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ひざまづき蓬の中に摘みにけり    高野素十

蓬(夏蓬・冬蓬)    さしも草  餅草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
真青な空そこにあり蓬の芽 高木晶子 京鹿子 201704
自転車を置いて蓬を摘んでゐる 大島英昭 やぶれ傘 201705
蓬萌え梅林の裾さはやかに 犬塚李里子 201706
茹でこぼす湯もさみどりの蓬麺 笠井敦子 201707
蓬摘む遠き記憶の水車小屋 高橋和女 風紋 201709
日の匂もろとも籠へ蓬摘む 秋山蔦 春燈 201805
口々に我が家のレシピ蓬摘む 渡辺やや 風土 201806
陽光の空は水色蓬摘む 高橋まき子 風土 201806
直会の餅飛んでくる蓬かな 南うみを 風土 201807
蓬摘む母に似て来し姉妹 豊谷青峰 春燈 201807
蓬萌ゆ島裏の風硬うして 石本秋翠 馬醉木 201904
近つ飛鳥蓬生の空ふかぶかと 森多歩 201905
遠き日の母も加はる蓬摘み 井原美鳥 201906
直会の餅飛んでくる蓬かな 南うみを 風土 201907
文添へて蓬匂へり勝手口 大川暉美 末黒野 201908
蓬生ふ木の元に犬尿をする 田尻勝子 六花 202005
万葉の人も摘みしか蓬摘む 杉原かほる 202006
蓬摘むきれいな耳の容して 関根揺華 202006
蓬摘みし覚え葉裏の白にあり 辻美奈子 202006
蓬いま摘みごろならん枕かな 池田澄子 船団 202006
蓬萌ゆ桜隠しに庇われ 渡辺節子 202006
蓬摘む母の視界のありどころ 笹村政子 六花 202006
蓬摘むあねおとうととラッタッタ 辻水音 202007
一つづつ肩の荷おろし蓬つむ 阪倉孝子 202008
蓬摘むや明日は鎮守に参らうか 西谷恵美子 京鹿子 202008
蕗蓬摘み食べ尽くすステイホーム 渡辺節子 202009
家苞の小石と蓬下校の子 小長谷紘 末黒野 202105
派出所の今日の死者数蓬生ふ 浅田光代 風土 202106
自転車の寝かされてゐる蓬原 浅田光代 風土 202106
蓬摘む背中合はせに父と母 谷田明日香 風土 202106
蓬摘むときをり吾子を見失ひ 六車佳奈 風土 202106
硬質の素描に蓬の枯れにけり 田岡千章 202107
蓬摘む足裏に土の記憶かな 中島昌子 202107
野阜は王墓なりけり蓬摘む 深川淑枝 202108
蓬長く開拓地跡風のこゑ 小林輝子 風土 202110
プルーストに倦み蓬生の風の中 美濃伴子 202204
蓬 →1

 

 

2022年4月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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