2(キーワード)    200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋深し松葉杖にて遠出して 保坂加津夫 いろり 200112
頬杖の杖を解かざるまま夜長 長田等 200201
おいそれと先の杖なき蓮根掘 村上瑪論 銀化 200201
母の杖ほどの自然薯掘り出せり 荻島雪子 百鳥 200201
杖運ぶ詩人に木の葉時雨かな 村越化石 200201
曼珠沙華残り咲きをり杖頼り 丹羽杏華 京鹿子 200201
杖伴れて三歩四歩五歩庭小春 村越化石 200201
松葉杖忘れてありぬクリスマス 山田六甲 六花 200201
秋遍路杖から動く影法師 井田道子 200201
初日受けて杖突ける身を確かめり 鈴木壺山 200201
杖をつく夫に椅子出す居待月 石城幸子 百鳥 200201
月の野に黎の杖をひかれしか 近藤きくえ 200201
駈け抜ける杖かかへたる子に拍手 向江醇子 ぐろっけ 200201
菊日和杖より低く母の来る 熊倉だい 200201
頬杖のくづれに目覚む夜長かな 福山広秋 200201
六波羅のあたり星飛ぶ鹿角の杖 谷村幸子 200202
杖先の石ころとても冬至かな 村越化石 200202
夏帽を杖で回して早く来よ 達山丁字 200202
立春や影のひとつに松葉杖 宇都宮滴水 京鹿子 200202
初氷杖置きて飲む醍醐水 原茂美 雲の峰 200202
頬杖を解く早春の陽を籍りて 宇都宮滴水 京鹿子 200202
遍路杖分身のごと拭ひけり 林和子 200202
秋声や頬杖をするロダン像 鈴木マユミ ホトトギス 200202
雲小春杖もつ息のニイニイ三ン四 丸山冬鳳 京鹿子 200202
吊り橋や南無と抱きつ遍路杖 林和子 200202
黒びかる芭蕉の杖や冬ぬくし 芳賀雅子 遠嶺 200203
門松を立てる指図や父の杖 西川よし子 春耕 200203
山姥の杖の一振り初紅葉 三村純也 ホトトギス 200203
手ばなせぬ杖となりけり冬櫻 清水明子 遠嶺 200203
注連飾りて分身の杖枕上ミ 横山茂子 200204
春昼や頬杖のまま眠りゐる 宮本俊子 雨月 200204
冬薔薇歩き出す児と杖の母 古井君枝 ぐろっけ 200204
初夢に魔法の杖を貰ひけり 岡田有紀子 遠嶺 200204
貸杖のみな借りられて紅葉山 北畠明子 ぐろっけ 200204
雪解空モーゼの杖の音すなり 小形さとる 200204
杖の歩をいづこに向けむ鳥ぐもり 村越化石 200204
貸し杖を並べ日和の梅見茶屋 植木緑愁 春耕 200205
春泥を拭うて杖をたたみけり 金國久子 遠嶺 200205
杖ほどにかかる子はなし重ね着を 瀧新珠 京鹿子 200205
葉桜となりし歩道を試歩の杖 栢森敏子 あを 200205
杖に日のぬくみありけり菜種咲く 黒田咲子 200205
陽炎に立てかけてあり翁杖 栗栖恵通子 200206
木の香たつ杖の置かるる登山口 竹内喜代子 雨月 200207
月山の峰遠くなり登山杖 河合笑子 あを 200207
四月馬鹿転ばぬ先の杖なくす 貝森光大 六花 200207
杖片手新樹の下に今日も行く 村越化石 200207
杖濯ぐ水を持ち来て遍路宿 吉永とほる 円虹 200207
巡拝の杖をとどむる岩清水 青野良子 帆船 200207
み手洗にまづ杖清め夕遍路 武政礼子 雨月 200207
狐だち坂道の杖引きにけり 中島陽華 200208
わが起ち居杖一本と籠枕 村越化石 200208
忘れ杖森ひそかなる泉辺に 岡本まち子 馬醉木 200208
白杖の一団の散る白雨かな 小林絹子 帆船 200208
一羅漢頬杖突けり春愁か 宮原みさを 花月亭 200208
巡礼の杖に蠛蠓払はるる 丸尾和子 雨月 200208
道をしへ旧陣屋より杖の音 辻のぶ子 雲の峰 200208
来ぬひとを待つ頬杖やヒヤシンス 吉田久子 200208
木の瘤に杖を預くる敗戦日 加藤はま子 200210
秋の蝉一杖の身に仰ぐなり 村越化石 200210
頬杖や明日は土用の一の丑 小野寺節子 風土 200210
頬杖の肘のつめたき青柚かな 平田倫子 百鳥 200210
浜にしるす杖跡清し秋遍路 秋葉雅治 200211
竹杖会画域の広さ天高し 林日圓 京鹿子 200211
御一行の杖束ねゐる紅葉谷 嵯峨根鈴子 火星 200211
金剛の力を発揮登山杖 池谷市江 200211
大人に賜ひし藜杖突かん 浅井青陽子 ホトトギス 200211
