月 13     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
月まどか絶食中の病院に 長谷川鮎 ぐろっけ 201209  
オレンジに月蒸し上がる地熱かな 小澤菜美 201210  
月照らす水面の銀波義姉の逝く 青木英林 かさね 201210  
一つづつ月を写して千枚田 三浦澄江 ぐろっけ 201210  
月の舟星一つ乗せ淀の川 宮村フトミ ぐろっけ 201210  
月明にすこし拗ねたる三輪車 林昭太郎 あまねく 201210  
にはとりの千羽鎮もる月夜かな 林昭太郎 あまねく 201210  
遠吠えを黒く呑みこむ月の海 布川直幸 201210  
台風を払ひて月の上りけり 山田六甲 六花 201210  
裏返したるかに白し月の川 山田六甲 六花 201210  
月光や山の匂ひの川流れ 山田六甲 六花 201210  
深芝に足の浮きくる月夜かな 山田六甲 六花 201210  
捨てられてしまひしと月澄みにけり 山田六甲 六花 201210  
手向けたる野花に月のヴェールかな 山田六甲 六花 201210  
月光の濡らせしテントたたみけり 平居澪子 六花 201210  
月の座の夫にたはむれ鬚ありし 山尾玉藻 火星 201210  
月光に一人称として欅 服部早苗 201210  
月のせて稲田に水の流れ来し 長憲一 201210  
石投げて月笑はせる湖畔道 橋本靖子 201211  
月明り窓に庭木のシルエット 小林久子 201211  
夜明け前金星連れて細き月 山崎真義 201211  
古民家にオカリナを聴く月夜かな 青木英林 かさね 201211  
二人連追ひこしかねる月明り 吉田啓悟 かさね 201211  
伊那谷の空の限りを月渡る 池内とほる かさね 201211  
波に揺れ崩れまた寄る湖の月 池内とほる かさね 201211  
昼月の白のはかなき暑気あたり 渡邊千枝子 馬醉木 201211  
落葉松の影細やかに月大き 佐々木みどり 馬醉木 201211  
心にもつもる月光源義忌 神蔵器 風土 201211  
貝殻の散らばる月の渚かな 石脇みはる 201211  
月光に裁かれてをりリベラ・メ 瀬川公馨 201211  
月天心大日如来の寝息のみ 柳川晋 201211  
あかときの月透けてをり身罷れり 辻美奈子 201211  
ロゼワイン提げて月夜の男客 千田百里 201211  
シネマ出て誰かに押さる雨月かな 辻前冨美枝 201211  
大いなる月をあげたり富士の山 山田春生 万象 201211  
月代の外に出で乳を飲ませをり 須賀允子 万象 201211  
月の出の銀の光背土用富士 齋藤晴夫 春燈 201211  
月天心沈没船の羅針盤 川崎真樹子 春燈 201211  
木の葉髪眉月ほどのことを苦に 丸山佳子 京鹿子 201211  
手をつかばガラスの破片月の浜 山田六甲 六花 201211  
くもの巣をやぶりて月を蛾のめざす 山田六甲 六花 201211  
月の蛾の動かざること四半刻 山田六甲 六花 201211  
尾がなくて月夜に踊ることもなし 山田六甲 六花 201211  
月高く幾重に流る雲明し 吉田優美子 六花 201211  
過ぎし日を見返る思ひ月まろく 辰巳あした 雨月 201211  
思ひ出は渺茫たりし月満ちて 辰巳あした 雨月 201211  
月の坂うしろ姿の懐かしき 山尾玉藻 火星 201211  
月に吊るざんばら筆の影の揺れ 浜口高子 火星 201211  
月明の海に真珠の育ちをり 川端俊雄 火星 201211  
いい月が出て犬小屋の中の犬 定梶じょう あを 201211  
置き去りの月に鴉のかへる影 吉弘恭子 あを 201211  
月光の額は賢さうに見ゆ 柴田佐知子 201211  
半歩づつ杖先定め月の道 小川玉泉 末黒野 201211  
山間を渡る月光寝台車 大内由紀 末黒野 201211  
月青し真砂女の海へ抜くる道 岡井マスミ 末黒野 201211  
月光やグラスに音のありにける 中田禎子 201211  
来島の渦月光の綾なせり 五領田幸子 馬醉木 201212  
月の縁猫と年金暮しかな 萩庭一幹 馬醉木 201212  
月光に青く浮立つ大氷河 吉田博行 かさね 201212  
月出でてはるかに眺むスカイツリー 長島清山 かさね 201212  
千枚の田の上にある月夜かな 宮川みね子 風土 201212  
十字架祭終へ月光に身を晒す 相沢有理子 風土 201212  
月上げて埴輪に眸土偶に目 浅田光代 風土 201212  
月天心奈落めく温泉につかりをり 小林共代 風土 201212  
月光やわれに戦後の貌一つ 福田周草 風土 201212  
鹿笛を吹く青年や月の原 安立公彦 春燈 201212  
月白や尺八の音の陰と陽 金山雅江 春燈 201212  
東京の背柱に富士月名残 能村研三 201212  
アリバイなし月の兎に招かれて 松井志津子 201212  
黄瀬戸の疵月の兎と見立て撫ず 渕上千津 201212  
学生がかたまつて来る月の下 井上信子 201212  
月下なりむかしは放歌ありしかど 井上信子 201212  
上弦の月や頬打つ風少し 森田尚宏 201212  
異文化の話題は尽きぬ月光下 丸田信宏 京鹿子 201212  
福山の秀に引つ懸かる宵の月 谷渡末枝 万象 201212  
夕月や口笛の音のいづこより 乗光雅子 雨月 201212  
雲ほどき闇を拡げて月天心 山田天 雨月 201212  
月代や沈められたる柴の簗 浜口高子 火星 201212  
月明に引き揚ぐ空らの魚籠雫 浜口高子 火星 201212  
まんだらを素足で巡る月の寺 湯谷良子 火星 201212  
月の縁貰うてきたる犬眠る 西畑敦子 火星 201212  
月白や老舗のれんの真さらなる 西村裕子 火星 201212  
月夜かな空を二つに分かつ雲 山田六甲 六花 201212  
あんどんに俳句浮き立ち観月祭 江見巌 六花 201212  
須磨寺の首洗ひ池月宿る 江見巌 六花 201212  
月の出の鏡の海となりにけり 溝渕弘志 六花 201212  
月光を巻き込んでゐる大鳴門 高瀬博子 六花 201212  
しらがねの月をまぢかに村眠る 梶浦玲良子 六花 201212  
別れ路や中天に月あればいい 森理和 あを 201212  
萩月の雲立ち上がる虚子の句碑 田中一美 ろんど 201212  
月代の泣きやまぬ子の捷かな 佐藤凉宇子 ろんど 201212  
月代や机に傷のふたつ三つ 佐藤凉宇子 ろんど 201212  
イヤホーン外し月の出待ちゐたり 古沢幸次 ろんど 201212  
黙思するロダンの像や月天心 古沢幸次 ろんど 201212  
死に顔にしばらく月の射しをりぬ 荒井千佐代 201212  
猫老いて喋り出しさうなる月夜 栗原京子 201212  
月光に砲台跡の口開く 矢野百合子 201212  
貨車一つづつ離されて月の夜 吉田葎 201212  
夕月やなほ暮残る白き壁 大松一枝 201301  
初月を遠州灘の果に見る 稲岡長 ホトトギス 201301 月→ 14

 

2019年11月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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2019年11月11日