山笑ふ 3     142句

名刹はべからずづくめ山笑ふ   江国滋酔郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
山笑ふ石噛まされて石のがま
柴田久子
風土
200307
山笑うトンネルいくつ走り抜け
中野哲子
六花
200307
井戸蓋のしかとありけり山笑ふ
大東由美子
火星
200307
賞状を丸め望遠山笑ふ
武司琴子
ぐろっけ
200307
山笑ふ共に忘るる齢となり
高倉恵美子
200308
小豆菜に小豆の香り山笑ふ
田中青魚
200308
女湯に天狗ののれん山笑う
陶山泰子
ぐろっけ
200308
山笑ふその裏側に平家村
松田都青
京鹿子
200401
貝殻にシャボン置きけり山笑ふ
北嶋美都里
西の峰
200401
山笑ふ気配を空の飛行雲
浜明史
風土
200403
白波の湾に響けと山笑ふ
大串章
百鳥
200403
林道に旗降る女山笑ふ
土屋ゆたか
帆船
200405
海苔巻きは指二本もて山笑ふ
大橋敦子
雨月
200405
花終へし枇杷を麓に山笑ふ
長谷川久吉
200405
エンヤ曲流すドライブ山笑ふ
橋本靖子
200405
山笑ふ庵それぞれよき名もち
塩谷康子
百鳥
200405
拗ねてゐるチンパンジーや山笑ふ
梅原悠紀子
百鳥
200405
懐に屋久杉抱き山笑ふ
鎌田幸彦
築港
200405
住む町の小さく見えて山笑ふ
国包澄子
築港
200405
山家には山家の暮らし山笑ふ
井上輝男
築港
200405
吾いまだ青春後期山笑ふ
北川キヨ子
200406
下校児の即探険家山笑ふ
垣尾美智子
200406
エアロビに老の挑戦山笑ふ
辰巳比呂史
200406
窯出しのうつは耳立て山笑ふ
淵脇護
河鹿
200406
湯煙りに人現れて山笑ふ
淵脇護
河鹿
200406
山笑ふ送電線に日の弛み
迫口君代
河鹿
200406
山笑ふ七十歳の学士号
村尾キヌ
帆船
200406
安達太良を過ぎれば故郷山笑ふ
小林正史
200406
山笑ふをりをり杖を横抱へ
大橋敦子
雨月
200406
山笑ふその名芭蕉の床の山
大堀鶴侶
雨月
200406
子と同じ高さにかがみ山笑ふ
荻野みゆき
対岸
200406
山笑ふ後の山も笑ひけり
久保知音
対岸
200406
山羊の子の我が指しやぶり山笑ふ
金川眞里子
百鳥
200406
コーラス部特訓中や山笑ふ
大堀由子
200406
たつぷりと雨降つて山笑ひけり
村越化石
200406
トランペツト吹くロボツトや山笑ふ
外川玲子
風土
200406
山笑ふ眼科通ひと歯科通ひ
徳永キヨ
築港
200406
ちぐはぐな会話の続き山笑ふ
木下栄子
築港
200406
中腹に大観覧車山笑ふ
小野恵美子
馬醉木
200406
虹の足句碑の逆文字山笑ふ
川野喜代子
雲の峰
200406
よく笑ふ友との旅よ山笑ふ
内藤順子
酸漿
200406
左岸とは異なる訛り山笑ふ
鈴木一明
築港
200407
乗りおくれ一人の旅や山笑ふ
梅田秀子
酸漿
200407
山笑ふ全校生徒五人きり
我妻一男
帆船
200407
フランス語習へる僧や山笑ふ
岡淑子
雨月
200407
をちこちに団地の幾つ山笑ふ
岡本直子
雨月
200407
ダイエット少しかなひて山笑ふ
小林成子
200407
どの家も日当りよくて山笑ふ
林之子
草の花
200407
裾野へと竹広がりて山笑ふ
堀口睦子
草の花
200407
山笑ふ付木に一茶自筆の句
平田紀美子
風土
200408
我が家より奥に家なし山笑ふ
長田秋男
酸漿
200411
曳き出だす一の柱や山笑ふ
中根美保
風土
200411
アルプスの連山笑ふ帰国便
品川鈴子
六香
200501
調教馬突如嘶き山笑ふ
石橋萬里
ぐろっけ
200502
山笑ふ酒の空壜溜める趣味
竹貫示虹
京鹿子
200503
山笑ふ大の字少しくづれさう
田村七三栄
築港
200504
出女と入鉄砲の山笑ふ
東亜未
あを
200504
予備校の入試発表山笑ふ
岩谷丁字
春燈
200505
山笑ふ日曜画家の集ひけり
島元文
遠嶺
200505
山笑ふお手玉遊び知らぬ子等
梅原幸子
遠嶺
200505
木霊ふれあひ遮那王の山笑ふ
近藤きくえ
200505
窓ごとに馬が貌出し山笑ふ
辻恵美子
栴檀
200505
愛知牧場
四段に瀧すべらせて山笑ふ
篠田たもつ
対岸
200505
問診のひとつはほんと山笑ふ
飛鳥由紀
200505
天地に腰据ゑて山笑ひをり
高橋将夫
星の渦
200505
酒蔵を巡る講座や山笑ふ
佐藤京子
百鳥
200505
山笑ふに交響楽のひびきけり
松崎鉄之介
200505
生徒より先生多し山笑ふ
三輪温子
雨月
200505
俳人に教師多かり山笑ふ
出口賀律子
雨月
200505
山笑ふ山の息吹きの伝はり来
塩川雄三
築港
200505
