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柚も柿もおがまれにけり御影講   沾圃   続猿蓑

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
柚子熟れて持て余したる己が相(さが) 荒井千佐代 201212  
木洩日や捥ぎたる柚子の芳しく 杉本綾 201301  
柚子味噌を練るガスの火の超弱火 山本無蓋 201301  
佛みちゑくぼ貌して柚子は黄に 鈴鹿仁 京鹿子 201301  
愛宕山を下るじぐざぐ柚子の里 藤井久仁子 ぐろっけ 201301  
はらからの集ひ柚子採り始まれり 福島吉美 万象 201302  
柚子のいろ着こなしたしや柚子を買ふ 加藤みき 201302  
柚子とても十日もたてば萎えて来し 大橋敦子 雨月 201302  
生り年の柚子の明るし長寿村 中村房子 馬醉木 201303  
柚子の木に正月の日の滴れる 大坪景章 万象 201303  
天領を称へ廃校柚子は黄に 和田照海 京鹿子 201303  
星空へ柚子の実たわわ撓わかな 雨村敏子 201303  
低木の鬼柚子の金耀へる 西村しげ子 雨月 201303  
柚子大根亡夫が拾ひし石で漬け 古井公代 ぐろっけ 201303  
ぼた雪や柚子を残せし枝撓む 今泉あさ子 末黒野 201305  
山気に鋏入れて柚子の実いただきし 浜口高子 火星 201311  
テーブルに柚子一つある昼下り 板倉安正 201312  
柚子に色出でし神在日和かな 山尾玉藻 火星 201312  
柚子の香の一品夕の藍小鉢 塩路五郎 201312  
柚子買ふや夕餉に使ふ訳でなく 山本茂子 末黒野 201312  
柚子味噌の小鉢に似合ふおばんざい 佐用圭子 201312  
柚味噌の焦げし香に猫鳴きにけり 田中文治 火星 201312  
百年の枝にたわわの柚子を捥ぐ 須賀敏子 あを 201401  
柚子の実の黄ばみ初めたり雨催ひ 三輪慶子 ぐろっけ 201401  
柚子棗南天の実を師に捧ぐ 大坪景章 万象 201401  
いつまでも若くありたき柚子刻む 小谷知里 京鹿子 201401  
檀那寺より故郷の柚子宅急便 井上あき子 ぐろっけ 201402  
鬼柚子を買ふや香味に好奇心 佐々木和子 201402  
獅子柚子の臍のひとつが和紙の上 雨村敏子 201402  
無器量を補つて柚子香を放つ 田中貞雄 ろんど 201402  
初生りの実生の柚子を愛しめり 青野安佐子 201402  
青き葉のつきたる柚子を貰ひたり 橋本順子 201402  
夕暮の柚子の空あり木守ゐる 宮川みね子 風土 201402  
柚子落とし古里の香にまみれけり 赤岡茂子 春燈 201402  
柚子もぐや撓みし枝に疎ありき 江島照美 201403  
鬼柚子の武骨も愛矯見てあきず 犬塚芳子 201403  
捥)ぎたての柚配られし納め句座 奥田順子 火星 201403  
とつおいつ頒け並べみる柚の山 長田曄子 火星 201403  
乗り合はせ貰ひし柚子や手に一つ 村上すみ子 201403  
水尾の里の黄昏柚子たわわ 坂根宏子 野山の道 201404  
柚子の香やほのほとならぬ恋をして 直江裕子 京鹿子 201404  
坐りよき鬼柚子一つ瓜人の忌 石川個子 馬醉木 201405  
枝先の柚子が匂へり夕の空 中山純子 万象 201405  
藁屋あり築地塀あり柚子は黄に 山本町子 風土 201405
柚味噌舐め潮入川の生臭き 深澤鱶 火星 201412  
てのひらの柚のもつとも晴れてをり 蘭定かず子 火星 201412  
柚子坊の隠れ上手や点呼とる 北村淳子 ろんど 201412  
柚子ひとつ捥いできたりしお食い初め 常田創 201501  
柚子の実の爪の傷より匂ひたる 樋口みのぶ 201501  
柚子日和土蔵は老いて傾かず 原友子 201501  
留守の庭俄に柚子の数増せり 鈴木石花 風土 201501  
日を集め色づき早し柚子たわわ 塩千恵子 201501  
立冬の薄ら日集め柚子たわわ 塩千恵子 201501  
柚の木に柚ひとつある年の空 山尾玉藻 火星 201501  
石塀に柚子坊緑かがやかせ 大坪景章 万象 201501  
柚に梯子ふしぎなけれど掛けてあり 定梶じょう あを 201501  
柚子捥ぐや厚き手袋空の青 須賀敏子 あを 201501  
手話に咲く指先の華柚子かをる 福永尚子 ろんど 201502  
五つ六つ木守柚子かな師は在らず 山崎靖子 201502  
余生とや残照柚子を匂はしむ 酒本八重 201502  
柚提げて大覚寺から道迷ふ 杉浦典子 火星 201502  
山の辺や日向日蔭の柚のいろ 城孝子 火星 201502  
木守柚にひと雨ありし峠口 浜口高子 火星 201502  
鬼柚子をぶらさげゐたる青き空 原田しずえ 万象 201502  
中空に白き月上げ残り柚子 千手和子 馬醉木 201502  
柚子長者手づから柚子を捥ぎくれし 丸尾和子 雨月 201502  
止々呂美の山気に柚子は金ン放ち 丸尾和子 雨月 201502  
砂あそび砂にまみれし柚子一つ 村田岳浄 ろんど 201502  
柚子浮かべ平和を思ふ夕べかな 山荘慶子 あを 201502  
雲流れゆく明るさに柚子の山 吉田万喜子 雨月 201503  
柚子熟れて山陵を指す道標 吉田万喜子 雨月 201503  
爪立ちて冬至の柚子を摘みにけり 佐藤貞子 雨月 201503  
二十七戸同姓の里柚子を摘む 三輪温子 雨月 201503  
柚子買うて先師を恋へり鉄砲町 荒井千佐代 201503

