夕 桜  2   58句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
なみなみとつがるる酒や夕桜 山田春生 万象 201606
晩学の鞄重たき夕桜 大室恵美子 春燈 201607
杳かなる人の声あり夕桜 川上恵子 雨月 201607
夕桜ほぐれゆくもの身に添ひて 黒滝志麻子 末黒野 201607
人影を追ふ人影や夕桜 塩貝朱千 京鹿子 201607
残照の欠片ひらりと夕桜 上野紫泉 京鹿子 201607
夕桜征きたる人の忌は知らず 久布白文子 馬醉木 201608
米櫃の米の起伏や夕桜 深川淑枝 201608
故郷のつくづく遠し夕桜 森清信子 末黒野 201608
金堂のうしろ暮れけり夕ざくら 沼田巴字 京鹿子 201704
退け時の彩持ち帰る夕桜 高木晶子 京鹿子 201707
夕桜梵鐘の揺れいつまでも 加藤季代 万象 201707
賑はひの熱り冷ますや夕桜 荒井ハルエ 春燈 201707
薄月の樹の間に透けて夕桜 山崎稔子 末黒野 201708
爺ちゃんの初心者マーク夕桜 南北佳昭 船団 201802
夕ざくらきらめくことは生きること 沼田巴字 京鹿子 201804
夕桜映す川面の薄明り 森一枝 末黒野 201804
隣よりピアノ鳴きだす夕桜 佐々木よし子 201806
夕桜墨書に色のありにける 中田禎子 201807
たつぷりと病臥の時間夕ざくら 西住三恵子 201807
学校に灯の入るまでを夕桜 大沢美智子 旬日 201808
夕桜思ひがけずに白き月 小巻若菜 やぶれ傘 201808
学校に灯の入るまでを夕桜 大沢美智子 201901
カステラの薄紙の黙夕ざくら 安田優歌 京鹿子 201901
ひとり来て佇む杣の夕桜 小笠原妙子 201902
夕桜二人の頃の椅子と卓 鷹崎由未子 春燈 201906
夕ざくら橋のたもとといふところ 近藤牧男 春燈 201907
夕桜聖テレジアの優しさに 卯木尭子 春燈 201907
幾世経し鎌倉山の夕ざくら 小川玉泉 末黒野 201907
夕桜へとゆるやかにうつる刻 今橋眞理子 ホトトギス 201908
一駅を乗り過したる夕桜 志方章子 六花 201908
点滴の母に付き添ふ夕桜 三井所美智子 201911
夕ざくら合祀の宮に雨匂ふ 岩永みはる 追伸 202003
夕桜消え半月と入れ替はる 稲畑汀子 ホトトギス 202004
梵鐘の中は淵なり夕桜 柴田佐知子 202006
マスクして会釈は誰ぞ夕桜 田中臥石 末黒野 202006
ちちははのこゑにふり向く夕ざくら 南うみを 風土 202006
園丁が水車を止めに夕ざくら 中田みなみ 202006
遠目佳し〆は樹の下夕桜 ふなかわのりひと 202006
ぶらんこのひと日空かずに夕桜 柿沼盟子 風土 202007
住みし地はどこも古里夕桜 和田啓 末黒野 202007
休校の庭に満開夕桜 長尾良子 末黒野 202007
思ひ出す人次つぎや夕桜 森清信子 末黒野 202007
運転免許の返納決むる夕ざくら 豊谷ゆき江 春燈 202007
暮れ泥む遠山淡し夕桜 鈴木友子 末黒野 202007
ふり向けば燃えるやうなり夕ざくら 沼田巴字 京鹿子 202104
四阿に野猫も集ひ夕桜 竹内涼子 末黒野 202107
夕桜吾が草庵は古びても 星野椿 ホトトギス 202108
夕桜馴染みの店の暖簾押す 小巻若菜 やぶれ傘 202108
まらうどの歩みとなりぬ夕桜 亀井福恵 京鹿子 202108
夕桜小雨に烟る谷戸のみち 丸山千穂子 末黒野 202204
夕桜帰り心を引き止めて 沼田巴字 京鹿子 202204
透けてゐる先は浄土や夕桜 沼田巴字 京鹿子 202204
かき抱く空がありけり夕桜 沼田巴字 京鹿子 202204
鳥影の落ちゆく迅さ夕桜 塩貝朱千 京鹿子 202207
すれちがふ顔も綻ぶ夕桜 亀井福恵 京鹿子 202207
旅に疲れ話に疲れ夕桜 小田嶋野笛 末黒野 202208
何れ彼に後継ぎ託す夕桜 元橋孝之 京鹿子 202208
夕桜 →1

 

2023年3月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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