時計草        127句

どの国の時計に似たる時計草    後藤比奈夫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
時計草時計回りに刻流れ
宮津昭彦
199810
花閉ぢて夜を怠慢の時計草
大橋敦子
雨月
199908
時計草花開ぢて刻止りゐる
水谷芳子
雨月
199908
左巻きにて咲きつげり時計草
増田とみゑ
俳句通信
199908
六月十日の時計草ぎざぎざに
夏秋明子
火星
199909
時計草咲いて薄暮の廃校舎
今井妙子
雨月
199909
発作的に船団に入る時計草
山本純子
船団
199909
子を迎へ子を送る日の時計草
大城まつ子
199911
ひと目惚れのみでは詠めぬ時計草
丸山佳子
京鹿子
200007
咲くからに嘘は申さぬ時計草
丸山佳子
京鹿子
200008
時計草一と日やうやく暮れかかる
舘林志津子
俳句通信
200008
時計草くるくる巻きて壁掛と
大橋敦子
雨月
200009
刻なしに襲ふ睡魔や時計草
木村杏子
雨月
200009
時計草いつ見ても九時絡まりて
岡野峯代
ぐろっけ
200011
時計草どきどきするも久のこと
黒田貴勢
京鹿子
200111
沖縄に有刺鉄線時計草
阪本哲弘
200202
時計草時を忘れて咲きにけり
大串章
百鳥
200208
文字盤はレトロが宜し時計草
木本准南子
銀化
200208
時計草声する方へ咲きにけり
塩野きみ
遠嶺
200209
暮し向き少し華美なり時計草
大西正栄
雨月
200209
時計草のアーチを潜る童話館
中川晴美
雲の峰
200210
教材の時計草見る昼下り
竪ヤエ子
雲の峰
200210
時計草すこしずらして座りけり
水木沙羅
銀化
200210
通院の道替へて会ふ時計草
後藤志づ
あを
200210
時計草巻きもどしたきこの月日
大井昌
京鹿子
200211
時計草時刻変らず咲き継ぎて
松尾緑富
ホトトギス
200211
時計草枯れ日輪の茫とあり
宮平静子
雨月
200302
ナノ秒は先刻ご存じ時計草
松山律子
六花
200305
時計草蔓間引かれて花期長し
松崎鉄之介
200309
図書館の玻璃越し午後の時計草
森田久枝
築港
200309
時計草パズル合せの縄文土器
遠藤匡子
遠嶺
200310
飛騨の匠の造り賜ふやとけい草
瀬川公馨
200310
文字盤のゆれづめ雨の時計草
西村しげ子
雨月
200310
一日の花とし時計草全開
岡淑子
雨月
200310
通院の道にて知りし時計草
佐藤斗星
200312
時計草連休終へて咲き出せり
松崎鉄之介
200407
垣越えて木に咲きのぼる時計草
松崎鉄之介
200407
子の描きし宇宙のごとし時計草
田口俊子
200407
同病を互ひに言ひぬ時計草
古林美幸
雲の峰
200408
雨あとの晴れて朝咲く時計草
松崎鉄之介
200408
日々見れど実に気付かざり時計草
松崎鉄之介
200408
時計草瞼おもたき昼下り
小林リン
春燈
200409
時計草正しき時間見当たらず
中家桂子
築港
200409
時計草卵黄色の実を垂らす
松崎鉄之介
200409
時計草木の頂に花一つ
大野ツネ子
酸漿
200409
思ひ思ひの時を指し時計草
伊藤洋子
200410
見覚えの時計がいくつ時計草
後藤比奈夫
ホトトギス
200410
時計草京の歴史の今を咲く
大橋麻沙子
雨月
200411
太陽に真向き亭午の時計草
西村しげ子
雨月
200411
時計草いつ見ても九時絡まりて
岡野峯代
ぐろっけ
200011
老ゆとても規律の暮し時計草
片山喜久子
雨月
200509
エロイサ・イエツサイム時計草早戻し
栗栖恵通子
200606
ゴルファーに見向きもされず時計草
鷹羽狩行
200609
歩くには丁度良い距離時計草
桜井葉子
遠嶺
200609
訪ふ人の声のかかれる時計草
岸本林立
雨月
200609
中途半端の刻を指し時計草
足立幸信
200611
通勤時人は余所目に時計草
中野英歩
八千草
200612
カルチェが欲しいといふ人時計草
後藤比奈夫
ホトトギス
200701
今生はアナログでよし時計草
平野きぬ子
八千草
200702
アテナイの世紀刻むか時計草
野村みどり
八千草
200704
天国の刻をきざむや時計草
鷹羽狩行
200708
時計草いつも秒針上を指す
松崎鉄之介
200708
時計草大きな鉢を回しけり
松井治美
遠嶺
200708
島人に日の出日の入り時計草
戸田春月
火星
200709
移り世を知るや知らずや時計草
小野寺節子
風土
200709
時計草咲く一品ものの民芸店
柿沼盟子
風土
200709
朝六時やうやく開く時計草
松崎鉄之介
200709
