灯火(下)親し 3          62句

居むかひて妻も燈火に親しみぬ   富安風生   母子草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
燈火親しむ老いて従ふ子はあらず 中山皓雪 201412
灯火親しく明朝体とゴチックと 高橋道子 201412
燈火親しひとりは良けれ気儘なれ 水野節子 雨月 201412
燈火親し眼鏡かけたりはずしたり 松井季湖 201412
灯火親しめがね掛けたりはづしたり 根橋宏次 やぶれ傘 201501
燈火親し古き雨月を読み耽り 大橋晄 雨月 201501
灯火親し母の口ぐせ子が真似て 門伝史会 風土 201501
燈火親し夫婦各々新刊書 すずき巴里 ろんど 201502
木の椅子に灯火親しむ背中かな 今井肖子 ホトトギス 201509
灯火親しいつより失せし座り胼胝 布川直幸 201509
裸婦の繪に燈火親しみゐたりけり 山田六甲 六花 201510
灯下親し眼鏡二つを使ひわけ 大橋伊佐子 末黒野 201512
灯下親し壁に凭るる部屋小さき 吉村さよ子 春燈 201601
俳誌祝ぐ心に燈下親しまむ 稲畑汀子 ホトトギス 201608
花籠に親しみ燈下親しめる 稲畑汀子 ホトトギス 201608
灯火親し我が家のやうなもてなしに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
燈火親し古机には肥後守 森岡正作 201611
手の届く限りの燈火親しめり 窪田佳津子 雨月 201611
座右の書に桜坡子龍太燈火親し 室伏みどり 雨月 201611
灯火親し一筆添ふる絵の余白 落合絹代 雨月 201611
古文書に執せる夫や燈火親し 丸尾和子 雨月 201612
燈火親しむ針に親しむ老眼鏡 中山皓雪 201612
子や孫と灯火親しみ旅の膳 吉田きみえ 末黒野 201612
燈火親しお米読本増えて行く 辻響子 201612
言葉などなくて燈火の親しけれ 森岡正作 201701
説明は秋田小町や灯下親し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708
灯火親し身寄りと言へど皆異郷 呂秀文 春燈 201712
灯火親しパン屋は灯下忙しくて 七田文子 201712
灯下親し眼鏡二つを使ひ分け 諸岡和子 201712
詩集繰る燈下親しき厨かな 勝木享一 万象 201801
灯火親しむ知恵の輪の解けぬ宵 小田嶋野笛 末黒野 201802
灯下親し妻の解けざるパズル解く 佐津のぼる 六花 201803
燈火親し仙台箪笥威を保ち 中田みなみ 201801
子規の声灯下親しく聞きし館 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
謹呈の紙片しをりに灯下親し 丸尾和子 雨月 201901
ハズキルーペ灯火親しむ電子本 杉本薬王子 風土 201901
玉葛十帖灯火親しめり 鈴木崇 201901
弁慶の笈てふ灯下親しめり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
灯下親し初代吉右衛門丈逸話 稲畑汀子 ホトトギス 201908
子規の文字灯下親しく囁けり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
灯火親し家族の数をマイカップ 笹村ルル 201912
灯火親し座敷わらしのこそこそと 大槻春美 202001
晩学や灯火親しむ電子辞書 加瀬伸子 末黒野 202001
灯火親し使ひ古りたる国詔辞書 舟田房江 春燈 202001
灯火親し鼻に眼鏡の跡のこり 山下朝香 春燈 202001
灯火親し蘊蓄を聴きながしけり 松橋利雄 春燈 202001
灯火親し眠れぬ夜の一人囲碁 園部蕗郷 春燈 202001
灯火親し汽車の文鎮置いてある 光成敏子 202002
原稿を依頼されもし灯下親し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
灯火親しルビヘすり寄る天眼鏡 森村江風 202011
灯下親し句集のあなた語りくる 古賀しぐれ ホトトギス 202102
灯火親し汗牛充棟の積ん読書 廖運藩 春燈 202112
灯火親し句集薫風読み返し 今村千年 末黒野 202112
灯下親し少し正しぬ手暗がり 湯川雅 ホトトギス 202201
灯火親し貰ふ俳誌に知人の名 太田良一 末黒野 202201
どの窓も灯火親しき日曜日 本郷公子 京鹿子 202203
ヴィオロンの調べに灯下親しめり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
灯火親し→ 1

2015年10月18日 ">2015年10月18日 >

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