東 京 2      200句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
人右往左往東京駅師走 森澤とほる 春燈 200603  
東京都稲城市に句座暖かし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200603  
東京は光の巨人冬暮色 須賀敏子 あを 200603  
東京の滞在長し初桜 稲畑汀子 ホトトギス 200603  
東京の雁ゆく空となりにけり 久保田万太郎 春燈 200603
東京に雪降る景の二・二六 鈴木榮子 春燈 200603  
東京のお下がり電車枯野行く 岡谷栄子 200604  
焼跡の東京広し月見草 成瀬櫻桃子 春燈 200604  
東京へつづく蒼空大旦 橋添やよひ 風土 200604  
東京に降る雪久し墨をする 大西八洲雄 万象 200604  
東京へ雨は移りぬ若楓 稲畑汀子 ホトトギス 200605  
東京の空なる深度鳥帰る 古屋元 200605  
東京に陋巷のなし春の雪 瀧春一 瓦礫 200606  
東京十九番ホーム月冴ゆる 嶋田一歩 ホトトギス 200606  
立ちて目つむる東京メトロ朧の夜 大島雄作 200606  
東京大仏お胸ゆたかに陽炎へり 鈴木榮子 春燈 200606  
東京を溢れて桜散りにけり 今瀬剛一 対岸 200606  
東京の独活なま白き夕間暮れ 竹内弘子 あを 200606  
東京に麥熟るる香の暗さかな 瀧春一 瓦礫 200606  
雪氷る東京の朝おづ怖づと 山元志津香 八千草 200607  
東京駅丸の内口秋の蝉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608  
秋出水東京都心戦けり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
朝寒や東京は又今日も雨 稲畑汀子 ホトトギス 200610  
東京にだけ秋雨といふ予報 稲畑汀子 ホトトギス 200610  
玫瑰や東京兵庫人もゐる 嶋田一歩 ホトトギス 200610  
東京は砂漠化しつつ鬼灯市 鈴木多枝子 あを 200611  
東京の日かげ四角く夏果つる 浜口高子 火星 200611  
東京の晩夏を喰べてゐる麟麟 湯浅夏以 遠嶺 200612  
東京の出合ひ頭の残暑かな 篠藤千佳子 200612  
東京の果てに富士あり雲の峰 嶋田一歩 ホトトギス 200612  
雲の峰東京焼野原でした 嶋田一歩 ホトトギス 200612  
旅心雪の東京発ちて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200701  
東京は灯の海後の更衣 橋本良子 遠嶺 200701  
東京の雪の朝の旅立に 稲畑汀子 ホトトギス 200701  
東京の鬼門封じや枯蓮田 小嶋洋子 200702  
万象五周年東京大会吟行 岡本敬子 万象 200702  
東京の枯葉をまとひ大猩猩 佐藤喜孝 あを 200702  
ふる里を東京として都鳥 鈴木榮子 春燈 200702  
春の猫東京弁で鳴いてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200703  
東京育ちなれど夫婦の酢茎好き 新倉舒子 200703  
東京の空一面の冬茜 鈴木久香 遠嶺 200703  
初雪の東京午後は日に乾き 宮津昭彦 200704  
此岸東京彼岸埼玉浮寝鳥 網野月を 200704  
春休東京駅に広がりぬ 早崎泰江 あを 200705  
卯浪立つ東京湾を発ちしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
東京へ日帰りの旅梅雨に入る 稲畑汀子 ホトトギス 200706  
東京の授賞日和に雪の富士 上崎暮潮 ホトトギス 200706  
東京と芦屋一枚夏至の空 稲畑廣太郎 ホトトギス 200706  
分校へ東京の子が入学せり 田中ヨシヱ 200707  
さより舟東京湾に雨走る 岡本一路 京鹿子 200707  
東京にいまだなじめぬ芒種かな 遠藤若狭男 200708  
月出でて東京駅の膨らみぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
東京に生れ十薬の香を嫌ふ 大西八洲雄 万象 200709  
東京に初雪降らす弥生かな 飯田泰子 八千草 200709  
東京に子規忌芦屋に順三忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
阿波踊がきて東京が淋しすぎる 堀内一郎 あを 200709  
地虫鳴く東京駅は改装中 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
東京の雨抜けて来し月今宵 稲畑汀子 ホトトギス 200710  
数へ得む星か東京星月夜 林翔 馬醉木 200712  
東京へ帰る子へ焼く秋刀魚かな 望月洋子 200712  
東京へつなぎて冬の空の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200712  
東京の雑踏を消す時雨かな 中島玉五郎 200712  
東京に冬の星なき夜を泊つる 稲畑汀子 ホトトギス 200712  
菊月の東京の灯の瞬けり 大澤君予 遠嶺 200801  
東京の秋どっぷりの御苑かな 落合絹代 雨月 200801  
秋澄むやこの東京に師のおはす 生方ふよう 200802  
梅二月雨の東京発ちて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
