父の日 2  397句

父の日の父便所にも見当らぬ    関根通紀

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
父の日のケーキを持ちて見舞父子
田所節子
200110
 
父の日のシーソーに乗るいばら姫
佐伯のぶこ
船団
200110
 
父の日のピーターパンの孤独癖
佐伯のぶこ
船団
200110
 
父の日や繙く父の備忘録
武政礼子
雨月
200201
 
父の日の娘より作務衣の贈らるる
阪上多惠子
雨月
200201
 
父の日の父が焼くオムレツの色
鈴木みのり
船団
200202
 
父の日の父の愚直なカレー食ぶ
能城檀
船団
200202
 
父の日をうべなふほどの雨降らす
能村研三
200206
 
まづ母に見せ父の日のプレゼント
宮城白路
風土
200207
 
思ひ通りに父の日佐久の法鯉
堀内一郎
あを
200207
 
父の日やちちの補聴器はめてみて
木田千女
200208
 
父の日の海を見てゐる父子かな
代田青鳥
風土
200208
 
父の日の父の角帽写真かな
代田青鳥
風土
200208
 
父の日や打ちたる釘のぐれてゐる
島貫アキ子
銀化
200208
 
父の日の子に使はせる肥後の守
島貫アキ子
銀化
200208
 
父の鬚わが鬚父の日なりけり
林翔
200208
 
まひまひに跼みて父の日なりけり
藤井昌治
200208
 
父の日の飯軟らかき水加減
品川鈴子
ぐろっけ
200208
 
父の日や家族の箍を締め直す
伊藤稔代
200209
 
父の日のポタージユの膜われも父
竹貫示虹
京鹿子
200209
 
父の日の父に会はずに帰りけり
中條ひびき
百鳥
200209
 
父の日や晴耕雨読の指定席
林友次郎
遠嶺
200209
 
父の日や会席膳を前にして
松井治美
遠嶺
200209
 
父はるか父の日海の旅にあり
小澤克己
小澤克己句集
200209
 
父の日のただ電線のありて眺む
仲村青彦
200209
 
父の日は父の忌庭の花剪らむ
濱地恵理子
200209
 
父の日の臑はかくまで齧られし
岸はじめ
ぐろっけ
200209
 
父の日や箸になつても吉野杉
奥田筆子
京鹿子
200210
 
握りたきその手は遠し父の日よ
大井昌
京鹿子
200211
 
父の日の凭れ甲斐ある柿の瘤
羽根嘉津
200301
 
酒二合あれば父の日言ふことなし
梅村すみを
200301
 
父の日の父の字うすれ桐の箱
北村幸子
200307
 
父の日は句会があると断りぬ
堀内一郎
あを
200307
 
父の日には赤を着て白い襷
堀内一郎
あを
200307
 
父の日のジグソーパズル午前二時
水原春郎
馬醉木
200308
 
父の日や手作りウインナソーセージ
堀内康男
帆船
200308
 
父の日や隠るるところあるならば
徳丸峻二
風土
200308
 
父の日の揃ひのシャツに母若し
細井隆子
200308
 
父の日の夫に二個の握り飯
河村靖子
築港
200308
 
父の日の父昼顔にあさがほに
堀内一郎
あを
200308
 
父の日や妻も娘も祖母も母
東亜未
あを
200308
 
父の日や父の中なるピーターパン
篠田純子
あを
200308
 
父の日や湧水を土産旅戻り
葛馬房夫
雨月
200308
 
父の日のパパを一人にしてあげる
坂井法
200309
 
父の日のアトリエに野の花を置く
祐森彌香
遠嶺
200309
 
父の日や子に遺したる道具箱
矢崎すみ子
200309
 
父の日の太き汽笛をあびにけり
坂ようこ
200309
 
父の日の似顔絵展に髭面も
長洲元子
200309
 
父の日の海を見てゐる紫煙かな
岩月優美子
200309
 
父の日は母の日よりもにぎやかに
延川五十昭
六花
200309
 
父の日は質素倹約花もなし
鈴木佐和子
築港
200309
 
父の日を抛り出されて句座に在り
大塚裕司
200309
 
父の日の己に宛てて打つメール
内藤三男
ぐろっけ
200309
 
爺ちゃんと呼ばれて祝う父の日よ
小川寿照
ぐろっけ
200309
 
父の日の吹奏楽によばれけり
芦澤一醒
百鳥
200310
 
父の日は良き父たらむさればとて
津田霧笛
ぐろっけ
200310
 
父の日の靴を磨いてをりにけり
秋岡朝子
200311
 
父の日に何がいいかと子ら二人
石住美千代
200312
 
父の日と言ふぎこちなき日なりけり
池田崇
200401
 
父の日の絆深むる無口かな
秋葉雅治
200401
 
父の日のわしの頑固は親譲り
松山律子
六花
200406
 
父の日の父の頑固を引きついで
塩川雄三
築港
200408
父の日
父の日の父の言ひ分通らざる
塩川雄三
築港
200408
父の日
三笠艦見たしと父の日の父は
酒本八重
200408
 
