梅雨寒 2     81句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅雨寒や実験室めく厨夫 山口ひろよ 201510
梅雨寒や近づいて去る救急車 飛田典子 末黒野 201510
梅雨寒や何も映さぬ隅田川 佐藤和子 万象 201510
梅雨寒を言へりジヤワより帰り来て 小林愛子 万象 201510
梅雨寒や父祖伝来の長湯癖 小田嶋野笛 末黒野 201604
倦みごころ雷の一喝梅雨寒し 藤浴博子 京鹿子 201608
梅雨寒や赤提灯待つ昏き街 赤座典子 あを 201608
梅雨寒く青の時代のピカソの絵 本間羊山 風土 201608
白隠の禅問答や梅雨寒し 橋添やよひ 風土 201608
火を付けて見せ梅雨寒の蝋燭屋 安居正浩 201608
宝石を鑑定する眼梅雨寒し 中西厚子 201609
つんのめる網戸の車輪梅雨寒し 中嶋陽子 風土 201609
梅雨寒や何もしないといふ不自由 木戸渥子 京鹿子 201609
梅雨寒や膝を曲げればみしみしと 小山陽子 やぶれ傘 201610
梅雨寒し修正利かぬ傷残る 江島照美 201610
梅雨寒やこだはりと書くラーメン屋 加藤タミ 末黒野 201610
梅雨寒や不安もつめて旅鞄 鎌田八重子 馬醉木 201610
剥製の鷹の爪欠け梅雨寒し 森清信子 末黒野 201611
明け方の雨戸繰る音梅雨寒し きくちきみえ やぶれ傘 201611
梅雨寒や朝勤(あさじ)へ急ぐ廊長し 神田惣介 京鹿子 201611
神宮の杜梅雨寒に縮こまり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
己が身の一語を悔いぬ梅雨寒し 長谷仁子 春燈 201709
梅雨寒し傘打つ雨の音しきり 海村礼子 春燈 201709
梅雨寒や生くる辛さを時として 安斎久英 末黒野 201709
梅雨寒や一点灯る煙草の火 栗原公子 201709
梅雨寒むや病む友ほつと尋ね来し 富永小谷 馬醉木 201808
みんな捨てちゃえ梅雨寒のもろもろ 笹村恵美子 201809
梅雨寒や校舎は昼を灯ともして 安斎久英 末黒野 201810
目を合はすことなき会話梅雨寒し 木暮陶句郎 ホトトギス 201810
本堂に鳴き龍こもる梅雨寒し 篠崎志津子 六花 201810
梅雨寒の大阪の地震友見舞ふ 小倉純 末黒野 201810
梅雨寒を払ふ俳句の未来かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
梅雨寒や齢と刃暴走す 七郎衛門吉保 あを 201908
梅雨寒の優先席のハイヒール 大日向幸江 あを 201909
膝元を離れぬ猫や梅雨寒し 佐川三枝子 201909
素つ気無く水脈引く鳥や梅雨寒し 内田梢 末黒野 201909
梅雨寒や跳ぶをためらふ番鳥 安斎久英 末黒野 201909
梅雨寒の朝一番をででつぽう 鈴木愛子 201909
梅雨寒や手足の冷えは父譲り ふなかわのりひと 201909
梅雨寒や振り子時計の動かざる 加倉井たけ子 201909
梅雨寒や藍の色濃き伊勢木綿 小島良子 201909
梅雨寒や容赦なき雨破壊する 長崎桂子 あを 201910
梅雨寒やカーディガンの色は赤 小川礼子 201910
梅雨寒や三味の音もるる格子窓 菅野日出子 末黒野 201910
梅雨寒や安房の稜線模糊として 安斎久英 末黒野 201910
梅雨寒をかこち俳誌を積み重ね 安斎久英 末黒野 201910
梅雨寒と思ふアボカド食ひながら 藤井美晴 やぶれ傘 201910
退きて丸三年や梅雨寒し 増田裕司 やぶれ傘 201911
梅雨寒や夫病院に出かけたり 本郷美代子 やぶれ傘 201911
梅雨寒に今日も鬼平犯科帳 橋本美代 やぶれ傘 201911
梅雨寒に大邸宅の黒々と 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
梅雨寒の朝の珈琲まるやかに 安立公彦 春燈 202008
西院の離宮の翳り梅雨寒し 鈴鹿呂仁 京鹿子 202008
梅雨寒し株価の暴落気に掛かる 中西厚子 202009
梅雨寒や主なくした猫寄りぬ 大内幸子 六花 202009
梅雨寒やヨットハーバー音も無く 東正則 末黒野 202009
頑に入浴拒否や梅雨寒し 滝沢いみ子 末黒野 202009
梅雨寒やワクチン打った跡撫でる 林田麻裕 202009
梅雨寒の指にアップルミントの香 辻水音 202009
梅雨寒や志野焼茶碗愛で啜る 長崎桂子 あを 202009
梅雨寒は卒寿の敵と身構へる 大久保白村 ホトトギス 202011
梅雨寒や子のおきゆきし紅を手に 近順紀予 202011
梅雨寒や近くを過ぐる救急車 菅野日出子 末黒野 202011
引き留むる術なく逝かれ梅雨寒し 黒川悦子 ホトトギス 202012
梅雨寒や乱歩読み継ぐ花林糖 佐渡谷秀一 春燈 202108
梅雨寒や白寿の母の膝がしら 関道子 春燈 202108
梅雨寒や朝より灯す文机 川高郷之助 202109
梅雨寒やインド更紗を腰に巻き 三好康子 風土 202109
梅雨寒や部屋いっぱいにビートルズ 岡山敦子 京鹿子 202111
熟寝より覚めて梅雨寒老にあり 木村享史 ホトトギス 202112
梅雨寒やですます調のナビの声 鈴鹿呂仁 京鹿子 202208
ひと言は胸の奥へと梅雨寒し 西村白杼 京鹿子 202209
みほとけの千年の翳梅雨寒し 辻本俊子 京鹿子 202209
梅雨寒や職員室の灯のにじみ 辻本俊子 京鹿子 202209
秘仏への結界深し梅雨寒し 辻泰子 春燈 202209
梅雨寒の財布にやたら五円玉 小山よる やぶれ傘 202209
梅雨寒や湖より重き空の色 森清信子 末黒野 202210
梅雨寒やシャッター街の錆の音 福森順子 京鹿子 202210
梅雨寒や乗り換へ惑ふ大手町 塙誠一郎 家系図 202211
梅雨寒し老いに重ねる掛布団 沼田巴字 京鹿子 202306
梅雨寒や襖のへりを走る虫 沼田巴字 京鹿子 202306
梅雨寒→1

 

2023年7月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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