海の日 2      61句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
海の日や三角尾羽根の鳶の輪 古川千鶴 かさね 201209
海の日や波の響きはわが心音 塩貝朱千 京鹿子 201209
海の日の潮の香燈台朝景色 長島清山 かさね 201210
海の日や海に鎮もる「海ゆかば」 河本由紀子 春燈 201310
海の日や数多の記憶置きざりに 山崎青史 ろんど 201310
海の日の洗ひざらしの波頭 浜口高子 火星 201310
海の日や万年筆で来る便り 野口宗久 京鹿子 201401
海の日をくがね返しに暖鳥 和田照海 京鹿子 201403
海の日に集ふ心を大切に 稲畑汀子 ホトトギス 201407
青墨の色して海の日の阿波路 山田六甲 六花 201408
海の日の鵜が来て羽を広げたる 山田六甲 六花 201408
海の日や人の手を借り髪染むる 生井慶子 万象 201410
海の日や嬰にきかせる波の音 渡たみ 馬醉木 201410
明日へ張り出す海の日の高気圧 遠藤真砂明 201410
海の日や子はさんずいの文字集め 渡たみ 馬醉木 201410
海の日や母を見舞ひて寺泊 黒木東吾 やぶれ傘 201412
海の日の釣瓶落しや街点る 田中臥石 末黒野 201501
海の日や鳴呼五十六よ光政よ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201507
海の日の総帆展帆晴れわたり 森田節子 風土 201510
海の日や国境の海繋がると 山田夏子 雨月 201511
山の旅終へ海の日に又集ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201607
一点の雲なき朝海の日よ 稲畑汀子 ホトトギス 201607
海の日の海なし県の観光課 竪山道助 風土 201610
海の日の畳に子らのバタフライ 森田節子 風土 201610
海の日に山の日くはへ土用干し 今井充子 201611
海の日は海に逝きたる子と過す 白水良子 201611
海の日やボトルシップの風孕み 斉藤マキ子 末黒野 201611
ウミウシがめそめそしてる海の日よ 鶴濱節子 船団 201702
海の日の犇犇届く仏の座 田中臥石 末黒野 201704
海の日を淡海に使ひ切つてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
海の日や戦艦三笠動かざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
海の日や行き止まりなる大通り 高田令子 201710
海の日の十四階に師を見舞ふ 門伝史会 風土 201710
海の日の自転車海に向け憩ふ 野沢しの武 風土 201710
海の日の松に潜水服干され 岩木茂 風土 201710
塩田に海の日の海平らなり 岩木茂 風土 201710
海の日の帆船百の手綱もて 播磨武子 雨月 201711
海の日は地球を語る日と決めて 稲畑汀子 ホトトギス 201807
海の日の汽笛に応ふ遠汽笛 中西恒弘 201810
海の日の海は無限の万華鏡 阪上多恵子 雨月 201810
海の日や手旗信号思ひ出し 片山喜久子 雨月 201810
海の日の顔つけて呑む山の水 戸栗末廣 201811
海の日やチーズまみれのピザを食む 佐藤慧美子 201910
海の日を見たく燈台のぼり来る 江見巌 六花 201910
海の日や古人望みし水平線 磯野青之里 六花 201910
Gパンの藍清清し海の日の 大日向幸江 あを 201910
海の日の海遠ざけてをりし雨 今橋眞理子 ホトトギス 201912
海の日の砂にイーゼル立てたきり 谷さやん 船団 201912
海の日の海の音して羽たたむ 陽山道子 船団 201912
海の日の海見ゆる窓見えぬ窓 木暮陶句郎 ホトトギス 202001
海の日やペンギンの列檻を出る 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
海の日の海を抱ける街に住む 稲畑汀子 ホトトギス 202007
海の日に生まれし少年留学す 岩永はるみ 春燈 202009
海の日や青いお皿にひび入り おーたえつこ 202011
海の日に開く槍穂の写真集 波戸辺のばら 202011
海の日や解散となる戦友会 岡本尚子 風土 202110
海の日の洗濯槽の波の音 荒井桂子 ホトトギス 202112
深海に眠る海の日など知らず 直江裕手 京鹿子 202112
海の日や吾が法名の釈願海 中貞子 202209
海の日や絆創膏の接種跡 太田良一 末黒野 202210
海の日の実朝の海賑はひて 戸田澄子 末黒野 202210
海の日 →1

 

2023年7月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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