父の日の註文多き料理店
鈴木榮子
春燈
200409
 
父の日のぼうふらに日の当りをり
戸栗末廣
火星
200409
 
画用紙のでつかい太陽父の日よ
浅田浦蛙
対岸
200409
 
父の日の父の机辺のあれこれや
大島寛治
雨月
200409
 
父の日といふ一日の長さかな
佐藤博美
200409
 
父の日の掲げし遺墨吟誦す
沼口蓬風
河鹿
200409
 
父の日の誰も通らぬ道に出る
青山丈
200409
 
父の日の夫をひとりにしてしまふ
神山ゆき子
200410
 
父の日や戦死の兄の誕生日
遠藤タミ子
京鹿子
200410
 
父の日や拳で叩く松の幹
鷹羽狩行
200503
 
父の日の記念切手が見当たら無い
松山律子
六花
200506
父の日の自分に賞をあげようか
松山律子
六花
200506
大きいとは言ふまい父の日の帽子
長谷川千枝子
200507
父の日といはずいはれず夕暮れぬ
渡邉友七
あを
200507
父の日のいつもと同じ朝明ける
高木武人
百鳥
200508
父の日や父知らず逝く戦後の日
上石哲男
築港
200508
吾子背負ふ父の日となり親の家
寺門丈明
あを
200508
父の日や書斎三坪はわが砦
松永弥三郎
河鹿
200509
孤独なる父の日競馬場にても
泉田秋硯
200509
父の日に手作り桐の下駄とどく
新田巣鳩
馬醉木
200509
カフェーに父を探しし「父の日」来
金子輝
春燈
200509
父の日の子の子の小遣ひ用意でき
藤田信義
春燈
200509
父の日の元気かとだけ夜の電話
徳植よう子
200509
父の日の一灯揚げて船出せり
坂ようこ
200509
父の日やつかへて開かぬ道具箱
菊地光子
200509
父の日の壕に蝮の育ちをり
戸栗末廣
火星
200509
父の日の夕方であり初出産
片岡静子
200509
父の日の団欒を先づ父が去る
櫻井幹郎
百鳥
200509
父の日や里より施米めく二升
山本とみを
200509
父の日の夫はチーズを仕込む人
河合佳代子
栴檀
200509
父の日の尾頭こげし目刺かな
江崎成則
栴檀
200509
馬乗りの子にあやつられ父の日よ
森山八重子
ぐろっけ
200509
喜びも小出しの夫の父の日よ
中村昭子
酸漿
200509
父の日の父の遺影と酒を酌む
沼口蓬風
河鹿
200510
父の日のポプラ並木や風鳴れり
小宮節子
春燈
200510
父の日の父溌刺に児童画展
森津三郎
京鹿子
200510
父の日や父眠る山遠くして
塩田博久
風土
200510
父の日の沖から空がそそり立つ
遠藤真砂明
波太渡し
200510
父の日や用途不明のネヂひとつ
田中春生
200512
父の背に負はれし温み父の日くる
田中藤穂
あを
200606
父の日はいと念入りに鬚を剃り
永利恍郷
河鹿
200607
父の日の父はもちろんゴルフ場
鷹羽狩行
200607
父の日や病知らずも愛想なく
有田蟻太
200608
父の日や鉄拳しのぶ握り飯
秋葉雅治
200608
父の日といふ一日のこそばゆし
大畑善昭
200608
折畳み傘などたたみ父の日や
上谷昌憲
200608
父の日の夫に生薬入りの酒
鈴木恭子
200608
父の日や父描く目鼻散らばして
宮沢治子
春燈
200608
父の日や夕日の照りの槙一樹
加瀬美代子
200608
また煙草供へて父の日なりけり
藤井昌治
200608
カリヨンの午報父の日無為にして
泉田秋硯
200609
父の日や父専用の割烹着
樋口すま子
200609
父の日や杉は真つ赤なやにを吐き
戸栗末廣
火星
200609
父の日といふしづけさのいつよりぞ
戸栗末廣
火星
200609
父の日の茶渋のこりし湯呑かな
大西八洲雄
万象
200609
父の日に白靴もらひ疲れたり
大坪景章
万象
200609
父の日に刻み煙草を供へけり
小林馨
万象
200609
父の日の息子ふらりと来て帰る
谷田部栄
万象
200609
父の日や親子で築く砂の塔
河口仁志
200609
カーネーションより父の日の黄バラ好き
鈴木愛子