東京へ戻るひとあり菊に噎せ 田原陽子 200802  
東京の客も加はる節分会 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
柿の庭多し此処等も東京都 嶋田一歩 ホトトギス 200803  
東京育ちなれど夫の酢茎好き 新倉舒子 200803  
東京の下町が好き石蕗の花 遠藤若狭男 200803  
東京の初雪窓を開けしのみ 大西八洲雄 万象 200804  
久し振りの雪に出てきし東京っ子 芝尚子 あを 200804  
初旅の東京の地図買ひ替へて 飛鳥由紀 200804  
東京の雪やとつぴんぱらりのぷ 北島和奘 風土 200804  
東京の秋の真昼の穴を跳ぶ 坪内稔典 稔典句集U 200804  
東京の街はしづかな牡丹雪 早崎泰江 あを 200804  
東京の色の足りなき寒の月 橋本くに彦 ホトトギス 200805  
啓蟄や東京ロボット研究所 中田みなみ 200806  
東京の晩夏を食べてゐる麒麟 湯浅夏以 樹も鳥も 200806  
春夕焼東京湾に架かる橋 勝見玲子 200806  
東京の土を啄む雀の子 神蔵器 風土 200806  
青き踏むこの東京へ向かふ道 安田久太朗 遠嶺 200807  
七月の東京へ発つ旅衣 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
黴の花東京メトロ増殖中 小嶋洋子 200808  
東京の伏兵さくらそこここに 内藤呈念 ホトトギス 200808  
東京へ夫が電話す星祭 城孝子 火星 200809  
東京の夜景に小さき朧月 安原葉 ホトトギス 200809  
東京の風は曲者秋桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
納涼のクルーズ東京湾めぐり 中村悦子 200810  
山取りに東京の子が五六人 大森いく 万象 200811  
東京に南極の石星涼し 森竹昭夫 遠嶺 200811  
東京の坂あなどれず鰯雲 佐藤雅代 炎環 200812  
東京の寒さ忘れてゆける浜 稲畑汀子 ホトトギス 200901  
東京暑し峡の送り火目を離れず 瀧春一 深林 200901 帰京
静謐や東京都知事賞の菊 落合絹代 風土 200901  
東京都果つるところや照紅葉 清水淑子 炎環 200901  
東京は坂多き街雁わたる 刈米育子 200901  
東京の四温の朝に着陸す 稲畑汀子 ホトトギス 200901  
東京の羽子板市に夢ありて 大橋敦子 雨月 200901  
東京の雪解の早さありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
海苔粗朶に東京湾の甦る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902  
東京の滞在三日春寒し 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
東京の桜紅葉の濁りなし 椿和枝 200902  
十月を東京バナナぼんやりと 火箱游歩 船団 200903  
東京の人も迷うて柳の芽 稲畑汀子 ホトトギス 200903  
東京の桜に四日滞在す 稲畑汀子 ホトトギス 200903  
東京の大地のめぐみ春の草 稲畑汀子 ホトトギス 200904  
東京と武蔵の境冬木立つ 谷村鯛夢 炎環 200904  
風光る若山牧水東京展 北畠明子 ぐろっけ 200905  
東京にただ一本か雪椿 谷合青洋 酸漿 200906  
つらつら椿われ東京の人となり 山口繭 炎環 200906  
梛の花句帳に挟み東京へ 石寒太 炎環 200907 式根島
東京湾横断道の春夕焼 勝見玲子 200907  
東京の汗を忘れてゐる泊り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907  
東京の朝曇発ち来たる蝦夷 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
東京の滞在長し雲の峰 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
東京の空片寄せて夕立雲 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
東京に五輪の話石鹸玉 小俣剛哉 雨月 200907  
東京の残暑は置いて来たけれど 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
東京の目高大事に飼育され 須賀敏子 あを 200908  
東京の不意のかなかな箸袋 鳥居おさむ ろんど 200908  
カーナビや東京都内緑さす 大原貴彦 炎環 200908  
出目金に東京行の荷札かな 有本恵美子 ろんど 200909  
星合や東京堂に春燈誌 篠原幸子 春燈 200910  
東京は冬めく雨となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200911  
東京に古墳いくつも曼珠沙華 田中藤穂 あを 200911  
茸飯東京の人にもてなせり 高木みさ女 炎環 200911  
東京は根岸二丁目柿日和 浅田光代 風土 201001  
風花の舞ふ東京と聞きて来し 稲畑汀子 ホトトギス 201001  
マスクし合うて東京へ行く日和 山尾玉藻 火星 201001  
大根干す東京行きの空の下 鎌田悟朗 ろんど 201002  
