侘助(わびすけ) 2         144句

侘助や障子の内の話し声    高浜虚子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
沢庵和尚の植ゑし佗助葭簀張り 太田絵津子 200611  
この有楽侘助といふ思ひ出も 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702  
白佗助葬儀戒名無用とや 北川英子 200702  
侘助を一輪挿して厠かな 須賀敏子 あを 200702  
佗助の蕾はあをし惜命忌 上柿照代 馬醉木 200703  
佗助の白に足音とられけり 大山里 200703  
佗助の一花こぼれてテレビ絶つ 千田敬 200703  
佗助の横向き忍び返しかな 森田節子 風土 200703  
佗助や遺すものさて墨を磨る 井山佐多 京鹿子 200703  
佗助や灯火に小さき金の護符 横松しげる 遠嶺 200703  
庭手入れのボランティアに佗助咲く 松崎鉄之介 200703  
群れ咲ける紅佗助に鵯も来る 松崎鉄之介 200703  
佗助咲き添水しつらふ玄関先 松崎鉄之介 200703  
佗助や点前に正す膝頭 奥井敏彦 200704  
わびすけや人生後半よろしくて 鳥羽夕摩 京鹿子 200704  
佗助の白や夕闇にじみつつ 坪井洋子 200704  
力石置かるる宮に佗助咲く 廣畑育子 200705  
白佗助その名控え目太郎冠者 桑原泰子 八千草 200707  
佗助を手にとりほめてやりにけり ことり 六花 200712  
侘助に思ひ出の席あらたまる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200801  
佗助の真赤に染める玻璃戸かな 中山静枝 200802  
佗助や父の重たき黒鞄 田中藤穂 あを 200802  
侘助や元旅籠屋の門構 山本漾子 雨月 200803  
鳥影のすぎゆく路地に佗助咲く 松崎鉄之介 200803  
佗助の口籠るごと咲きにけり 松崎鉄之介 200803  
佗助や井伊家女人の墓並ぶ 菊池由惠 酸漿 200803  
詠み捨てにして佗助の五万石 神蔵器 風土 200804  
佗助や母亡き家の鍵ふたつ 天谷翔子 火星 200804  
赤と白の侘助咲かす路地の家 松崎鉄之介 200804  
侘助の咲き通しつつ去年今年 岸野美知子 酸漿 200804  
侘助や落花のままの休診日 瀬島洒望   200804  
佗助や部門好みの貴人床 大竹淑子 風土 200805 清漣亭
佗助や衣桁にかけて能衣裳 落合絹代 風土 200805  
侘助の伏目がちなる明日かな 直江裕子 京鹿子 200805  
侘助の白の眩しき目覚めかな 福盛悦子 雨月 200811  
彼偲ぶ有楽佗助五合瓶 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901  
侘助といふしたたかな紅であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901  
侘助の一輪挿にある憂ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901  
侘助に黄金の茶室鎮もれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901  
侘助や我に入るべき墓のあり 遠藤和彦 彩雲 200901  
わびすけに歩を返したるひとりかな 佐藤喜孝 あを 200901  
侘助や看取り看取られ凡夫婦 石本秋翠 馬醉木 200902  
佗助のひとつ咲かせてふたつ落つ 小林朱夏 200902  
佗助のいつよりか吾が好む白 水原春郎 馬醉木 200903  
侘助や仕立直しし母の衣 花島陽子 遠嶺 200903  
佗助やわれと吾が祝ぐ誕生日 折橋綾子 200904  
利休忌や白佗助のおちよぼ咲き 神蔵器 風土 200904  
佗助や大釜脇に湯巫女立つ 山路紀子 風土 200904  
直弼の墓地に佗助花敷けり 石井邦子 酸漿 200904  
佗助や俄かに夕空濡れてくる 本多俊子 200905  
佗助や言はですむこと止めおく 舩越美喜 春燈 200905  
白侘助茶店で食ぶる餡もなか 佐方敏明 ぐろっけ 200905  
佗助や夕ベしづもる石の庭 佐藤喜仙 壁炉 200911  
坪庭に侘助椿神楽坂 須賀敏子 あを 201001  
佗助の無垢の日数や炉を開く 諸岡孝子 春燈 201002  
佗助の一が咲いて片ゑくぼ 神蔵器 風土 201002  
侘助の開ききらざる白さかな 岡淑子 雨月 201002  
侘助や庭の手入の済みしあと 島崎勇作 酸奬 201002  
侘助や研ぎすまされし朝の海 林友次郎 遠嶺 201003  
侘助の咲けば桂郎ここに居る 小野寺節子 風土 201003  
侘助の白き小花の咲きそろふ 阿部ひろし 酸漿 201003  
侘助の路地を抜けたる日和下駄 橋本良子 遠嶺 201004  
佗助の白暮れ残る屋敷門 國保八江 やぶれ傘 201004  
佗助や祖父の眼差し背に負ひ 藤沢秀永 201004  
侘助や更さらとある火伏紙 佐藤凉宇子 ろんど 201004  
佗助のつつましく咲き寅の年 堀口香代子 ぐろっけ 201004  
侘助の葉陰に開き初めしかな 筒井八重子 六花 201004  
佗助に母の面影重ねけり 劔持和子 酸漿 201004  
佗助の思ひ深くて亡き友を 池田倶子 雨月 201005  
侘助やぐい呑一つ形見とて 神蔵器 風土 201101  
侘助や来世現世の見へぬまま 森理和 あを 201101  