ぐろっけ
200609
父の日の浅草に買ふ祭笛
長田秋男
酸漿
200609
母の日や父の日あるを忘るるな
二村蘭秋
雨月
200609
父の日の夫無き一と日淋しめり
高橋照子
雨月
200609
父の日の懐深き山仰ぐ
三輪温子
雨月
200609
父の日を腕白連れて長子来る
落合絹代
雨月
200609
父の日の夫を諭して野菜食
野中啓子
200610
父の日や父参観に出掛けたる
阪本哲弘
200610
父の日に京よりの土産花山椒
桑田青虎
ホトトギス
200610
父の日や子の手料理に目を細め
青木久子
遠嶺
200610
父の日の父と来てゐる定食屋
松田都青
京鹿子
200610
父の日にもらいし分を子に包む
山之井みよ子
ぐろっけ
200610
父の日や妻には見せぬ別の顔
岡部三和江
ぐろっけ
200610
父の日の花束届く娘の遠く
浅井青陽子
ホトトギス
200611
父の日やイエスとの日々ヨセフにも
木場田秀俊
200611
父の日のクロアチア戦引き分けて
中島英子
八千草
200612
父の日の父の手になる家訓かな
笹倉さえみ
雨月
200701
父の日や振子律義な古時計
鷹羽狩行
200707
父の写真のたつた一枚父の日や
岩岡里子
春燈
200707
父の日や酒量気づかひ和菓子くる
四條進
200708
父の日の窓に垂れをる縄梯子
千田敬
200708
父の日や父に戦の過去ありし
坂本俊子
200708
父の日や古りゆくばかり謡本
大橋敦子
雨月
200708
父の日や父在る頃は謳はれず
鎌倉喜久恵
あを
200708
父の日の宝籤買ふ父なりけり
定梶じょう
あを
200708
父の日の贈りものかも空の旅
鴨下昭
200709
父の日も囲碁三昧の父で居る
後條さと子
200709
父の日の樟の翼の大いなる
戸栗末廣
火星
200709
父の日の土蔵を開く軋みかな
天野きく江
200709
父の日や欲しきものなき此の齢
北村香朗
京鹿子
200709
父の日の父の形見の釣具拭く
藤井佐知子
200709
父の日の来てはすぐ翔つ小鳥かな
中谷葉留
風土
200709
父の日の形見の時計腕にかな
佐々木新
春燈
200709
父の日の老杉の威を仰ぎけり
西村しげ子
雨月
200709
父の日の滝の峻厳まのあたり
三輪温子
雨月
200709
父の日の水中歩行百歩だけ
岡有志
ぐろっけ
200709
父の日の短かすぎたる梯子かな
梶浦玲良子
六花
200709
真似てみる父の口癖父の日よ
上林孝子
200709
父の日の筆の穂先を整えり
丸山冬鳳
京鹿子
200710
父の日や櫻坡子俳話集捧ぐ
大橋晄
雨月
200710
父の日や師父の遺稿に魅せられて
山田夏子
雨月
200710
父の日の夜空突いたる欅の木
野沢しの武
風土
200711
父の日に賜はる一粒万倍日
丸山佳子
京鹿子
200711
父の日のポケットに「パパ有難う」
藤見佳楠子
200808
父の日や古きアルバム丹念に
塩路五郎
200808
父の日を花苗提げて子の帰宅
布川直幸
200808
父の日の華やぎにゐて孤独なり
布川直幸
200808
髭を二度剃り父の日の主役たる
久染康子
200808
インク差す父の日の太万年筆
服部早苗
200808
父の日の父性のごとき夕汽笛
工藤進
200808
吊革に父の日の腕並びをり
徳丸峻二
風土
200808
父の日を嫁は覚えてをりにけり
大口憧遊
春燈
200808
父の日やするめ炙れば反りかへり
定梶じょう
あを
200808
父の日や父の生きざま檄として
杉山哲也
馬醉木
200809
父の日や花束かかへ来る少年
小國佐世子
遠嶺
200809
青空をもてこころ足る父の日や
安立公彦
春燈
200809
来年も一度父の日山に父
梶浦玲良子
六花
200809
父の日や術後一年の夫を祝ぎ
井田実代子
雨月
200809
父の日の話題とならず長電話
中原敏雄
雨月
200809
祝はれしことなく父の日も暮れぬ
木暮剛平
万象
200809
父の日の父となる子を眩しめる
村上沙央
