時計草 2      41句

どの国の時計に似たる時計草    後藤比奈夫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
時計草咲かす門前長話 黒澤登美枝 201508
異国の甘苦の日々や時計草 王岩 あを 201508
吾が生や涯りあるとぞ時計草 王岩 あを 201509
夫はもうはるかなる国時計草 田代貞枝 201510
さみどりの盤欠けてをり時計草 中根美保 風土 201510
ときをりの風の捩子まく時計草 黒滝志麻子 末黒野 201510
花弁閉ぢ黄昏告ぐる時計草 岡淑子 雨月 201511
咲ききつて刻の種なる時計草 笹村政子 六花 201608
曖昧な刻を知らせて時計草 佐藤淑子 雨月 201608
日暮来て螺子のゆるびし時計草 栗山恵子 雨月 201610
無駄と云ふ一日はなし時計草 田村すゝむ 風土 201611
それなりにねじれてひとり時計草 鶴濱節子 船団 201702
時計草渦の二つは膝小僧 奥田筆子 京鹿子 201705
時計草塗りたくりたる青嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
咲き継ぎて晩夏の色や時計草 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708
時計草郵便局は裏通り 安居正浩 201709
針三本長針はどれ時計草 芝宮留美子 万象 201710
咲き継ぎて晩夏の色や時計草 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708
時計草郵便局は裏通り 安居正浩 201709
針三本長針はどれ時計草 芝宮留美子 万象 201710
時計草足下は古墳かも知れず 升田ヤス子 六花 201809
時計草絡まる度に刻止める 溝越教子 春燈 201809
時計草手管つくすも誰も見ず 齋藤晴夫 春燈 201809
時計草銀河鉄道のとき刻む 片山煕子 京鹿子 201811
アナログの時計なるべし時計草 松尾龍之介 201812
時計草乗換駅がわからない 奥田筆子 京鹿子 202008
時計草明るき雨の朝はじまる 南うみを 風土 202010
螺子巻いて貰へなくとも時計草 辻美奈子 202108
休園のいつまで続く時計草 大槻祐二 春燈 202108
時計草秒針三本狂ひなし 塩貝朱千 京鹿子 202109
ときをりの風の捻子まく時計草 黒滝志麻子 末黒野 202109
算数は苦手のままよ時計草 中山惠子 202109
日曜日園の垣根の時計草 本郷公子 京鹿子 202110
時計草巻きつくものに風と空 鈴鹿呂仁 京鹿子 202208
秒殺の風は虜に時計草 鈴鹿呂仁 京鹿子 202208
起承転結破壊伴ふ時計草 奥田筆子 京鹿子 202208
夕ぐれの学舎チャイム時計草 西村白杼 京鹿子 202209
時計草波音絶えぬ無人駅 辻本俊子 京鹿子 202209
何時までも待つと思ふな時計草 加藤タミ 末黒野 202304
時計草 →1

5/07/10  作成

23/07/10 追加