佗助を挿して耕二忌修しけり 根岸善雄 馬醉木 201102  
佗助の耳そばだてる私語 赤座典子 あを 201102  
亡きひとの白侘助や筒咲きに 神蔵器 風土 201103  
侘助の白もて茶祖の墓にかな 古田考鵬 雨月 201103  
侘助の寄り添ふ作り水車かな 西垣順子 201104  
一汁一菜佗助一輪咲きました 佐藤凉字子 ろんど 201104  
侘助や程良き絆ありてなほ 土居通子 ろんど 201104  
虚子愛でし侘助咲きて我等かな 江木紀子 雨月 201104  
大地震の後まで侘助咲き残る 阿部ひろし 酸漿 201105  
侘助の一木のみに寂深め 大橋晄 雨月 201105  
侘助や鳥横むきに逆さまに 杉本綾 201106  
松本の松田一向白侘助 森理和 あを 201112  
侘助や夫の靴見え床屋さん 森理和 あを 201201  
侘助の仲間入りして花の壺 大橋敦子 雨月 201203  
雨騒ぐ侘助の花落ちるとき 笠井清佑 201204  
侘助の花に屈めば海の音 田村すゝむ 風土 201204  
侘助を齢の順の上座にて 北尾章郎 201205  
侘助やしぼりと紅の競ひ咲き 服部珠子 雨月 201205  
侘助や歯を削る音洩れ来たる 丑久保勲 やぶれ傘 201205  
侘助や蜻蛉の形の釘隠 瀬島洒望 やぶれ傘 201303  
侘助に隠れて幼もういいよ 中澤弘 春燈 201304  
佗助のひと枝花器に句会かな 辻知代子 201401  
侘助へ朝の日差しの束の間に 渡邊孝彦 やぶれ傘 201402  
侘助のことしよく咲き夫あらず 中嶋昌子 春燈 201403  
さなきだに括られて侘助の侘び 大橋晄 雨月 201404  
佗助の坪庭早も日暮れけり 岡 久美子 201404  
侘助の一輪の紅春を待つ 安立公彦 春燈 201404  
佗助を活けて素食の夕餉かな 妹尾貞雪 春燈 201405  
侘助に呼ばれたやうな夕まぐれ 直江裕子 京鹿子 201405  
侘助やオリンピアンの何処なる 瀬川公馨 201405  
佗助や言はずに思ふことの増ゆ 直江裕子 京鹿子 201407  
侘助や速急カーブはきのふまで 森理和 あを 201501  
おのが蕊の黄によごれゐて侘助は 窪田佳津子 雨月 201503  
佗助や家を囲みて土竜道 亀卦川萄枝 末黒野 201503  
佇みて佗助よりも人しづか 中島悠美子 京鹿子 201504  
佗助や語尾やはらかき和紙の里 あさなが捷 201504  
佗助や眸のみ父似の子が四人 竪山道助 風土 201504  
佗助や山門不幸の椿寺 稲田和子 201504  
佗助の人のふり向く方に向く 内海良太 万象 201504  
侘助の落ち行く先や潦 内田梢 末黒野 201505  
侘助や老いたる母に言ひ返し 天谷翔子 201506  
侘助や老いたる母に言ひ返し 天谷翔子 201506  
侘助や葉先に光る日の雫 鈴木静恵 花こぶし 201508  
侘助の咲いて狭庭に色生るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601  
一輪の侘助に座の畏まる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601  
侘助に茶室の空気改る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601  
侘助の一輪湯気に揺れ初むる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601  
紺侘助一輪挿して気を充たす 齋藤晴夫 春燈 201602  
侘助やここより人の往来なく 稲畑汀子 ホトトギス 201602  
侘助の一つが咲いて片ゑくぼ 神蔵器 風土 201602  
侘助や箱階段の小暗がり 渡辺やや 風土 201602  
侘助や空は哀しきまでに澄み 犬塚李里子 201602  
喪の家に佗助椿咲きをりぬ 黒澤登美枝 201602  
シャボン買ふ侘助の花終る頃 風間史子 201603  
侘助の盛りを白州次郎邸 加藤峰子 201603  
侘助の路地をぬけきて光悦寺 秋山信行 やぶれ傘 201604  
侘助の一輪釜のたぎりそむ 樺山翠 雨月 201604  
母遺愛の有楽斎てふ白侘助 塩見治郎 雨月 201604  
侘助のつぼみに托す快癒かな 笠井敦子 201604  
侘助や武士の情を人問はば 中島芳郎 201605  
侘助のうすももいろや妹うまる 宮崎洋 春燈 201612  
侘助や箱階の小暗がり 渡辺やや 風土 201701  
侘助や腰掛けとなる力石 江見巌 六花 201702  
侘助の浮かぶブリキの馬穴かな 天野美登里 やぶれ傘 201702  
侘助の翳を培養してゐたる 七種年男 201703  
侘助や句座の賑はひ鎮めたる 大橋晄 雨月 201703  
侘助や余命を知りて生くる人 江島照美 201704  
鐘の音にわびすけ朱唇ひらきけり 升田ヤス子 六花 201704  
侘助ははづかしがりやかも知れぬ 雨宮桂子 風土 201704  
侘助や小さき階ある山の墓 松本胡桃 風土 201704  
侘助や遠廻りする遊歩道 野畑さゆり 201706  
淡紅の佗助の花ミルク沸く 田中藤穂 あを 201801  
つつましく咲く佗助の花二輪 安立公彦 春燈 201803  
佗助や衿足にほふにじり口 三宅文子 春燈 201805  
小鳥来て落す佗助花むくろ 石川りゅうし 201902 侘助 →1

2019年11月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。