200810
父の日の外出予定妻に聞く
高橋将夫
200810
父の日や背に負ふ父が消えてゐる
松田都青
京鹿子
200810
ドヴォルザーク聴き父の日の夫なりし
荒井千佐代
200810
父の日のギフトは絵具なに描かむ
勝原文夫
ペン皿
200811
欧州行
固ゆでにして父の日のゆで卵
高橋秋子
200811
父の日や吉田茂の鼻めがね
佐藤信子
佐藤信子集
200905
父の日やいつもの回転木馬かな
遠藤実
あを
200906
父の日の会話全てに否定形
中島玉五郎
200907
父の日や客のごとくに子を迎へ
鷹羽狩行
200907
父の日のオイルのまはるフライパン
井原美鳥
200907
父の日は第三といふかくれんぼ
堀内一郎
あを
200907
父の日の禁酒禁煙脱メタボ
山口キミコ
200908
父の日の夫は迷はずチェロの曲
三川美代子
200908
父の日の母の都合で繰上がる
久染康子
200908
休肝日と決めて父の日やり過ごす
秋葉雅治
200908
百歳のちちと湯浴みす父の日よ
高橋ちよ
200908
コックピットめきたる父の日の書斎
古屋元
200908
父の日や麩を煮てちちの齢越す
井原美鳥
200908
父の日のひと品多き父の膳
中尾硫苦
炎環
200908
父の日の楷書のごとき夫とをり
諸岡孝子
春燈
200908
父の日や遺品に偲ぶ六十年
野田しげこ
200908
父の日のお父さん皆かひがひし
赤座典子
あを
200908
父の日や父には枕詞なし
木村茂登子
あを
200908
父の日や女系家族の一点睛
木村茂登子
あを
200908
「マドマゼルフィフィ」父の日に贈る薔薇
木村茂登子
あを
200908
父の日や天下御免と黒鮪
藤野寿子
あを
200908
父の日の海鼠どっしり考へ中
藤野寿子
あを
200908
父の日のペンギン飛び込み特訓中
藤野寿子
あを
200908
父の日や水族館にシュモクザメ
須賀敏子
あを
200908
父の日や本の栞は肩揉み券
藤野力
馬醉木
200909
老いたるも父の日の夫矍鑠と
宮崎左智子
200909
父の日や常と変らぬ一日過ぐ
和田森早苗
200909
目交ひに真顔酔顔父の日来
荻野嘉代子
春燈
200909
父の日やをとこの料理当てにさる
佐渡谷秀一
春燈
200909
父の日や父の手巻きの腕時計
佐々木新
春燈
200909
父の日はそつとしてをく日としたり
高田令子
200909
父の日の揃へて重き父の靴
柳生千枝子
火星
200909
父の日の夜更けの金魚灯しけり
戸栗末廣
火星
200909
父の日の田に連山の水鏡
戸栗末廣
火星
200909
あんパンのへそと父の日係はりなし
定梶じょう
あを
200909
棋譜並べたくなる父の日なりけり
田中貞雄
ろんど
200909
亡き夫への父の日の供華気張りけり
新堀満寿美
末黒野
200910
父の日の樒一束購へり
近藤幸三郎
風土
200910
時差ぼけに似て老の日の父の日来
鎌田篤
雨月
200910
父の日や鴉ばかりがよく鳴いて
青山悠
200910
父の日の机上にありし贈物
加藤兵四郎
200910
父の日の酔へば得意の武田節
市川由美子
200911
父の日の鉄瓶みがくのみに暮れ 井原美鳥 201007  
父の日の一句を黄泉の不死男宛 鷹羽狩行 201008  
父の日や物思ふかほ暇な顔 千田百里 201008  
父の日といふ脇役の出番かな 秋葉雅治 201008  
父の日の杉の気息を貰ひたし 羽根嘉津 201008  
付け足しのやうな気がして父の日は 池田崇 201008  
父の日やさりとて父は征きしまま 鶴原妙 ろんど 201008  
目が開けられぬ父の日の眼鏡かな 堀内一郎 あを 201008  
父の日や小さな茶房の奥の席 遠藤実 あを 201008  
父の日に生年月日のナンバーズ 宮田香 201009  
父の日のベルトがかくも長きとは 大坪景章 万象 201009  
父の日の掃きぐせつきし竹箒 谷田部栄 万象 201009  
