山笑ふ 2     100句

余生とは歩くことらし山笑ふ    清水甚吉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
参道は裏を選みて山笑ふ
武田菜美
銀化
200107
神主の話すぐ逸れ山笑ふ
塩出眞一
ぐろっけ
200109
山笑ふ厩の小窓あけ放ち
岡部玄治
200110
山笑ふまことや山の笑ひゐる
能村登四郎
羽化
200110
故郷に飾るものなし山笑ふ
田中由喜子
馬醉木
200201
頂にアンテナ一本山笑ふ
平田紀美子
風土
200201
母と妻口論佳境山笑ふ
保田英太郎
風土
200201
山笑ふもう拘りのなきことに
稲畑廣太郎
ホトトギス
200203
山笑ふ主日のミサに行きそびれ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200203
海神や巌巌として山笑ふ
高橋将夫
200204
山笑ふ信玄袋さかしまに
唯野まり
200204
山笑ふ裏山大き猪の穴
伊藤多恵子
火星
200204
衒ひなくガムは膨らみ山笑ふ
中原道夫
銀化
200204
口ずさむ同じフレーズ山笑ふ
永井たえこ
馬醉木
200205
山笑ふ簪めきし電波塔
浜田南風
200205
腹中に笑ひ虫をり山笑ふ
三好淡紅
200205
風媒の花粉したたか山笑ふ
垣尾美智子
200205
のほほんの七十路にあり山笑ふ
河田青嵐
風土
200205
動脈は赤で描かれ山笑ふ
柴田奈美
銀化
200205
山笑ふ声つつぬけの杣の家
田中信夫
春耕
200205
山羊の声鶏の鳴く声山笑ふ
岸恒雄
春耕
200205
天上に電話をすれば山笑う
貝森光大
六花句集
200205
日々老いと向き合うてをり山笑ふ
岡田章子
ぐろっけ
200205
カルテには吾の病歴山笑ふ
泉田秋硯
200206
引張り合ふ祖谷の吊橋笑ふ山
水島夜雨
京鹿子
200206
笑ふ山暮れて港の灯が笑ふ
鷹羽狩行
200206
兄さんのやうな先生山笑ふ
池谷市江
200206
弁当のおかず見せ合ひ山笑ふ
及川永心
200206
山笑ひ出して連山総笑ひ
塩川雄三
築港
200206
猪の掘り跡いくつ山笑ふ
鈴木石花
風土
200206
トンネルに貫通されて山笑ふ
安藤孝助
200206
山笑ふにホルンのひびき谿渡る
伊藤通友
200206
山笑ふ空に跳ね出す鉋屑
小田道知
円虹
200206
山笑ひ口に遊ばす甘露飴
川上美穂子
酸漿
200206
またバーを落す一騎や山笑ふ
江木紀子
雨月
200206
城にある非常扉や山笑ふ
吉村幸子
雨月
200206
ピンぼけの写真なかなか山笑ふ
八條凛子
銀化
200206
人の手の係る田畑山笑ふ
十見達也
銀化
200206
ポストまで腕振り速歩山笑ふ
二瓶洋子
六花
200206
雌岡山につられ雄岡山笑ひだす
浜麻衣子
六花
200206
山笑ふあくびする手の届くほど
宮森毅
六花
200206
蘭根分け明日に残して山笑ふ
河合笑子
あを
200206
西神戸一望にして山笑ふ
佐方敏明
ぐろっけ
200206
夫婦して腹式呼吸山笑ふ
垂水イツ子
ぐろっけ
200206
山笑ふ客のまばらなレストラン
高橋三界
200207
大鍋を野の真ん中に山笑ふ
市川英一
遠嶺
200207
山笑ふ慈母観音のおはす寺
与川やよい
遠嶺
200207
ストレスの下痢と言はれて山笑ふ
松崎鉄之介
200207
七段の棚田は光り山笑ふ
加藤あけみ
円虹
200207
おづおづと渡る吊橋山笑ふ
岡淑子
雨月
200207
里人のみな丸顔や山笑ふ
岡淑子
