石榴の実 藤岡紫水 京鹿子 201501  
ざくろの実煮出すくれなゐ染工房 人見洋子 201502  
青空市どこか祖母似の柘榴売り 今井春生 201502  
ざくろ裂け鬼の顔とも笑顔とも 及川照子 末黒野 201502  
昼の月われにふるさと柘榴の実 鴨下昭 201502  
柘榴重し爆ずる力を内に籠め 山田夏子 雨月 201502  
石榴の朱殊に艶やかなる一顆 溝内健乃 雨月 201502  
爆ぜ石榴小鳥の後をいただきぬ 溝内健乃 雨月 201502  
柘榴/割れ/少年の飢え/赤きシャツ 阪野基道 船団 201502  
ひとでなし真ッ赤に柘榴割つてみよ 鳥居真里子 船団 201502  
笑み柘榴手にほほゑみの自づから 杉山瑞恵 雨月 201503  
うどん屋の柘榴くちあく遠囃子 山本久江 201503  
柘榴熟れ日躍弥撒の始まりぬ 遠藤迫遙子 風土 201507  
種ばかり実の無き石榴美しく 高橋泰子 201510  
割柘榴地球何かが狂ひをり 田所節子 201511  
今でしよと言はれしごとく割れ石榴 甕秀麿 201512  
柘榴描く和紙の滲みや風通る 白水良子 201512  
青天に柘榴ぽたりと絵具垂れ 七郎衛門吉保 あを 201512  
供華とする子規の墓へと石榴の実 中村洋子 風土 201512 大竜寺
秘め事の口を衝きさう柘榴の実 佐藤みち子 京鹿子 201601  
実石榴や師の一喝を語り継ぐ 荒木甫 201601  
嗤とも怒りとも見ゆ石榴落つ 遠山みち子 201601  
実石榴や路地に並べし陶器市 山田佳子 201601  
諍ひや口を割りたる石榴食む 江島照美 201602  
縁側に四五個の柘榴転がされ 白石正躬 やぶれ傘 201602  
実石榴の裂けたる口に牙見えず 原田達夫 201602  
廃屋や柘榴のかつと割るるまま 奥名房子 201602  
石榴爆ぜ山気放つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
実石榴や西にいくさの火種あり 植田桂子 馬醉木 201610  
石榴酸つぱしもう戻らない時間 菊川俊朗 201612  
実石榴の爆けはじむや子等のこゑ 杉原ツタ子 201612  
朝日より夕日に赤き石榴かな 飛高隆夫 万象 201612  
八幡産松田さんちの柘榴買ひ 辻水音 201612  
不機嫌な割れ方ですね石榴の実 たかはしすなお 201612  
つひぞ家人見えざる庭の石榴裂け 堀田こう 雨月 201701  
この石榴笑はぬことに徹したる 本多俊子 201701  
実石榴をかたはらに置き音読す 井上静子 201701  
雨脚の音たて来りざくろの実 松尾芳子 万象 201701  
柘榴の実恋に溺れしごと裂けて 高倉和子 201612  
石榴割れ男の黙の始まりぬ 林昭太郎 201701  
大き石榴に手が届くかも知れず 大崎紀夫 やぶれ傘 201701  
口あけて鮮血したたるザクロかな 七郎衛門吉保 あを 201701  
余震なほ実石榴はいよいよ赤く 岩岡中正 ホトトギス 201702  
末生りの石榴は落ちで踏まれけり 大湾宗弘 万象 201702  
実石榴や百寿越す樹に二つ生り 落合由季女 雨月 201709  
つややけく柘榴の萼散り敷ける 田中藤穂 あを 201709 柘榴→ 1

2017年10月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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