父の日の古き万年筆いつぽん 酒本八重 201009  
父の日の父と相傘退院す 峰幸子 201009  
父の日や父似の兄と二人酒 山本無蓋 201009  
父の日や夢に鮮やかなるみどり 齋藤厚子 201009  
父の日や今も書棚に資本論 宇都宮敦子 201009  
父の日の朝や鴉が鳴くばかり 矢野百合子 201009  
父の日や誓子の句集遺し征き 仲田眞輔 ぐろっけ 201009  
父の日に「若武者」といふ酒もらふ 土屋青夢 ぐろっけ 201009  
父の日の遥かとなりし父の背ナ 野澤あき 火星 201009  
父の日や楷書の如き父なりし 高木典子 雨月 201009  
父の日や父の重荷を今に知り 久保田雪枝 雨月 201009  
父の日や犬にかしづく娘かな 原田達夫 201010  
父の日に届くうな重三夫婦 北村香朗 京鹿子 201010  
父の日や父選ぶなら佐分利信 松田都青 京鹿子 201010  
父の日や子より届きし甚平着て 川合八重子 酸奬 201010  
父の日や父ゆづりなる好奇心 田治紫 ホトトギス 201011  
父の日の父恋ふこころ献盃に 田治紫 ホトトギス 201011  
薔薇生けてくれて父の日なりしかな 松本つよし ホトトギス 201011  
父の日や単身赴任といふ言葉 藤井圀彦 201011  
父の日の米寿の吾に未来あり 竹下陶子 ホトトギス 201012  
父の日やピンクのシャツを贈られて 杉本光 201101  
父の日や子供は居るだけで宝 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106  
父逝きて三十年や父の日に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106  
父の日や楽譜を読めぬハーモニカ 塩路五郎 201107  
父の日を来て埼玉の蚊にさされ 堀内一郎 あを 201107  
父の日のパパを描けりピカソ並み 竹内悦子 201108  
父の日の墓に供へる「おいしい水」 森下康子 201108  
父の日や父となる子は授からず 小張志げ 春燈 201108  
父の日や昭和てふ文字消え去らず 四條進 201108  
父の日や柾目通せし暮しむき 富川明子 201108  
誰も来ぬ筈父の日のビヤグラス 井上信子 201108  
父の日の父の明るき博多弁 藤本秀機 201109  
父の日を子は忘れずに宅急便 難波篤直 201109  
父の日や明治の父は厳父たり 臼杵游児 春燈 201109  
父の日の父との距離を楽しみぬ 割田容子 春燈 201109  
父の日や散歩の帽子新しく 戸辺信重 春燈 201109  
父の日や文学好きの父偲ぶ 池田節 春燈 201109  
父の日や父鈴なりの幼稚園 田所節子 201109  
父として子として過ぎし父の日ぞ 高橋将夫 201109  
父の日と言ふに留守居の昼餉時 林哲夫 ぐろっけ 201109  
二番煎じの如き父の日なりしかな 落合晃 201110  
父の日やもう父のなき娘たち 今井千鶴子 ホトトギス 201110  
父の日やつひに携帯持たさるる 原和三 末黒野 201110  
身に入むや祖父の日記のくわんぜ縒 コ田千鶴子 花の翼 201111  
父の日や一日だけのジャンケンポン 鴨下昭 201111  
父の日や銅像の父朝日浴び  大久保白村 ホトトギス 201112  
父の日や煙草も酒もやめられず  大久保白村 ホトトギス 201112  
父の日も家では煙草吸へぬ父  大久保白村 ホトトギス 201112  
父の日記ひと日白紙に敗戦日 城台洋子 馬醉木 201201  
一位の実急ぐことなき父の日々 柴田佐知子 201201  
父の日や恋を忘れてをらぬ父 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
父の日や散々女房泣かせ来し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
