うらら 7  138句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
釣うらら売るほど竿の並べられ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
佳人とは転ぶ姿もうららかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
うららかやバス待つ二分長かりし 篠田大佳 あを 202004
うららかや倦かず眺むる逆さ富士 赤座典子 あを 202004
うららかやATMに急かれゐて 篠田純子 あを 202004
揺り椅子の覚ます思ひ出うららけし コ田千鶴子 馬醉木 202004
うららけし道を問はれて道連れに 千田百里 202004
ホ誌うらら五つの時代駆け抜けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
降り癖の都心寝癖の髪うらら 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
蔀みな跳ね上ぐ御堂うららけし 宮岡弘 202005
うららかや途中で止まる数へ歌 高橋将夫 202005
大の字に寝てうららかや妻の留守 谷口一献 六花 202005
うららかや同じ話の繰り返し 高橋将夫 202005
うららかや曾孫とボール追うてをり 柳田秀子 202005
ブランチの後の図書館春うらら 林田麻裕 202006
日溜りのトランプ遊びうららけし 平田きみ 末黒野 202006
うららかや眼下鎮もる相模湾 加藤静江 末黒野 202006
うららかやハスキーボイスの新生児 苑実耶 202006
うららかや写真の母に語りかけ 平田きみ 末黒野 202006
うららかや午後の紅茶の馥郁と 針谷忠郎 202006
絶食後のお粥の旨さうららけし 箕田健夫 やぶれ傘 202006
逆上がり上手く出来た子春うらら 濱野新 やぶれ傘 202006
亀の甲洗ふ兄弟うららけし 笹村政子 六花 202006
うららかや人真似ロボット動きだす 門伝史会 風土 202006
うららかややくしさんぞん野におはす 石川憲二 六花 202006
うららかや日がな干し笊動かされ あさなが捷 202006
うららけし思ひ出せない薬の名 土井三乙 風土 202007
春うらら三キロを超す男の児 石塚清文 やぶれ傘 202007
重ね合ふ言の葉うらら垣根越し 秋山文子 末黒野 202007
うららかや鳥鳴き交はし魚はねる 藤田美耶子 202007
春うららコキュの小鼻がヒクヒクと 柳川晋 202007
砂浜の鳥の足跡うららけし 荒川心星 202007
春うらら数独二問制覇せし 井上静子 202007
うららかや巻かぬ白菜花咲かす 木村秋草子 春燈 202007
うららかや漁る小舟のゆらゆらと 横路尚子 末黒野 202007
うららかや足留め一色天仰ぐ 今井充子 202008
うらら日のカフェの窓辺まどろめり 小笠原妙子 202009
うららけし京は白川につき餅 中島陽華 202009
うららかや花屋の棚に水零れ 善野行 聖五月 202010
鳥は背に首入れうらら深ねむり 岩井京子 202010
うららかや船はバックで離岸する 瀬戸薫 風土 202102
うららかに外つ国の人失せにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
うららかや上長さんのひとりごち 篠田大佳 あを 202104
うららかや日の斑の映ゆる築地塀 柿原よし子 春燈 202105
うららかや四角い部屋を丸く掃く 水谷昭代 202105
公園の山登る孫うららかに 江口九星 202105
うららかや彼の世は素通りするつもり 高橋将夫 202106
うららかやタクシードアを開けて待つ 土井ゆう子 風土 202106
うららかや媼短く鍬つかひ 南うみを 風土 202107
うららかな日差しを浴びて乳母車 高濱朋子 ホトトギス 202108
うららかや神も仏も在す家 秋津令 202108
うららかや一人歩きを見守りて 平井裕子 ホトトギス 202109
うららかや弘道館に蟄居の間 山田健太 風土 202202
