吉 野 8     100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
吉野路の残花の景をつなぐ旅 稲畑汀子 ホトトギス 201904
目つむれば花の吉野の絵巻物 稲畑汀子 ホトトギス 201904
花も終へ鳥も鳴かざる吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201904
はるばると来しみ吉野は花終へて 稲畑汀子 ホトトギス 201904
花終へし吉野の宿の山の幸 稲畑汀子 ホトトギス 201904
新緑の吉野の雨に宿りして 稲畑汀子 ホトトギス 201904
行春の吉野になごり尽きざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201904
み吉野の緑の旅路ふり返る 稲畑汀子 ホトトギス 201904
み吉野の花の旅路は又のこと 稲畑汀子 ホトトギス 201904
陵を抱き眠れる吉野山 山田閏子 ホトトギス 201905
吉野線車窓に著莪の花揺らす 上辻蒼人 風土 201907
深吉野は半月遅れ山ざくら 上辻蒼人 風土 201907
み吉野の水音蝶を放ちけり 山田閏子 ホトトギス 201908
はらと雪花の吉野をさ迷へば 水田むつみ ホトトギス 201908
よく食べてよく寝て花を見て吉野 安原葉 ホトトギス 201909
み吉野の花の余白を埋めて花 今橋眞理子 ホトトギス 201909
み吉野の闇を鎮めて桜かな 今橋眞理子 ホトトギス 201909
咲きみちし吉野の花に癒されて 安原葉 ホトトギス 201910
み吉野の消息問はん初紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201910
深吉野や水の澄みゆく行在所 川村清子 馬醉木 201912
武具飾る吉野も奥の蔵座敷 久保白村 ホトトギス 202001
小鳥来る吉野は雨の向かう側 上辻蒼人 風土 202001
絶滅の山犬捜す奥吉野 山田佳子 202002
鶯の便り待たるる吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 202002
み吉野の桜の芽立問ふことも 稲畑汀子 ホトトギス 202003
花吹雪に押され吉野を去りにけり 小泉貴弘 春燈 200704
風神の休息花の吉野かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200704
吉野山さくらさくらと暮れにけり 小泉貴弘 春燈 200704
桜見るまでは吉野を語られず 稲畑汀子 ホトトギス 200704
み吉野の花の刻々知らさるる 稲畑汀子 ホトトギス 200704
み吉野の花の遅速にゆだねけり 稲畑汀子 ホトトギス 200704
み吉野の花人となる旅路あり 稲畑汀子 ホトトギス 200704
み吉野の旅はや遠し花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200704
み吉野の鄙ぶりなりし桜餅 稲畑汀子 ホトトギス 200704
春の咳怺へて舞台吉野山 鈴木榮子 春燈 200705
腹の虫押へる染井吉野かな 東亜未 あを 200705
吉野桜枝の広さに年月を 芝宮須磨子 あをかき 200706
花なれば京へ吉野へ旅重ね 熊岡俊子 雨月 200706
吉野山奥へ進みし花を追ふ 安原葉 ホトトギス 200708
春にしてこのみ吉野の深き空 山田閏子 ホトトギス 200708
かげろうて揺るる吉野の石仏 長山あや ホトトギス 200708
葉桜の吉野の閑けさ持て余す 森一枝 八千草 200708
闌と言ふ字吉野の春のため 後藤立夫 ホトトギス 200709
み吉野の午前八時の落花かな 山田閏子 ホトトギス 200709
深吉野の渓の鮎釣黙ながく 小林成子 200710
深吉野の水より掬ふ新豆腐 井田幸子 雨月 200801
み吉野の消息花に天候に 稲畑汀子 ホトトギス 200804
春暁に白く明けたる吉野山 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804
どこからの落花といへぬ吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200804
吉野てふ人を惑はす花であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804
花朧吉野の心問ふたびに 稲畑汀子 ホトトギス 200804
花明り吉野の闇を深くせり 稲畑汀子 ホトトギス 200804
冬菊の句碑や吉野の雪まとふ 狭川青史 馬醉木 200804
み吉野の旅はや遠し春惜む 稲畑汀子 ホトトギス 200804
み吉野の旅近づけて花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200804
み吉野のさくらの心問うて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200804
薬採る吉野に戻り来し静寂 稲畑汀子 ホトトギス 200805
一群の踊子草もまた吉野 藤浦昭代 ホトトギス 200806
玄関に母が遺愛の吉野雛 山口素基 万象 200806
夜を惜しみ吉野泊りや西行忌 林いづみ 風土 200806
護摩けぶり吉野は春を展べ初めり 角村摩耶子 京鹿子 200807
飛花落花静の舞か吉野山 岡野峯代 ぐろっけ 200807
いまだ見ぬ吉野の花はいかがかと 松尾緑富 ホトトギス 200807
朧夜の更けて人影吉野山 石垣幸子 雨月 200807
み吉野や桜の宿の細柱 深澤鱶 火星 200807
水音の深吉野深山蓮華咲き 朝妻力 雲の峰 200808
花万朶吉野の旅も近づきし 安原葉 ホトトギス 200808
宵が夜となるみ吉野を亀鳴ける 千原叡子 ホトトギス 200808
み吉野の宿は弥生の灯を点す 岩垣子鹿 ホトトギス 200808
峡暗し吉野の六日月朧 安原葉 ホトトギス 200809
吉野より遅日の帰路や雨も良き 長山あや ホトトギス 200809
花の道たどれば展け吉野山 川口利夫 ホトトギス 200809
旅つづけ吉野に果てし花行脚 水田むつみ ホトトギス 200809
乗り継ぎて花の切符は吉野行 大久保白村 ホトトギス 200809
月もまた花にさまよふ吉野山 山田弘子 ホトトギス 200809
み吉野の花の呪縛の面々よ 千原叡子 ホトトギス 200809
吉野より京の残暑に戻りけり 西村雪園 風土 200811
美吉野のいにしへの宿ぼたん鍋 小林成子 200901
鶯に吉野の朝色付きぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902
お水取すめば吉野の旅支度 稲畑汀子 ホトトギス 200903
み吉野の花に魁けをる家居 稲畑汀子 ホトトギス 200903
み吉野の花の旅路へ向かふ日々 稲畑汀子 ホトトギス 200903
み吉野の花ならざるはなき仲間 稲畑汀子 ホトトギス 200904
なほ奥へつなぐ余花あり吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200904
雪折の音するばかり奥吉野 阿布里唯 炎環 200904
百千鳥み吉野の旅近づきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200904
山の色吸うて吉野の桜餅 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
二日目も花の日和となる吉野 稲畑汀子 ホトトギス 200904
み吉野の西行庵の余花追うて 稲畑汀子 ホトトギス 200904
み吉野の旅路辛夷の孤高かな 稲畑汀子 ホトトギス 200904
春蘭に涙をそそぎ吉野山出づ 神蔵器 風土 200905
み吉野の余花も散り尽く頃ならむ 稲畑汀子 ホトトギス 200905
吉野指しどの道とるも花の旅 仙石君子 雨月 200906
深吉野に桜をんなが住むといふ 塩路隆子 200906
花明り曳きて下るや吉野山 小林成子 200906
花ちらす風とくぐりぬ吉野門 豊田都峰 京鹿子 200906
飛行船吉野桜に触れるかに 高谷栄一 200906
深吉野の渓を流るる花の塵 小澤昭之 200907
散る佗に叶ふる風の吉野山 水谷洋子 200907
一山の花の曼陀羅吉野山 谷口芳江 200907
吉野→9      

 

2021年4月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
21/04/15 2021年4月15日 2021年4月15日