父の日や天寿全うせし人と 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
改めて父の日らしき過ごし方 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
父の日や瓶底に匙とどきかね 細野恵久 ぐろっけ 201206  
薔薇生けてくれて父の日なりしかな 松本つよし ホトトギス 201011  
耳遠を憚る吾に父の日来る 野沢しの武 風土 201207  
父の日や水族館に深海魚 川崎真樹子 春燈 201207  
父の日のちちの文机四畳半 鈴鹿仁 京鹿子 201207  
父の日や一茶の軸のすずめ二羽 鈴鹿仁 京鹿子 201207  
父の日や敦子と宣らす声いまも 大橋敦子 雨月 201207  
父の日やそつと口癖真似てみる 小池清司 かさね 201208  
父の日の妹ばかり並びをり 井上信子 201208  
父の日や遠ざかるもののひとつ厳 豊田都峰 京鹿子 201208  
父の日に我も誘はるランチかな 向江醇子 ぐろっけ 201208  
父の日や少し離れて子の座る 川端俊雄 火星 201208  
父の日の磨かれてゐる羅針盤 碇天牛 雨月 201208  
父の日や抽斗奥の丸眼鏡 小西和子 201209  
父の日や飴色深き竹定規 小西和子 201209  
紙魚残す亡父の日記の大和綴 山口キミコ 九十九島 201209  
禁酒禁煙父の日とても夫孤独 山口キミコ 九十九島 201209  
父の日の鉄砲玉となりにけり 田岡千章 201209  
父の日のウミウシ嗅いでをりにける 栗栖恵通子 201209  
父の日の大名庭園巡りけり 深川敏子 春燈 201209  
ぎんぎんに冷やす父の日のグラス 甲州千草 201209  
父の日の夕映長し夫恋し 澁江阿喜子 万象 201209  
父の日の仮面ライダーごつこかな 齋藤厚子 201209  
父の日や日の丸にある畳み皺 石田きよし 201209  
父のこと記し続けて父の日果つ 大橋晄 雨月 201209  
父の日や好きな魚釣子を連れて 東野鈴子 雨月 201209  
父の日や白帆と青き海眩し 藤井久仁子 ぐろっけ 201209  
父の日や運転止めし日でもあり 向江醇子 ぐろっけ 201209  
父の日や夫より弱く五十年 石坂比呂子 ろんど 201209  
父の日や写真の裏の年月日 宮内とし子 201210  
父の日や父百笑のクレヨン画 井尻妙子 京鹿子 201210  
父の日のサイズ問ひくる長電話 仲田眞輔 ぐろっけ 201210  
父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫 ホトトギス 201211  
父の日やタイの嫁から祝ひ状 久世孝雄 やぶれ傘 201211  
父の日や七つの海に生きし父 石川星水女 ホトトギス 201212  
父の日や名前を入れた酒とどく 江見巌 六花 201212  
父の日は着る繭くさき紺絣 堀内一郎 あを 201302  
銀漢や眠るのみなる父の日々 柴田佐知子 201302  
父の日やナイターの芝眩しみて 広渡敬雄 201306  
父の日のいつもの手酌なりしかな 小林正史 201310  
父の日や真新しきはポロのシヤツ 布川孝子 京鹿子 201310  
父の日や句の道娘らに伝へ逝き 植村よし子 雨月 201310  
父の日の夜半に眠れぬ慈父の恩 植村よし子 雨月 201310  
父の日や就職の子が酒贈る 向江醇子 ぐろっけ 201310  
父の日の引いて重たき父の椅子 師岡洋子 ぐろっけ 201310  
メジャーリーグの帽子の届く父の日に 須賀敏子 あを 201308  
父の日の仏間の匂ふ紅の薔薇 吉田克美 ろんど 201309  
父の日や母のこと問ふ父もなし 志方章子 六花 201312  
父の日や老いの兆しを子にも見る 瀧春一 花石榴 201312  