うららかや木登りをする女の子 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
立ち並ぶ宴禁止の札うらら 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
森うらら都心のビルの狭間かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
三重の塔の毬抱く猫や冬うらら 高埜良子 春燈 202204
首都東京キッチンカーのうららけし 篠田大佳 あを 202204
うららかやいくつときけば指四本 小島昭夫 春燈 202205
戒名のごとき病名うららけし 川崎真樹子 春燈 202205
老婦人の遊ばせ言葉春うらら 木村梨花 春燈 202205
動物の一種の人としてうらら 井尻妙子 京鹿子 202205
うららかや散歩の犬の赤き服 毛利直子 末黒野 202205
ニューヨークからの六十五点うららけし 赤座典子 あを 202205
楽茶碗を回す濃茶やうららけし 伊藤昌枝 202206
うららかや余分なものに囲まれて 鷹崎由未子 春燈 202206
釣竿の飛び交ふ池やうららけし 田中嘉信 春燈 202206
うららかや水陸両用バスの水脈 内藤静 風土 202206
春うらら繋がれて猫二匹ゐる 小池一司 やぶれ傘 202206
駅中に天満宮や春うらら 岡山敦子 京鹿子 202206
うららかや長刀鉾の収蔵庫 原達郎 202206
微睡みて待つ搭乗や旅うらら 本田豊明 202206
うららかや始めての靴一歩二歩 黒滝志麻子 末黒野 202206
うららかやキッチンカーの幟立ち 五十嵐貴子 末黒野 202206
独り立ちする子の一日うららけし 山中ミツ 末黒野 202206
うららかや不要不急の外出好き 石黒興平 やぶれ傘 202207
餡パンの臍の桜や春うらら 亀卦川菊枝 やぶれ傘 202207
うららかや見知らぬ犬になつかれて 三浦千恵子 やぶれ傘 202207
老いの身に浮かぶ思ひ出春うらら 黒澤次郎 やぶれ傘 202208
うららけし背に仰け反る児の眠り 臼居澄子 末黒野 202208
軍港に釣り糸垂らしうららけし 森由佳 末黒野 202208
庵訪ふ女人ばかりやうららけし 田丸千種 ホトトギス 202209
ランドセルに動物図鑑春うらら 吉田悦子空 202211
うららかや陸の魚網に猫まどみ 山田六甲 六花 202305
床を背に座る仲人うららけし 大槻祐二 春燈 202305
口開けてポストうららか五連休 村上國枝 春燈 202308
かつかつとブーツの少女うららけし 黒滝志麻子 末黒野 202306
忘れゐし我が家の匂ひうららけし 菅野日出子 末黒野 202306
初麻雀の初満貫や春うらら 片岡さか江 末黒野 202306
うららかや駅の通路の俳句展 青山隆男 末黒野 202306
うららかや新米の父嬰を抱き 黒滝志麻子 末黒野 202307
うららかや噴煙止まぬ浅間山 池谷鹿次 末黒野 202307
うららかや丸び帯びたる山の背 渡辺美智子 末黒野 202307
春うらら三年振りに友と逢ひ 大辻美知女 末黒野 202307
宛名の字少し曲りて春うらら 小島澄子 末黒野 202307
園児より遅き歩みや春うらら 伴秋草 末黒野 202308
這松の下の番やうららけし 布施由岐予 末黒野 202308
うららかや料理上手の彼と言ふ 永里瑞代 ホトトギス 202309
思ひ出し笑ひの吐息うららけし 篠田大佳 あを 202304
うららかや猫宙返りして落ちぬ 沼田巴字 京鹿子 202304
俳句てふ魔ものに憑きて風うらら 安田優歌 京鹿子 202306
春うららHAIKUWALK二十人 伊吹之博 京鹿子 202306
うららかや産湯の嬰にガーゼ被せ 田所節子 202306
うららかな岬の道は灯台へ 佐藤稲子 やぶれ傘 202306
うららかや研ぎ物講座申し込む 道林はる子 やぶれ傘 202306
赤帽の園児らが行く春うらら 箕田健生 やぶれ傘 202306
うららかや百寿の母に励まされ 柴田佐知子 202307
うららかな日なり空地にからす立ち 大崎紀夫 やぶれ傘 202308
うらら →1

 

 

2024年3月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。