吉 野 7     100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
正行の歌詠みすつる花吉野 神蔵器 風土 201504
くつろぎの吉野の花に名残あり 稲畑汀子 ホトトギス 201504
かへりみて深吉野すでに霞立つ 溝内健乃 雨月 201506
深吉野は降りみ降らずみ花の鐘 福島照子 京鹿子 201507
一目千本花の奈落の吉野かな 原田しずえ 万象 201507
み吉野の花の間に星ひとつ 山田閏子 ホトトギス 201508
桜満つ灯の入りばなの奥吉野 原田しずえ 万象 201508
花に刻合はせて吉野あるがまま 河野美奇 ホトトギス 201509
吉野路の残花散るより始まりし 河野美奇 ホトトギス 201509
これ以上何を望まん花吉野 岩村惠子 ホトトギス 201509
花冷や吉野が吉野らしくなる 石川多歌司 ホトトギス 201510
み吉野の人出囃すや百千鳥 石川多歌司 ホトトギス 201510
山茶花の散りつぐ日なり奥吉野 熊岡俊子 雨月 201512
菫咲く吉野への旅近づけて 稲畑汀子 ホトトギス 201603
足許の菫も吉野山のもの 稲畑汀子 ホトトギス 201603
計りごとありみ吉野の花を待つ 稲畑汀子 ホトトギス 201603
永き日を短く使ひ切る吉野 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
ふり返るときさくら色吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201604
み吉野へ花の序奏をくぐり来し 稲畑汀子 ホトトギス 201604
闇深き花の吉野の宿りかな 稲畑汀子 ホトトギス 201604
朝月もおぼろに置きて吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201604
み吉野の花の旬日追ふことも 稲畑汀子 ホトトギス 201604
湯気墳いて吉野の茶粥山ざくら 南うみを 風土 201607
畑人へ吉野の桜またふぶく 南うみを 風土 201607
桜餅吉野まぶしき空となり 岡尚 風土 201607
うつつなき蝶の魂舞ふ奥吉野 水野恒彦 201607
花の色葉の色吉野山の色 湖東紀子 ホトトギス 201608
待たれゐるものに吉野の花便 安原葉 ホトトギス 201608
山道にあふれ吉野の春の水 大久保白村 ホトトギス 201608
業平も吉野桜にまみえしや 木戸渥子 京鹿子 201608
桜餅日本に吉野ある限り 大久保白村 ホトトギス 201609
亀鳴くを聞かな吉野に泊つからは 千原叡子 ホトトギス 201609
おぼろ曳きずりし吉野の朝日差す 湯川雅 ホトトギス 201609
み吉野の花は七色十色かな 山田閏子 ホトトギス 201609
み吉野の水と奏づる初河鹿 窪田粧子 馬醉木 201609
まだ奥へ咲くぞ咲くぞと花吉野 大久保白村 ホトトギス 201610
物の怪を鎮め吉野の夜の朧 木村享史 ホトトギス 201610
み吉野の朧を人か獣か 木村享史 ホトトギス 201610
深吉野よ鮎の半なれ寿司の香よ 中島陽華 201612
衝羽根や吉野は水の神多く 白澤よし子 馬醉木 201612
散る花に風が風追ふ吉野山 石原孝人 京鹿子 201701
鶯の消息如何に吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201702
都にて吉野いとしむ葛湯かな 夏生一暁 馬醉木 201702
み吉野の旅の近づく花便 稲畑汀子 ホトトギス 201704
邂逅や花の吉野の道細し 稲畑汀子 ホトトギス 201704
寝落ちたる吉野の花に囲まれて 稲畑汀子 ホトトギス 201704
み吉野の桜餅とや頂きぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201704
寿福寺に別れ吉野の花下に会ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
偲ぶ人多き吉野や春の月 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
忌に集ひ吉野の花に会ふ絆 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
吉野山光で繋ぐ春の月 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
み吉野の残花終楽章奏で 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
那智黒や吉野熊野は花曇 高橋将夫 201707
晴つづき吉野の花も早からん 安原葉 ホトトギス 201709
もう少しこの世に居たし花吉野 岩村惠子 ホトトギス 201709
吉野山人遠ざけて初紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
み吉野に君待つ菫咲きたるに 木村享史 ホトトギス 201710
み吉野の花と別るる句帳閉づ 木村享史 ホトトギス 201711
深吉野の月影揺らす夜振かな 和田華凛 ホトトギス 201711
根の国を目指し吉野の峰行者 上辻蒼人 風土 201711
美吉野の闇を濃くせり山蛍 上辻蒼人 風土 201711
鶯に迎へられたる吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201802
金風の吉野に虎となりし皇子 近藤紀子 201802
み吉野へ心馳せゆく西行忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
瓢形のかぼちや深吉野育ちかな 岩井京子 201802
湯気上げて吉野も奥の寒造 市村明代 馬醉木 201804
旅心吉野の桜へと向かふ 稲畑汀子 ホトトギス 201804
四月十五日吉野山くつろぎの旅 稲畑汀子 ホトトギス 201804
吉野への花の旅路と申すべく 稲畑汀子 ホトトギス 201804
黄檗林花の吉野を彩れる 稲畑汀子 ホトトギス 201804
木々芽吹くものに吉野の別れあり 稲畑汀子 ホトトギス 201804
初花にみ吉野の時動き出す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
花人に標高下がりゆく吉野 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
花は吉野華は京都の舞妓かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
魂帰る吉野の山の花ふところ 藤田美耶子 201807
川音に昏るる吉野の釣瓶鮨 大久保志遼 201808
峡深く花散る吉野行在所 亀井福恵 京鹿子 201808
花は葉となりし吉野よ遥かなり 今井千鶴子 ホトトギス 201808
み吉野の春を深める雨ならん 山田閨子 ホトトギス 201808
花屑の朽ちし路傍も吉野山 安原葉 ホトトギス 201809
花屑も朽ちてしづもる吉野山 安原葉 ホトトギス 201809
み吉野の惜春の庭あるがまま 今橋眞理子 ホトトギス 201809
幽明のあはひ吉野の朧かな 千原叡子 ホトトギス 201809
吉野山歩す春暁の君の影 安原葉 ホトトギス 201809
君偲ぶ吉野山路の遅日にも 安原葉 ホトトギス 201809
蝶となり吉野の空に遊ばれよ 山田閏子 ホトトギス 201809
吉野山しつとり濡れて花は葉に 黒川悦子 ホトトギス 201809
み吉野に会うて別れて春の行く 黒川悦子 ホトトギス 201809
み吉野の風の淋しさ花のあと 木村享史 ホトトギス 201810
更けてきし吉野湯宿の若葉冷 安原葉 ホトトギス 201810
み吉野の水の締めたる新豆腐 瀬尾千鶴枝 京鹿子 201811
吉野より大和に下りし稲びかり 上辻蒼人 風土 201811
ともかくも花の吉野へ案内状 稲畑汀子 ホトトギス 201903
吉野より都踊へ直行す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
桜餅吉野の色と味と香に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
石楠花の色に明けゆく吉野かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
春時雨吉野の魂を鎮めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
散り急ぐ吉野これより躑躅へと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
夕闇を拒む吉野の著莪畳 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
新緑の風に包まれ吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201904
吉野→8      

 

2021年4月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
21/04/11 2021年4月11日 2021年4月11日