雨月
200207
フリー切符行方決まらず山笑ふ
和田一
雨月
200207
遠く近く重なり合ひて山笑ふ
吉田順子
200207
笑ふ山負ひて麓の村静か
浅野恵美子
酸漿
200207
フルムーンは一枚切符山笑う
達山丁字
200208
山笑ふみやげの袋ふくらみて
本木下清美
ぐろっけ
200208
俳諧の極意は欠伸山笑ふ
須藤常央
ホトトギス
200212
午後は又変る天候山笑ふ
稲畑汀子
ホトトギス
200303
脱稿の朝のまぶしさ山笑ふ
稲畑汀子
ホトトギス
200303
太陽に近き稲城野山笑ふ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200303
山笑ふ関東平野見下して
稲畑廣太郎
ホトトギス
200303
懐に人を散らして山笑ふ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200303
山笑ふ東京生活二十年
稲畑廣太郎
ホトトギス
200303
山笑ふ六百年の古刹抱き
稲畑廣太郎
ホトトギス
200303
甲斐駒の深き襞あり山笑ふ
岡久枝
酸漿
200303
入院の夫の指図や山笑ふ
斉藤静枝
あを
200303
野に出るや一人の畑山笑ふ
大森サカエ
帆船
200304
煤竹を茶杓に削り山笑ふ
神蔵器
風土
200304
出で立ちが身につかぬとて山笑ふ
榎本みや
築港
200304
おしやべりも薬のひとつ山笑ふ
杉谷志津子
築港
200304
石けりの石につまづき山笑ふ
杉谷志津子
築港
200304
露天湯に猿いこひて山笑ふ
瀧梢
雨月
200304
山笑ふ色鉛筆の削り屑
阿部正枝
絵具箱
200304
山笑ふ古き館の風見鶏
岩崎真理子
遠嶺
200305
犬の名をソラと改め山笑ふ
鈴木石花
風土
200305
美術館に「種播く人」や山笑ふ
布施まさ子
風土
200305
天眼鏡に鬱の字拾ひ山笑ふ
井上三千女
200305
山笑ふふたりの会話ちぐはぐに
庄野房女
築港
200305
山笑ふ山の向かうに長寿村
町田昇
百鳥
200305
山笑ふ忍者屋敷の返し戸に
山口たけし
雲の峰
200305
転勤の職場間近し山笑ふ
森本さやか
雲の峰
200305
中腹まで家せり上り山笑ふ
隅田恵子
雨月
200305
山笑ふ墓前の読経不揃ひに
宮本俊子
雨月
200305
山笑ふ母乳ゆたかに嬰が噎び
柳生千枝子
火星
200305
ぶきっちょな婆のお手玉山笑ふ
南英子
ぐろっけ
200305
平凡な日々この頃や山笑ふ
片渕清子
ぐろっけ
200305
山笑ふどこか身体のねぢ緩み
藤野力
馬醉木
200306
胆石も貯まる金持山笑ふ
泉田秋硯
200306
この奥はぽっくり寺よ山笑ふ
山口順子
200306
山笑ふ麟麟は首を持て余し
塩路五郎
200306
大宇陀の朝しづかに山笑ふ
高橋将夫
200306
緋縅や胎蔵界の山笑ふ
高橋将夫
200306
大日や山笑ひ海笑ひをり
岩月優美子
200306
山笑ふ借金取りをまいてのち
岡正実
200306
山笑ふ虚子の大きな硯箱
徳永真弓
百鳥
200306
方位盤指し示す山笑ふなり
平居澪子
六花
200307
山笑ふ安曇野占めて道祖神
水島夜雨
京鹿子
200307
切離せし車両置去り山笑ふ
竹内蒼礁
200307
瀬戸内の島それぞれの山笑ふ
西山美枝子
酸漿
200307
観音を頬まで埋めて山笑ふ
塩田博久
風土
200307

 

2020年3月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。