飛魚(あご・つばめ魚)2    36句

飛魚や航海日誌けふも晴    松根東洋城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
飛魚の飛ぶ夕映の波がしら 松本美簾 馬醉木 201510
軒に吊り一夜干す飛魚里泊り 波多野孝枝 末黒野 201510
飛魚の遥けき旅はジユラ紀より 高島正比古 京鹿子 201512
軒に吊り一夜干す飛魚里泊り 波多野孝枝 末黒野 201604
飛魚の跳ねる河口に船すすむ 小林共代 風土 201608
元冠の海蒼々とあごの跳ぶ 佐藤貞子 雨月 201609
飛魚の羽をたたみて糶られけり 佐藤貞子 雨月 201609
黎明を飛魚(あご)の飛び交ふ帰郷航 松本鷹根 京鹿子 201609
飛魚の飛沫や五輪の幕上がる 茂木なつ 春燈 201611
飛魚や三浦半島けふも晴れ 岡 尚 風土 201708
飛魚とんで連絡船の出航す 川田好子 風土 201708
飛魚とぶや波の光を力とし 佐藤保子 馬醉木 201708
飛魚となりし醜き驚の子 柳川晋 201710
飛魚の羽を広げてみて買はず ふけとしこ 船団 201805
糶市に声の飛び交ひ飛魚はねる 井上静子 201807
波蹴つて飛魚散らすひかりかな 浅田セツ子 春燈 201807
玄界の大波超えてあごの群れ 岡田正義 雨月 201808
飛魚の光るしぶきや船の旅 友田悠子 末黒野 201810
飛魚の風に乾いてゆくつばさ 山田佳乃 ホトトギス 201910
飛魚とんで遠流の島をはるかにす 和田照海 京鹿子 201910
飛魚と聴く船上のバイオリン 長谷川博 船団 201912
飛魚に太平洋の狭過ぎる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
飛魚の字宙夢見る瞳かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
飛魚や天気晴朗波高し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
飛魚の羽をたたみて売られをり 山田正子 202010
飛魚や翼にならぬ鰭開く 永森ケイ子 ホトトギス 202012
飛魚に神の与ふる翼かな 永森ケイ子 ホトトギス 202012
飛魚の海より青き空を見し 永森ケイ子 ホトトギス 202012
海峡を一気に越えて飛魚の群れ 豊谷青峰 春燈 202108
海光る面白きほど飛魚飛んで 三井所美智子 202108
飛魚や島を見ぬことはや三日 藤井啓子 ホトトギス 202109
翼張り飛魚飛べり船の横 石原健二 やぶれ傘 202110
飛魚の眼宇宙を恋うてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
飛魚の出汁が最高冷さうめん 山田六甲 六花 202205
あご飛ぶや太古の鳥を恋ふやうに 小田嶋野笛 末黒野 202209
波越えし飛魚波に突き刺さる 角野良生 202302
飛魚 →1

 

2023年8月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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