混浴に恥ぢ入る漢山笑ふ
泉田秋硯
200506
智慧の餅いづれが本家山笑ふ
山本康夫
200506
合併に市となる離島の山笑ふ
新田巣鳩
馬醉木
200506
余生とは忙しかりし山笑ふ
西口鶴子
遠嶺
200506
山笑ふ大声の僧ひとり棲み
本田俊子
200506
安房上総背中合せに山笑ふ
篠田たもつ
対岸
200506
慈雨ならむ泰然として山笑ふ
内山照久
200506
海老天もからりと揚り山笑ふ
吉川隆史
200506
打球追ふ声援むなし山笑ふ
浜野愛子
築港
200506
過疎村に双子誕生山笑ふ
冨士谷洋治
築港
200506
駆け上りたき石段や山笑ふ
中村昭義
百鳥
200506
水底に苔の食み跡山笑ふ
星加克己
ぐろっけ
200506
モノレール延びゆく彼方山笑ふ
若江千萱
雨月
200506
梅嶺の門を叩くや山笑ふ
林日圓
京鹿子
200506
この風の切り口が好き山笑ふ
尾堂Y
河鹿
200507
噴煙を斜交ひに見て山笑ふ
坪田秀邑
河鹿
200507
吊橋を引つ張り合つて山笑ふ
北川キヨ子
200507
山笑ふ三寧坂で転けし人
金山藤之助
200507
山笑ふ準備の色を足してゆく
湯川雅
ホトトギス
200507
至福とも苦行とも山笑ひをる
高橋将夫
200507
うみたての玉子あります山笑ふ
南浦輝子
火星
200507
ゴンドラに一蓮托生山笑ふ
松井洋子
ぐろっけ
200507
山笑ふ公開講座に応募して
明石文子
ぐろっけ
200507
過疎村に外人一家山笑ふ
内山芳子
ぐろっけ
200507
絵本館に大人ばかりや山笑ふ
稲葉ちよこ
風土
200507
いつまでの喪ごころよ山笑へるに
望月晴美
200507
みつしりと屋根を抱き寄せ山笑ふ
高木智
京鹿子
200507
自動車が自動車乗せて山笑ふ
岡淑子
雨月
200507
飲むほどに酔ふほどに山笑ひけり
細田桂子
百鳥
200507
城跡の悲話ふところに山笑ふ
松永弥三郎
河鹿
200508
黒船にペリー気取りや山笑ふ
有田蟻太
200508
宝塔の鎖鳴りづめ山笑ふ
鳴海清美
六花
200508
放牧の牛に番号山笑ふ
苑実耶
200508
握り飯いびつに割れて山笑ふ
若井新一
200509
身にのこる吊橋の揺れ山笑ふ
長谷川春
200509
踏んでゐる銘石青し山笑ふ
宮澤さくら
今生
200510
下駄箱に納まらぬ靴山笑ふ
高橋あゆみ
200510
ウエストへ廻る彼の手山笑ふ
品川鈴子
ぐろっけ
200603
山笑ふ箱から人が出てもどる
佐藤喜孝
あを
200603
甲州市笛吹市山笑ひけり
堀内一郎
あを
200603
天こ盛りのボンゴレ食すや山笑ふ
安岡房子
200604
山笑ふ「風のハルカ」のロケ隊に
穐好樹菟男
馬醉木
200605
山笑ひ海は歌つてをりにけり
高橋将夫
200605
一鬼棲む山を目指せば山笑ふ
鈴鹿仁
京鹿子
200605
湯上りに盥のラムネ山笑ふ
赤座典子
あを
200605
空耳のうしろに声の山笑ふ
田上勝生
河鹿
200606
姿見に映る窓外山笑ふ
泉田秋硯
200606
こだはりの一句入選山笑ふ
筏愛子
200606
舟溜いだくどの江も山笑ふ
安達実生子
馬醉木
200606
骨太き空海のこゑ山笑ふ
冨松寛子
200606
秒針のけずるこの世よ山笑ふ
栗栖恵通子
200606
トロ箱の一つは稚鮎山笑ふ
神長裕子
200606
触れてみる木彫りテーブル山笑う
加藤峰子
200606
われは今胸突八丁山笑ふ
藤井佐和子
200606
幻の地図山積みに山笑ふ
林日圓
京鹿子
200606
山笑ふ父娘Gパン並べ干す
志村秀子
風土
200606
其角忌の集ひ大きな山笑ふ
大西八洲雄
万象
200606
奥多摩や大きな声で山笑ふ
須賀敏子
あを
200606
ふんはりとハングライダー山笑ふ
柴野静
200607
無職てふ自由不自由山笑ふ
松永弥三郎
河鹿
200607
まんぢゆう型むすび型あり山笑ふ
鷹羽狩行
200607
調教の馬のゆまりて山笑ふ
宮原悦子
雨月
200607
些事の山笑ふほかなき金魚かな
苑実耶
200607
村中を廻る噂や山笑ふ
高倉恵美子
200607
五腑の身に多忙は薬山笑ふ
坪田秀邑
河鹿
200608
混浴と雖も足湯山笑ふ
阪本哲弘
200608
山笑ふ造り酒屋の陶器展
米須あや子
遠嶺
200608
カーナビに逆らふ遠出山笑ふ
岩木眞澄
ぐろっけ
200608
連れだちて散歩も忍耐山笑う
平野きぬ子
八千草
200608
うづ高き狸の糞や山笑ふ
滝浪紀久子
万象
200609
紅白といふ山笑ひ初むる色
稲畑廣太郎
ホトトギス
200702
衆生界鎮め里山笑ひ初む
稲畑廣太郎
ホトトギス
200703

 

2020年3月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。