時の日や今をさかりの時計草
青木政江
酸漿
200709
実を垂れて秋にも咲けり時計草
松崎鉄之介
200712
カナリアの影きて揺るる時計草
市ヶ谷洋子
馬醉木
200807
毎日が日曜なりし時計草
竹内悦子
200808
無愛想な主の家に時計草
松崎鉄之介
200808
雨降るも時来て咲けり時計草
松崎鉄之介
200808
雨の中一糸乱れぬ時計草
松崎鉄之介
200808
時計草快晴の朝十二個咲く
松崎鉄之介
200808
桜桃忌雨に打たるる時計草
松崎鉄之介
200808
時計草くるりと木の葉廻しけり
山本ミツ子
六花
200808
ベランダの今日咲いてゐし時計草
嶋田一歩
ホトトギス
200810
海風はまつすぐに来る時計草
嶋田一歩
ホトトギス
200810
革命の記憶を持たぬ時計草
高橋宏行
遠嶺
200811
デジタルにいまだ未練を時計草
中島玉五郎
200905
入港の汽笛尾を引く時計草
半澤正子
馬醉木
200909
ふくよかな酒蔵の香や時計草
田中よしとも
酸漿
200909
花びらの二時間足らぬ時計草
菅野雅生
ろんど
200909
江ノ電の柵は枕木時計草
松本三千夫
末黒野
201008
何どきか問うてもみたき時計草
堀田順子
馬醉木
201009
小半時憩へる丘や時計草
中山隆士
末黒野
201009
垣越に話はづめり時計草
兼子栄子
酸奬
201010
大木にからみ咲きつぐ時計草
池田いつ子
酸奬
201011
時計草世は戦争を繰り返し
島原惠子
201012
時の日やほのかに香る時計草 池田節 春燈 201109  
時計草針は十時に貴賓館 岡山敦子 京鹿子 201110  
いそがしき雲の往き来や時計草 渡邉千枝子 馬醉木 201111  
時計草十二時五分差す薄暑 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
若き日に会ひたかつたね時計草 酒本八重 201208  
常識といふ束縛の時計草 菅谷たけし 201209  
海風に蘂遊びをり時計草 渡邊千枝子 馬醉木 201211  
時計草這へば美術のブロック塀 村田とくみ ぐろっけ 201301  
時計草その他従へ四葩供華 稲畑廣太郎 ホトトギス 201407  
時計草蟻秒針になり切つて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504  
時計草蟻秒針になり切つて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201507  
時計草咲かす門前長話 黒澤登美枝 201508  
異国の甘苦の日々や時計草 王岩 あを 201508  
吾が生や涯りあるとぞ時計草 王岩 あを 201509  
夫はもうはるかなる国時計草 田代貞枝 201510  
さみどりの盤欠けてをり時計草 中根美保 風土 201510  
ときをりの風の捩子まく時計草 黒滝志麻子 末黒野 201510  
花弁閉ぢ黄昏告ぐる時計草 岡淑子 雨月 201511  
咲ききつて刻の種なる時計草 笹村政子 六花 201608  
曖昧な刻を知らせて時計草 佐藤淑子 雨月 201608  
日暮来て螺子のゆるびし時計草 栗山恵子 雨月 201610  
無駄と云ふ一日はなし時計草 田村すゝむ 風土 201611  
それなりにねじれてひとり時計草 鶴濱節子 船団 201702  
時計草渦の二つは膝小僧 奥田筆子 京鹿子 201705  
時計草塗りたくりたる青嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706  
咲き継ぎて晩夏の色や時計草 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708  
時計草郵便局は裏通り 安居正浩 201709  
針三本長針はどれ時計草 芝宮留美子 万象 201710  
咲き継ぎて晩夏の色や時計草 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708  
時計草郵便局は裏通り 安居正浩 201709  
針三本長針はどれ時計草 芝宮留美子 万象 201710  
時計草足下は古墳かも知れず 升田ヤス子 六花 201809  
時計草絡まる度に刻止める 溝越教子 春燈 201809  
時計草手管つくすも誰も見ず 齋藤晴夫 春燈 201809  
時計草銀河鉄道のとき刻む 片山煕子 京鹿子 201811  
アナログの時計なるべし時計草 松尾龍之介 201812  

5/07/10  作成

19/07/11 追加