杖のみの夏の遍路となりにけり 男波弘志 200212
竹杖に霧の触れゆく箱根山 怱那保 雲の峰 200212
うそ寒し風呂へ入るにも杖ついて 宮城白路 風土 200212
秋深む一歩一歩の杖の先 村越化石 200212
頬杖の頬の冷たき走り梅雨 中村洋子 風土 200301
杖持ちて老も出かける文化の日 白石秀雄 酸漿 200301
杖ひびくこれも跫音秋の風 安達実生子 200301
燈火親しときをり頬杖をつきて 太田寛郎 200301
初日まづとらへし羊飼の杖 鷹羽狩行 200301
故郷小春杖音に寄る池の鯉 村越化石 200301
茶の花や畳に寝かす母の杖 松本恭昂 火星 200302
頬杖を杖も突かずに寒の入 堀内一郎 あを 200302
戸の口に杖も無聊の無月かな 大井貞一 京鹿子 200302
頬杖の夫のうしろの新暦 山尾玉藻 火星 200302
杖いらぬ卒寿の母や冬桜 小山尚子 雨月 200302
杖曳きて月待つわれは弱法師 阿部慧月 ホトトギス 200303
折らず掘りし錫杖めける自然藷を 下平しづ子 雨月 200303
頬杖をはづして冬の深みけり 立石萌木 雨月 200303
卆寿の身杖に托して土筆道 沢坂芳山 京鹿子 200304
錫杖の音また聞ゆ寒念仏 渡辺政子 雲の峰 200304
杖ついて娘に逢ひに行く四温あり 赤星恵子 あを 200304
啓蟄や心の杖の欲しきとき 斉藤静枝 あを 200304
杖の音こつこつ道は凍てかへる 榎本みや 築港 200304
折りたたみ杖をリュックに冬ぬくし 隅田恵子 雨月 200304
料峭や杖にすがれる日々となり 高橋照子 雨月 200305
探梅やかりそめの杖躬にそひて 佐藤国夫 馬醉木 200305
青麦は畑にとどまり遍路杖 宮坂静生 200305
折れ枝の杖てふてふのあとついて 中田禎子 200305
杖の影こんなに濃いよきさらぎは 岩上とし子 200305
杖の人母に似てをり柿若葉 赤座典子 あを 200306
頬杖のまま囀りに聞き入りぬ 上水流照子 200306
頬杖の少女まどろむ春の雪 岩崎真理子 遠嶺 200306
杖と言はずステッキと言ひ春惜む 大橋敦子 雨月 200306
花の下頬杖羅漢思惟羅漢 川角としえ 築港 200306
秋深し松葉杖にて遠出して 保坂加津夫 いろり 200112
頬杖の杖を解かざるまま夜長 長田等 200201
おいそれと先の杖なき蓮根掘 村上瑪論 銀化 200201
母の杖ほどの自然薯掘り出せり 荻島雪子 百鳥 200201
杖運ぶ詩人に木の葉時雨かな 村越化石 200201
曼珠沙華残り咲きをり杖頼り 丹羽杏華 京鹿子 200201
杖伴れて三歩四歩五歩庭小春 村越化石 200201
松葉杖忘れてありぬクリスマス 山田六甲 六花 200201
秋遍路杖から動く影法師 井田道子 200201
初日受けて杖突ける身を確かめり 鈴木壺山 200201
杖をつく夫に椅子出す居待月 石城幸子 百鳥 200201
月の野に黎の杖をひかれしか 近藤きくえ 200201
駈け抜ける杖かかへたる子に拍手 向江醇子 ぐろっけ 200201
菊日和杖より低く母の来る 熊倉だい 200201
頬杖のくづれに目覚む夜長かな 福山広秋 200201
六波羅のあたり星飛ぶ鹿角の杖 谷村幸子 200202
杖先の石ころとても冬至かな 村越化石 200202
夏帽を杖で回して早く来よ 達山丁字 200202
立春や影のひとつに松葉杖 宇都宮滴水 京鹿子 200202
初氷杖置きて飲む醍醐水 原茂美 雲の峰 200202
頬杖を解く早春の陽を籍りて 宇都宮滴水 京鹿子 200202
遍路杖分身のごと拭ひけり 林和子 200202
秋声や頬杖をするロダン像 鈴木マユミ ホトトギス 200202
雲小春杖もつ息のニイニイ三ン四 丸山冬鳳 京鹿子 200202
吊り橋や南無と抱きつ遍路杖 林和子 200202
黒びかる芭蕉の杖や冬ぬくし 芳賀雅子 遠嶺 200203
門松を立てる指図や父の杖 西川よし子 春耕 200203
山姥の杖の一振り初紅葉 三村純也 ホトトギス 200203
手ばなせぬ杖となりけり冬櫻 清水明子 遠嶺 200203
注連飾りて分身の杖枕上ミ 横山茂子 200204
春昼や頬杖のまま眠りゐる 宮本俊子 雨月 200204
冬薔薇歩き出す児と杖の母 古井君枝 ぐろっけ 200204
初夢に魔法の杖を貰ひけり 岡田有紀子 遠嶺 200204
貸杖のみな借りられて紅葉山 北畠明子 ぐろっけ 200204