東京へ持ち来しやうな春の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
東京へ空の往復日みじっか 泉田秋硯 201002  
春の雪降りし東京語らばや 稲畑汀子 ホトトギス 201003  
東京の春寒逃れ来し如く 稲畑汀子 ホトトギス 201003  
東京の街光らせて寒波くる 安居正浩 201003  
鎌倉に吉野に東京の花に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004  
歩せば坂多き東京秋時雨 嶋田一歩 ホトトギス 201004  
東京の夜景に薔薇を加へけり 櫂未知子 201004  
東京のこの寺に咲く寒の梅 井口初江 酸漿 201004  
つかの間の東京の黙春の雪 いそべみつ ろんど 201005  
原産地は東京なりし大根かな 石井玲子 遠嶺 201005  
蛇出て鶴川村も東京都 神蔵器 風土 201005  
東京は大雪といふ髭を剃る 山内四郎 春燈 201005  
東京の東照宮の塔に雪 中山良子 末黒野 201005  
東京の暑さを脱ぎて着陸す 稲畑汀子 ホトトギス 201007  
花万朶東京砂漠といふけれど 石田玲子 201007  
東京の暑さは飛機を降りるまで 稲畑廣太郎 ホトトギス 201007  
四月の雪大東京を化粧(けわ)ひたり 丹生をだまき 京鹿子 201008  
東京は雷のち晴れて春うらら 松村光典 やぶれ傘 201008  
東京の空より知らぬ雀の子 宮野照子 馬醉木 201008  
かなぶんが踏まれてをりぬ東京キ 佐藤喜孝 あを 201010  
黄塵のホームに東京行のぞみ 竹下陶子 ホトトギス 201010  
切干や東京都練馬区の路地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011  
青嵐大東京の迷路めく 山田佳乃 ホトトギス 201011  
八月の使ひに渡る東京湾 柴田久子 風土 201011  
東京へ出なくていゝ日鷦鷯 久保田万太郎 春燈 201011  
眠れない街に枯葉の東京都 佐藤恭子 あを 201101  
嫁に来て東京ではせぬ雪下ろし 貝森光洋 六花 201101  
現在地東京日向冬の猫 佐藤喜孝 あを 201101  
木枯一号東京の星を研ぐ 遠藤真砂明 201102  
東京を白く塗り上げ春立てり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201102  
寒満月大東京をてのひらに 神蔵器 風土 201103  
春霖や東京都庁てふ牙城 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103  
東京の暮しに慣れて根深汁 桑原逸子 201103  
東京に雪を降らしめ無帽なり 堀内一郎 あを 201104  
東京に雪の積りて二月尽 須賀敏子 あを 201104  
大腸にポリープ東京冬旱 荒木甫 201105  
帰省地も山荘もなし東京好き 鈴木榮子 繭玉 201105  
初蝶と同じ生れの東京都 神蔵器 風土 201105  
東京や初陽に拝すペンキ富士 加茂達彌 201105  
東京の雪ふるさとへ電話する 堀内一郎 あを 201105  
東京に滞在三日初鰹 稲畑汀子 ホトトギス 201105  
東京に真の闇なし門火焚く 加茂達彌 201105  
おそ霜の東京発ちて祝の地へ 稲畑汀子 ホトトギス 201105 「冬野」
梅雨寒や東京都心灰色に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106  
東京の梅雨晴を持ち帰りたる 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
東京の地酒蔵元梅の花 久世孝雄 やぶれ傘 201106  
東京の雪にとまどふハイヒール 橋本くに彦 ホトトギス 201107  
子について花の東京巡りけり 岡野ひろ子 201107  
東京は嘘と言ひたき涼しさに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
東京の残暑を置いて旅立ちぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
東京へ出る日出たき日パナマ帽 太田慶子 春燈 201108 悼・
東京の人はせつかち走り梅雨 矢口笑子 春燈 201108  
東京のホテルにひとり柏餅 内藤三男 ぐろっけ 201109  
東京に父母の墓あり花人に 嶋田一歩 ホトトギス 201109  
水中花東京ガールズコレクション 辻美奈子 201110  
鯖雲やむかし東京遠かりき 柴田志津子 201111  
地上地下東京の街縫うて秋 七田文子 201112  
東京へ背を向けて発つ秋の旅 内藤三男 ぐろっけ 201112  
東京都目黒区色の枯木立 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112  
東京の臍無機質に夏の月 児玉有希 京鹿子 201112  
東京の坂見上げゐる暑さかな 岩田公次 ホトトギス 201112  
東京秋晴北海道まで見えるやう 佐藤喜孝 あを 201201  
東京に木枯一号白湯を吹く 千田敬 201201  
東京も世田谷あたり虫の秋 今井千鶴子 ホトトギス 201201  
東京の初雪を掌に受けしのみ 大西八洲雄 万象 201202  
東京に鯖雲先に着いてをり 柿沼盟子 風土 201202 東京→3

 

2020年9月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。