月見草 2  100句

病院へ続く道なり月見草   大平節弥

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
月見草老を探せるヘリコプター 大房帝子 酸漿 200410  
富士すでに黒き塊月見草 荒木英雄 対岸 200410  
月のいろもて深吉野の月見草 辰巳あした 雨月 200410  
日のほてり残る護岸や月見草 若林杜紀子 百鳥 200410  
月見草月の雫を集めけり 冨永道子 百鳥 200411  
漁火の瞬き初めし月見草 渡辺政子 雲の峰 200411  
空港のあかりに遠く月見草 西村操 雨月 200411  
捨て魚網突き抜け咲くや月見草 清水雅子 200412  
裏門に海の匂ひや月見草 小田玲子 百鳥 200412  
船といふ吹かるるかたち月見草 岡本眸 200412  
減量の目標五キロ月見草 小池津や子 帆船 200501  
路地ひとつ違へて出遭ふ月見草 竹内太郎 200501  
露天風呂は土地人ばかり月見草 水田清子 200506  
月見草人の歩幅を広げゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507  
大木をくりぬいて舟月見草 黒田咲子 200508  
月見草川を隔てて人逝けり 今瀬剛一 対岸 200508  
雨をため開きそめたる月見草 水田清子 200508  
野仏のうしろに揺るる月見草 山嵜加代子 河鹿 200509  
月見草眼下に青き湖を置き 井上幸子 酸漿 200509  
すぐそこに山のある町月見草 福井隆子 対岸 200510  
山裾の町に夕風月見草 飯島きみい 対岸 200510  
谷川の見えては隠れ月見草 鈴木とき子 対岸 200510  
月見草音を発して開きけり 須永トシ 栴檀 200510  
月見草折目正しき波の来て 吉野のぶ子 遠嶺 200511  
雲厚き夕日が浦の月見草 吉永寿美子 四葩 200512 夕日が浦=温泉郷の名
殿の客も着きたり月見草 山田弘子 ホトトギス 200512  
ひそひそと初恋話月見草 岐部陽子 八千草 200512  
月見草泣けてくる歌だれも持つ 山元志津香 八千草 200601  
焼跡の東京広し月見草 成瀬櫻桃子 春燈 200604  
純情と昔は言はれ月見草 中田みなみ 200606  
高原の旅の待たるる月見草 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
山荘の月見草には回顧あり 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
雨降りて朝まで白き月見草 松崎鉄之介 200607  
史蹟てふ宮の荒れをり月見草 博多永楽 雨月 200609  
いづこより湧く水音か月見草 緑川啓子 馬醉木 200610  
軽やかな沢の瀬音や月見草 東芳子 酸漿 200610  
痛飲は今もあこがれ月見草 高橋道子 200611  
語り口良き船頭や月見草 神保みね子 酸漿 200611  
坂道の長き川辺や月見草 神保みね子 酸漿 200611  
月見草とつぷり暮れし竹生島 高橋千美 京鹿子 200612  
月見草囲めるを句碑拝しけり 岡本直子 雨月 200612  
おつかひの帰りは走り月見草 百瀬七生子 海光 200705  
トマト熟れ月見草咲き避暑の家 瀧春一 200706  
夜明なほほのぼの咲けり月見草 阿部ひろし 酸漿 200707  
巻紙を開くごと咲く月見草 金居欽一 万象 200709  
再生の歩巾に適ふ月見草 山崎靖子 200709  
卓整へ人待つばかり月見草 横田初美 春燈 200709  
ゆるやかに起きあがりける月見草 ことり 六花 200709  
月見草そのどこからも波の音 藤井昌治 200709  
ナイキ基地首出す刻を月見草 池田光子 200710  
捨舟や月見草色溢れしむ 笹村政子 六花 200710  
湖の波引き寄せて月見草 矢崎暉文 酸漿 200710  
月見草はや力抜く朝まだき 稲岡長 ホトトギス 200711  
月見草こんなに咲きし湖畔かな 阪本ゆたか ホトトギス 200711  
姉いますごとくに風や月見草 井上浩一郎 ホトトギス 200711  
月見草ははあるやうに月に揺れ 大島翠木 200711  
英彦山や嵐の前の月見草 谷村幸子 200711  
濁流の水位刻々月見草 北川英子 200711  
月見草教会の鐘湖を越ゆ 渡邉友七 あを 200711  
星空の下りて来たりし月見草 山田弘子 ホトトギス 200712  
有り余る感謝と祈り月見草 環順子 遠嶺 200712  
除草機の音近づきし月見草 飯塚ゑ子 火星 200802  
クーラーの排水流れ月見草 岡本眸 200806  
月見草三瓶の闇を深うせり 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
誰がために闇に花咲く月見草 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
岳麓の森の歳月月見草 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
月見草三瓶の旅を語らばや 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
旅共にして又会ひて月見草 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
月なくも朝まで残る月見草 松崎鉄之介 200807  
何を待つともなき雨の月見草 阿部ひろし 酸漿 200807  
月見草ひそと荒屋を囲みけり 鎌倉喜久恵 あを 200807  
廃線を猫の逍遙月見草 塩路隆子 200809  
月見草湖ほとりなる失恋碑 増田一代 200809  
月にさびしさかこちつつ月見草 遠藤若狭男 200809  
月見草の原さまよひて太宰の忌 味村志津子 雨月 200809  
星の夜を恍惚として月見草 塩路隆子 200810  
母に紅さして訣れを月見草 遠藤和彦 遠嶺 200810  
砂浜に拾ひし珊瑚月見草 与川やよい 遠嶺 200810  
一管を手に待ち侘びし月見草 横松しげる 遠嶺 200810  
遠き日の逢瀬の河原月見草 川崎光一郎 京鹿子 200810  
若くして浄土の母よ月見草 関まさを 酸漿 200810  
予科練は青春の夢月見草 関まさを 酸漿 200810  
見送りの祖母のうしろの月見草 倉持梨恵 200810  
節電やつけては消して月見草 有馬克代 200810  
月見草情死つぶさに見てゐたか 大島翠木 200811  
昇る日のしばし睦まむ月見草 東良子 遠嶺 200811  
丸髷の母の自画像月見草 関まさを 酸漿 200811  
露おいてしぼみ遅れし月見草 河崎尚子 火星 200811  
佐比売野の太古の色に月見草 竹下陶子 ホトトギス 200901  
月見草砂地に昼の余熱あり 遠山のり子 200901  
まだそれとおもへぬ月見草の苗 片山由美子 200905  
月見草三瓶の旅を近づけて 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
山路とはすなはち月見草の道 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
はるかなる旅路なりけり月見草 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
月見草目覚めさせたる鶴の声 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907  
月見草魑魅と対話してをりぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907  
昨夜の雨使ひ切つたる月見草 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907  
月見草真つ正面に田舎富士 久保田由布 ぐろっけ 200907  
岩礁に波あそびをり月見草 阿部ひろし 酸漿 200907  
住僧の足首清し月見草 太田實 ぐろっけ 200908 月見草 →3

 

2019年7月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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