父の日やライオンの眼に蠅集り 遠山陽子 201401  
父の日や父の眼鏡をかけてみる 村田あを衣 京鹿子 201401  
我生まれし日の祖父の日記や冬椿 國保八江 やぶれ傘 201404  
父の日や別れの涙眼裏に 山崎里美 201408  
父の日やあれこれ偲ぶ一日とす 長崎桂子 あを 201408  
父の日の主役が留守居してゐたり 久染康子 201408  
父の日の空いくたびも仰ぎけり 西岡啓子 春燈 201408  
父の日の父の薬を一種やめ 柿沼盟子 風土 201409  
父の日や誕生日とふ父のゐて祐三父母会 松本文一郎 六花 201409  
父の日を知らずに死んだおやぢ殿 久米なるを 201409  
父の齢越えて父恋ふ父の日よ 阪上多恵子 雨月 201409  
父の日を前に自主トレやや増やす 山本無蓋 201409  
父の日や父のオメガの遅れがち 塩見英子 雨月 201409  
父の日や天眼鏡にライト点き 山田暢子 風土 201409  
父の日や主はとんと酒量減り 国包澄子 201409  
父の日や子等そろひたり病室に 遠山みち子 201409  
父の日やメールの一語入りたる 阪本哲弘 201409  
父の日やカサブランカの香が届く 杉本薬王子 風土 201409  
父の日の石で押へる楽譜かな 門伝史会 風土 201409  
父の日の加賀の「柴舟」昼三時 大松一枝 201409  
父の日に深き触れ合ひなかりけり 久米なるを 201409  
父の日の戦没の碑に供華新た 羽根嘉津 201410  
父の日や鴨足草は崖に飽き 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
どくだみ親し真白き父の日なりけり 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
父の日の夫逃げ出せりペアルック 三木千代 201502
父の日やわが子はみんな女の子 布川直幸 201506  
父の日や戯れに履く男下駄 白神知恵子 女坂 201508  
父の日の電信柱粛粛と 細川洋子 201508  
父の日の太鼓はらわた震はせる 細川洋子 201508  
父の日のセピアに変る父の顔 宮内とし子 201508  
父の日の暮れて父亡き月日かな 小林和子 風土 201508  
父の日を爺の日となす贈り物 松嶋一洋 201508  
父の日や柳行李の中に父 近藤喜子 201509  
父の日の一日前のロゼワイン 和田政子 201509  
父の日や男にシャイといふ美学 秋葉雅治 201509  
父の日の少し寄り道して帰る 安居正浩 201509  
父の日や遺影の中の七十年 原内田梢 末黒野 201509  
父の日の父が米研ぐ台所 出口誠 六花 201509  
父の日のつぶやき「老兵は死なず」 濱上こういち 201509  
父の日の父を装ふ着替へして 濱上こういち 201509  
父の日の大樹の幹に耳当つる 三輪温子 雨月 201509  
父恋のつとにつのる日父の日来 辻由紀 雨月 201509  
父の日やマッサンの酒贈らるる 久世孝雄 やぶれ傘 201510  
父の日の娘の酒が目に沁みて 高島正比古 京鹿子 201510  
父の日の父の似顔絵眉太し 中谷富子 201510  
父の日や遺愛の壺に庭の花 久保田優子 末黒野 201510  
父の日の夫やショパンとカフェオレと 荒井千佐代 201511  
父の日のご機嫌に飛ぶ紙飛行機 田邉好美 201512  
ローマ字の祖父の日記や秋彼岸 柴田久子 風土 201512  
父の日や記憶の中の大きな手 佐藤みち子 京鹿子 201601 父の日 →3

 

2017年6月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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