山女(他季を含む) 2      33句

山女魚棲む水を唇つけて飲む    杉本安紀子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
竿ひゆんと天指し山女引き抜けり 柴崎甲武信 春燈 201409
獲れたての山女魚を喰ぶや猫跨ぎ 桐島加代子 ろんど 201410
流し目に石となりたる山女釣 中島陽華 201410
笹の葉につつみし山女蒸し上がる 根橋宏次 やぶれ傘 201507
釣師龍太首手ぬぐひに山女釣り 井上石動 あを 201510
明神池木の葉山女の鎮もりて コ田千鶴子 馬醉木 201511
山女の川ここを通りて普陀落へ 加藤みき 201511
獣道来てすばしこき山女釣 森岡正作 201607
串にまだ斑の鮮しき山女かな 小林文良 春燈 201608
焼き山女五湖の一湖と対峙する 中山皓雪 201609
釣り上げてまづ手測りの山女魚かな 森清堯 末黒野 201609
コンビニに握り飯買ふ山女釣 秋山信行 やぶれ傘 201612
山女焼く炭火くづるる音のして 笹村政子 六花 201708
ぶきつちような長子山女を捌きけり 秋山蔦 春燈 201709
渓谷の小さき空や山女釣 湖東紀子 ホトトギス 201710
瀬音聞くうちに山女の焼き上がる 今橋眞理子 ホトトギス 201711
地球釣る如く山女を釣りにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805
疑似餌てふ人の浅知恵山女釣る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805
流れてふ刹那に山女水を脱ぐ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805
山女焼く女将の塩のふり加減 和田華凛 ホトトギス 201811
あんぐりと串に刺されし山女魚かな 延川笙子 六花 201908
前山に雨雲かかる山女釣 秋山信行 やぶれ傘 201910
山女釣るせせらぎといふ静けさに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
山女釣る水の機嫌を取りながら 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
水底を知り尽したる山女かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
神棚のあたりの暗さ山女焼く 鈴木直充 春燈 202009
山風や山女魚づくしの夕日の間 竹中一花 202011
肌ざはり良き木洩れ日や山女釣 石原孝人 京鹿子 202107
瀬音より速き一閃山女かな 涌羅由美 ホトトギス 202109
翻る山女山気を放ちつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
山女釣る己が気配を消す漢 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
山気濃く塗り替へてゐる山女釣 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
斑点の歪み山女の釣り上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
山女釣岩になり切る息遣ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
斑点を歪め山女の釣り上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
山女釣山気見極めたる漢 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
山女 →1

 

2023年6月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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