夜の秋 2     99句

夜の秋蹠拭けばこころ足る    永井荷風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
瓦斯燈の運河にうるむ夜の秋 新家豊子 馬醉木 200111  
揚げ舟に波音澄めり夜の秋 石本百合子 馬醉木 200111  
ことごとくたがふ思ひの夜の秋 上田祥子 遠嶺 200111  
夜の秋や何するとなく拭く眼鏡 中村立身 百鳥 200111  
剥製の眼の光り出す夜の秋 佐藤京子 百鳥 200111  
ぽつぺんを吹けば凹みて夜の秋 深澤鱶 火星 200111  
吹く風に流れの変はる夜の秋 桑垣信子 いろり 200111  
夜の秋御塩焼く火のうるわしき 西野愁草子 200111  
お大師のふところに泊つ夜の秋 小田ひろ 円虹 200111  
蛇酒の蛇やや濁る夜の秋 木曽岳風子 六花 200111  
心澄む時それと知る夜の秋 稲岡長 ホトトギス 200112  
風音のそこに来てをり夜の秋 新開一哉 円虹 200112  
夜の秋の匂ひを割つて起ちにけり 岡井省二 200112  
席を立つ声の軽さや夜の秋 清水公治 200112  
せんべいがポアロを食べて夜の秋 塩谷則子 船団 200112  
白樺の凛と棒立ち夜の秋 塩貝朱千 京鹿子 200201  
兄のごと夫あはくをり夜の秋 坂本俊子 200201  
襖戻して夜の秋と思ひけり 坂本京子 200201  
脱ぎしもの膝にたたみて夜の秋 大塩千代 200201  
芭蕉てふシテの出づれば夜の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200207  
それぞれの旅の帰路あり夜の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200207  
企画展ほぼ固まりて夜の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200207  
肩の荷をすべて下ろして夜の秋 小川匠太郎 200208  
夜の秋大鼓空に谺せり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
夜の秋遊女と芭蕉シテの舞 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
能舞台笛の音よりの夜の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
大都会灰色溢れ夜の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
そよぐもの目に触れ易く夜の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
山の風吹きおろしくる夜の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
夜の秋や生れて十日の赤子抱き 岡本まち子 馬醉木 200208  
向日葵の丈のかたへの夜の秋 山尾玉藻 火星 200209  
燗を人肌に頼みて夜の秋 太田寛郎 200209  
地下鉄のへこみし座席夜の秋 赤座典子 あを 200209  
莨火を自愛の火とも夜の秋 林翔 200210  
夜の秋人の眼を見て推し量る 能村研三 200210  
旅の妻もう睡りしや夜の秋 菅谷たけし 200210  
二言にひとこと応へ夜の秋 楠原幹子 200210  
あれこれとしたきことあり夜の秋 泉田政子 雲の峰 200210  
風のやうな婚の報せや夜の秋 八條凛子 銀化 200210  
夜の秋馴染し一書手放さず 関口ゆき あを 200210  
夜の秋の言葉生みつぐ電子辞書 水原春郎 馬醉木 200211  
いつになくもの言はぬ妻夜の秋 山口速 200211  
夜の秋の封書にいまだ封をせず 八染藍子 200211  
仏描く和紙の白さや夜の秋 島崎晃 遠嶺 200211  
長編をさくさく読みし夜の秋 大曽根育代 遠嶺 200211  
遠ざかる終バスの灯や夜の秋 上田繁 遠嶺 200211  
句葉書の小さき落款夜の秋 廣井良介 円虹 200211  
使ひさしのノート十冊夜の秋 杉浦典子 火星 200211  
夜の秋鵜舟ひきあげられゐたる 石脇みはる 200211  
裏手より竹林の声夜の秋 清水公治 200211  
篁の奥の灯影も夜の秋 岡淑子 雨月 200211  
着流しに胡弓横抱き夜の秋 田中藤穂 あを 200211  
水のこゑ石のこころや夜の秋 青砥真貴子 200211  
歳時記の修理手間どる夜の秋 奥名正子 帆船 200212  
風鎮が壁を打ちをり夜の秋 鎌倉ひろし 百鳥 200212  
夜の秋まぶたに姫の来てをりぬ 中島陽華 200212 姫=目いぼ
境内に人声を聴く夜の秋 後藤志づ あを 200212  
乳液のさいごの一滴夜の秋 南洋子 対岸 200212  
窓際の一等席や夜の秋 白川敏彦 遠嶺 200212  
俳画かく墨の香に酔ふ夜の秋 井出やすはる 酸漿 200302  
珊瑚礁の波にぎやかな夜の秋 吉田康子 青山椒 200303  
退院の身を揺り椅子や夜の秋 高橋としを 酸漿 200306  
荷を解き心を解き夜の秋 高橋としを 酸漿 200306  
閑かなる昼を送りて夜の秋 村越化石 200308  
床本ゆかぼんを押しいただきて夜の秋 朝妻力 雲の峯 200308  
夜の秋小鳥と金魚ひさぐ店 竹内弘子 あを 200309  
なつかしき兄弟星よ夜の秋 林翔 200310 火星接近
枕辺に読みさしの本夜の秋 原田伸夫 雲の峰 200310  
おのが頭を軽く小突きて夜の秋 村越化石 200310  
見えぬ身のうしろ灯さる夜の秋 村越化石 200310  
異国語へ帰りゆく娘と夜の秋 長山あや 円虹 200310  
赤き星仰ぐ都会の夜の秋 長山あや 円虹 200310  
堅い葉に堅き雨音夜の秋 藤田輝枝 対岸 200310  
風の撞く鐘のつぶやき夜の秋 泉田秋硯 200311  
水流す音はばからず夜の秋 田村園子 200311  
一杯の水飲むことも夜の秋 木村みかん 200311  
夜の秋や明日発つ旅の地図ひろげ 蓮尾あきら 風土 200311  
防犯の拍子木の音夜の秋 白崎リユ子 築港 200311  
摘み花の浮かぶ器や夜の秋 石渡雁聲 築港 200311  
茶碗ふく布の真白き夜の秋 中田千恵子 帆船 200311  
八の段できて九の段夜の秋 中田千恵子 帆船 200311  
人去りて鏡の中の夜の秋 中田千恵子 帆船 200311  
町騒のたひらになりし夜の秋 天野きく江 200311  
ひとことに間のある一語夜の秋 清水公治 200311  
善戦てふ言葉やさしき夜の秋 岡本崇 200311  
夜の秋独り畳にねそべりて 田中藤穂 あを 200311  
老犬の水飲む音や夜の秋 平居澪子 六花 200311  
門を出る僧の桐下駄夜の秋 青山悠 200311  
頬杖や遺影の夫と夜の秋 成川和子 200311  
思ひまた一人にかへり夜の秋 足立幸信 200312  
折鶴の影の生まれて夜の秋 井口光雄 200312  
ほほ杖を解くも解かぬも夜の秋 三浦永子 京鹿子 200312  
浄瑠璃に泪を流す夜の秋 安西静 帆船 200312  
古典など繙いてをり夜の秋 松下幸恵 六花 200312  
スナックのママの三味線夜の秋 延川五十昭 六花 200312  
夜の秋火星を覗く望遠鏡 佐原正子 六花 200312  
ロレックスの時計など見て夜の秋 七沢恵子 対岸 200312  
黒梁に桁ありにける夜の秋 金澤明子 200312  
帆船の古びし模型夜の秋 谷上佳那 百鳥 200312 夜の秋 3→

 

2020年8月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。