月 10     99句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
曳き初めに両手を添へて月の鉾 北村淳子 ろんど 201011  
月代や記紀編纂の時を経て 鈴木直枝 ろんど 201011  
住吉より戻れば月は中天に 大橋晄 雨月 201011  
月を見しあまたの夜のよみがへる 芝尚子 あを 201011  
路地の軒唱歌のやうな月かかる 定梶じょう あを 201011  
終点の線路またげば月あかり 鎌倉喜久恵 あを 201011  
うすき雲仲秋の月洗ひ過ぐ 早崎泰江 あを 201011  
木偶宮へ海女の先立つ月の路地 塩路隆子 201012  
月翳り嘆きの木偶のほつれ髪 塩路隆子 201012  
月光を手繰り常念小屋泊り 松岡和子 201012  
瑠璃越しに届く月光真夜なれば 山口キミコ 201012  
目覚めれば月煌々とノクターン 山口キミコ 201012  
晩節の急ぐ山路や月明り 阪本哲弘 201012  
親猫の子を呼ぶ声や月の夜 山崎里美 201012  
月に酌む今も昔もロゼワイン 小澤菜美 201012  
有明の月に潮差す舟溜 石本秋翠 馬醉木 201012  
舟べりや月明掬ひては零し 北川英子 201012  
でんでら野とや月明の一本道 千田敬 201012  
畑のもの掘つて洗つて月を待つ 福島茂 201012  
月白や湯呑を包むたなごころ 鶴見遊太 201012  
万物の寝顔を月は知つてをる 高橋将夫 201012  
銀箔をのべゆく月の無音界 水野恒彦 201012  
ふるさとの月のダムより大癋見 大島翠木 201012  
月代や地には素数の魔法陣 柳川晋 201012  
月白や上目遣ひの大獅噛 柳川晋 201012  
しづごころ月の光に身を梳かれ 川崎真樹子 春燈 201012  
夕月や猫は誰にもかしずかず 内藤玲二 201012  
夜半の月枕の端に届きけり 小林朱夏 201012  
雑木山吹かれて明けの十日月 吉田きみえ 末黒野 201012  
月皓とテトラポットの波の音 城戸緑 末黒野 201012  
産土に遠く住みをり月仰ぐ 神谷さうび 末黒野 201012  
通夜戻り月光浴の靴濡れて 山中宏子 201012  
ライオンの咆哮赫き月の出へ 刈米育子 201012  
巻頭の夢捨てきれず月を待つ 苑田ひろまさ 201012  
送り出して客も亭主も月仰ぐ 井上美智子 201012  
はつきりと月に目鼻や三回忌 田原陽子 201012  
夫からの一行メール月を見ろ 安井和恵 201012  
水に来る月のさざなみ源義忌 神蔵器 風土 201012  
皆去んでしまひし月の譜面台 山尾玉藻 火星 201012  
月絶えて月光土を冷やしをり 柳生千枝子 火星 201012  
馬小屋に馬のかほある月夜かな 杉浦典子 火星 201012  
月白の滝壷ひかり溜めてをり 杉浦典子 火星 201012  
月白の飛行デッキに待ち合はす 松山直美 火星 201012  
髪を梳く天窓よりの月明り 國保八江 やぶれ傘 201012  
草ぐさの露に宿るや利根の月 鎌須賀礼子 万象 201012  
月天心明りを消して独りゐる 植竹美代子 雨月 201012  
約束を忘る夢覚め昼の月 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 201012  
一碗に松韻籠めて月茶会 木曽鈴子 ぐろっけ 201012  
湯疲れに寝ころんで見る宿の月 先山実子 ぐろっけ 201012  
月代や影の揃はぬ太極拳 笹村政子 六花 201012  
月光の十字となりぬ屋根の上 出口誠 六花 201012  
月まんまる夜の味噌汁うまくなる 吉成美代子 あを 201012  
開け放つこの月光を傍らに 飯田角子 酸漿 201012  
山坊の法話続けり月の宵 清水侑久子 201101  
雲表の押し照る月に湯浴みをり 岡田貞峰 馬醉木 201101  
前方後円墳月光のただ中に 岡本まち子 馬醉木 201101  
大原に嵯峨に月の名追ひにけり 村井二郎 馬醉木 201101  
櫂ひらりひらりと月の湖へ 村井二郎 馬醉木 201101  
月昇る軌道の雲を消せるかに 浜田南風 201101  
月の海舟は孤をもてならびたる 岸田爾子 201101  
天上に舟浮くごとし水の面月 雨宮しをん 201101  
手が届きさう雲海の上の月 井上美智子 201101  
摩訶の湯のまろきに浸る真夜の月 延広禎一 201101  
川波の月影をもて流れけり 石脇みはる 201101  
藍舐むや二十三夜の月皓と 中島陽華 201101  
泥杭にあぶく寄りける月夜かな 栗栖惠通子 201101  
月光やかたちなきもの照らすかに 雨村敏子 201101  
月光の隈なくいのち睡りける 雨村敏子 201101  
触媒は月光クロスカップリング 柳川晋 201101  
影踏みの月まで行つてしまひけり 相良牧人 201101  
月光がレールを磨く過疎の町 松田泰子 末黒野 201101  
湖静か今宵の月の影浮かべ 福田房子 末黒野 201101  
月光や刃するどき裏妙義 重田修 末黒野 201101  
月澄むや我が人生に悔いのなし 加藤八重子 末黒野 201101  
月代の散歩むかふも夫婦連 亀卦川菊枝 末黒野 201101  
誰となく声をかけたき月の道 浅川幸代 末黒野 201101  
月までの道ついてゐる渚かな 浅田光代 風土 201101  
僧形の人も混じりて月を詠む 大西八洲雄 万象 201101  
月皓々神無き地かと覚えたり 中島玉五郎 201101  
白湯啜る天窓に月冴えざえと 高橋泰子 201101  
月全し誰かハモニカ吹いてをり 柳生千枝子 火星 201101  
羽音の帰りし山に月上る 杉浦典子 火星 201101  
月の出や笊より湯気の立ちのぼり 山本耀子 火星 201101  
印南野や溜め池百に月渡り 深澤鱶 火星 201101  
ふりむかず手を上げゆけり月の道 垣岡暎子 火星 201101  
月の座の泣き出しさうな赤子かな 涼野海音 火星 201101  
厨子の扉を開き月待つ吉祥天 川端俊雄 火星 201101  
月の浜波にことばのあるやうな 望月晴美 201101  
月を待つ八十八の母とかな 小澤利子 201101  
月へ発つ鰭を何枚もてばよい 伊藤希眸 京鹿子 201101  
父と子の急ぐともなき月の道 辻本俊子 京鹿子 201101  
月天心月に焦れし求道僧 佐藤真隆 京鹿子 201101  
弦月や五臓たちまち覚醒す 佐藤真隆 京鹿子 201101  
大盃の月を飲み干し月に飛ぶ 佐藤真隆 京鹿子 201101  
月明の畳を猫のわたりくる 堀江惠子 201101  
月光の照らす三千黒酢甕 吉村摂護 201101  
源氏好き笛聴きながら須磨の月 高橋大三 ぐろっけ 201101  
離れ住む母にも子にも同じ月 堤節子 ぐろっけ 201101  
菜園にラジオの声や宵の月 丑久保勲 やぶれ傘 201101 月→ 11

 

2019年10月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


 

2019年10月22日