かつて能村登四郎先生が詠じし

(鉄砲町秋水の縦一文字〉の句を思ひて

柚子の実のどれが落ちてもゆるぎなし 熊谷ふみを ろんど 201503  
過ぎてより柚子の香りや芋銭の居 田中明子 万象 201503  
柚子菓子の天下一とぞ申さるる 今井千鶴子 ホトトギス 201503  
高悌子立て掛け峡は柚子日和 三輪温子 雨月 201503  
柚子熟れて一戸にひとつ石の橋 荒井千佐代 201503 神代鍋島邸
器量良き柚子と混浴夜の更けて 小松誠一 201503  
熟れてゆく柚子ごと家屋明け渡す 小川凉 201504  
柚子坊やこともあらうに家に生れ 土谷倫 船団 201505  
名残り柚子ふたつ並んでいる暮らし 中原幸子 船団 201508  
日帰りの生家に青柚摘みてあり 柴田久子 風土 201510  
手庇の中青柚子の二つ三つ 遠山みち子 201510  
柚子の香に引き締まりたる卓の上 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511  
過ちは言ひ訳すまじ柚子真青 鈴木セツ 201511  
柚子青し礼状朝の内に書き 石井秀一 風土 201511  
一の字にためす墨色柚子明り 久保東海司 風鈴 201512  
青柚子のひと削ぎの香の走りけり 高橋ひろ 万象 201512  
柚子の坂昭和が匂ふ空の色 鴨下昭 201512  
古き家の白寿の婆に柚子たわわ 黒澤登美枝 201512  
濡れ畔にふんばつて柚子もぎにけり 山田六甲 六花 201512  
鬼柚子のどかと居座る日和かな 浅田光代 風土 201512  
刃をあてて青柚子の香の身を走る 津川かほる 風土 201512  
柚子の実や路地の向かうの海明り 田嶋洋子 春燈 201601  
柚子を捥ぐ青空固きところより 齊藤いさを 馬醉木 201602  
獅子柚子を抱へてみたり女客 岡田桃子 201602  
庭の柚子通草今年も賜りぬ 大坪景章 万象 201602  
手のひらに柚子の香りをつけしまま 國保八江 やぶれ傘 201602  
柚子当り年ながながと牛の尿 佐藤山人 201602  
色づいてゆく柚子を見るお縁がは 三輪敏夫 201602  
柚子絞るつるんと種のこぼれ出づ 臼井珊瑚 201602  
お隣もそのお隣も柚子たわわ 青野安佐子 201602  
纏ひ付く柚子に童心くすぐられ 松嶋一洋 201602  
御明かしの天照らすかに柚子うるる 都留百太郎 末黒野 201602  
妹よ柚子の実落とす那須颪 須賀敏子 あを 201602  
家出犬首輪しっかり柚子は黄に 須賀敏子 あを 201602  
雨の日の熱き柚茶の香に憩ふ 隅田恵子 雨月 201603  
手を出せと大きな柚子の黄を渡す 田中藤穂 あを 201603  
日輪の極みの色に柚子みのる 黒滝志麻子 末黒野 201603  
薄日をも返す柚子の黄無人駅 森清信子 末黒野 201603  
柚子皮をひとひら添へて故郷の味 野村鞆枝 京鹿子 201604  
残る柚子ふりかける昼風光る 長崎桂子 あを 201607  
落青柚始末に困る男の背 清水美子 春燈 201610  
鼻がしら潰して嗅ぎぬ青き柚子 風間史子 201610 柚 →6

 

2017年11月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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