雪解空モーゼの杖の音すなり 小形さとる 200204
杖の歩をいづこに向けむ鳥ぐもり 村越化石 200204
貸し杖を並べ日和の梅見茶屋 植木緑愁 春耕 200205
春泥を拭うて杖をたたみけり 金國久子 遠嶺 200205
杖ほどにかかる子はなし重ね着を 瀧新珠 京鹿子 200205
葉桜となりし歩道を試歩の杖 栢森敏子 あを 200205
杖に日のぬくみありけり菜種咲く 黒田咲子 200205
陽炎に立てかけてあり翁杖 栗栖恵通子 200206
木の香たつ杖の置かるる登山口 竹内喜代子 雨月 200207
月山の峰遠くなり登山杖 河合笑子 あを 200207
四月馬鹿転ばぬ先の杖なくす 貝森光大 六花 200207
杖片手新樹の下に今日も行く 村越化石 200207
杖濯ぐ水を持ち来て遍路宿 吉永とほる 円虹 200207
巡拝の杖をとどむる岩清水 青野良子 帆船 200207
み手洗にまづ杖清め夕遍路 武政礼子 雨月 200207
狐だち坂道の杖引きにけり 中島陽華 200208
わが起ち居杖一本と籠枕 村越化石 200208
忘れ杖森ひそかなる泉辺に 岡本まち子 馬醉木 200208
白杖の一団の散る白雨かな 小林絹子 帆船 200208
一羅漢頬杖突けり春愁か 宮原みさを 花月亭 200208
巡礼の杖に蠛蠓払はるる 丸尾和子 雨月 200208
道をしへ旧陣屋より杖の音 辻のぶ子 雲の峰 200208
来ぬひとを待つ頬杖やヒヤシンス 吉田久子 200208
木の瘤に杖を預くる敗戦日 加藤はま子 200210
秋の蝉一杖の身に仰ぐなり 村越化石 200210
頬杖や明日は土用の一の丑 小野寺節子 風土 200210
頬杖の肘のつめたき青柚かな 平田倫子 百鳥 200210
浜にしるす杖跡清し秋遍路 秋葉雅治 200211
竹杖会画域の広さ天高し 林日圓 京鹿子 200211
御一行の杖束ねゐる紅葉谷 嵯峨根鈴子 火星 200211
金剛の力を発揮登山杖 池谷市江 200211
大人に賜ひし藜杖突かん 浅井青陽子 ホトトギス 200211
杖のみの夏の遍路となりにけり 男波弘志 200212
竹杖に霧の触れゆく箱根山 怱那保 雲の峰 200212
うそ寒し風呂へ入るにも杖ついて 宮城白路 風土 200212
秋深む一歩一歩の杖の先 村越化石 200212
頬杖の頬の冷たき走り梅雨 中村洋子 風土 200301
杖持ちて老も出かける文化の日 白石秀雄 酸漿 200301
杖ひびくこれも跫音秋の風 安達実生子 200301
燈火親しときをり頬杖をつきて 太田寛郎 200301
初日まづとらへし羊飼の杖 鷹羽狩行 200301
故郷小春杖音に寄る池の鯉 村越化石 200301
茶の花や畳に寝かす母の杖 松本恭昂 火星 200302
頬杖を杖も突かずに寒の入 堀内一郎 あを 200302
戸の口に杖も無聊の無月かな 大井貞一 京鹿子 200302
頬杖の夫のうしろの新暦 山尾玉藻 火星 200302
杖いらぬ卒寿の母や冬桜 小山尚子 雨月 200302
杖曳きて月待つわれは弱法師 阿部慧月 ホトトギス 200303
折らず掘りし錫杖めける自然藷を 下平しづ子 雨月 200303
頬杖をはづして冬の深みけり 立石萌木 雨月 200303
卆寿の身杖に托して土筆道 沢坂芳山 京鹿子 200304
錫杖の音また聞ゆ寒念仏 渡辺政子 雲の峰 200304
杖ついて娘に逢ひに行く四温あり 赤星恵子 あを 200304
啓蟄や心の杖の欲しきとき 斉藤静枝 あを 200304
杖の音こつこつ道は凍てかへる 榎本みや 築港 200304
折りたたみ杖をリュックに冬ぬくし 隅田恵子 雨月 200304
料峭や杖にすがれる日々となり 高橋照子 雨月 200305
探梅やかりそめの杖躬にそひて 佐藤国夫 馬醉木 200305
青麦は畑にとどまり遍路杖 宮坂静生 200305
折れ枝の杖てふてふのあとついて 中田禎子 200305
杖の影こんなに濃いよきさらぎは 岩上とし子 200305
杖の人母に似てをり柿若葉 赤座典子 あを 200306
頬杖のまま囀りに聞き入りぬ 上水流照子 200306
頬杖の少女まどろむ春の雪 岩崎真理子 遠嶺 200306
杖と言はずステッキと言ひ春惜む 大橋敦子 雨月 200306
花の下頬杖羅漢思惟羅漢 川角としえ 築港 200306
杖 →1

 

2022年9月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。