作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
横抱きにボーイの運ぶ竹夫人 |
山田弘子 |
円虹 |
199810 |
高原の平らな緑竹婦人 |
吉岡世志子 |
船団 |
199906 |
大粒の雨すぐに止む竹婦人 |
秋山百合子 |
槐 |
200011 |
買ひたくて買へずに帰る竹夫人 |
庄中健吉 |
狩 |
200012 |
二階より抱かれて降りる竹婦人 |
下村志津子 |
銀化 |
200108 |
試しみてより竹夫人手離せず |
蔵持柚 |
銀化 |
200109 |
僧正のこよなく愛づる竹夫人 |
阪本哲弘 |
苑 |
200202 |
楊貴妃を抱きゐし筈が竹婦人 |
土井田晩聖 |
銀化 |
200208 |
歪なるものに副ふ掌や竹婦人 |
暮岸江 |
銀化 |
200208 |
竹夫人貰ひしものの仕舞ひ込む |
大橋敦子 |
雨月 |
200209 |
あの人の遺品のひとつ竹婦人 |
百田早苗 |
六花 |
200211 |
竹婦人その立ち姿売られをり |
今瀬剛一 |
対岸 |
200309 |
ほつるるや淡交ながき竹夫人 |
秋葉雅治 |
沖 |
200401 |
夢うつつ竹婦人にも嫌はれし |
藤井彰二 |
馬醉木 |
200401 |
竹夫人を陰干ししをる寫樂かな |
延広禎一 |
槐 |
200409 |
情に棹さしてもみよや竹夫人 |
桑原泰子 |
八千草 |
200608 |
竹婦人抱くテレビの喜劇人 |
羽田岳水 |
馬醉木 |
200609 |
寮生の万年床に竹夫人 |
友田直文 |
苑 |
200610 |
転がして猫の遊べり竹夫人 |
足利徹 |
ぐろっけ |
200610 |
ひとごとのやうに生きてや竹婦人 |
小形さとる |
槐 |
200710 |
竹夫人竹は固しと思ひつつ |
後藤比奈夫 |
ホトトギス |
200712 |
飴色に照りて遺愛の竹婦人 |
朝妻力 |
雲の峰 |
200806 |
竹夫人窓に風鐸ひびきけり |
堤京子 |
馬醉木 |
200807 |
お納戸に眠る飴色竹婦人 |
吉田明子 |
鴫 |
200810 |
触るるたび骨の音する竹婦人 |
宇都宮敦子 |
鴫 |
200810 |
竹婦人寸胴なるを良しとせり |
宇都宮敦子 |
鴫 |
200810 |
ちよつと覗きし隣室の竹婦人 |
山田美恵子 |
火星 |
200811 |
参道の万屋に吊る竹婦人 |
奥太雅 |
万象 |
200908 |
先代の晩年を知る竹夫人 |
秋葉雅治 |
沖 |
200908 |
光源氏に添ひ寝の夢や竹夫人 |
久保久子 |
春燈 |
200909 |
竹夫人にも加齢臭らしきもの |
上谷昌憲 |
沖 |
200909 |
竹夫人詠めど添ひ寝の覚えなし |
千田敬 |
沖 |
200909 |
假初の人例ふれば竹夫人 |
佐藤喜孝 |
あを |
200911 |
いつ迄も立掛けしまま竹婦人 |
白水良子 |
空 |
201002 |
竹夫人亡き母のこと夢に見て |
舩越美喜 |
京鹿子 |
201009 |
竹夫人わが知る上海古りにけり |
森下賢一 |
春燈 |
201010 |
無造作に下げて売らるる竹婦人 |
宮崎裕子 |
春燈 |
201010 |
竹婦人抱きて安堵のエコ生活 |
中村ふく子 |
璦 |
201109 |
つれづれの身に抱きけり竹婦人 |
水野恒彦 |
槐 |
201109 |
眞實ははにかみがちに竹婦人 |
佐藤喜孝 |
あを |
201110 |
捨てられて廃屋にあり竹夫人 | 北崎展江 | くりから | 201209 |
竹婦人雑に置かれて資料館 | 遠山みち子 | 鴫 | 201310 |
竹婦人置き去りにして引越す | 田中貞雄 | ろんど | 201311 |
雨音に囲まれてゐし竹婦人 | 田中文治 | 火星 | 201311 |
竹婦人一度も抱かずじまひなり | 白水良子 | 空 | 201312 |
首都高速落とし物あり竹婦人 | 東英幸 | 船団 | 201403 |
かたみわけ棄てられにゆく竹夫人 | 中山純子 | 万象 | 201408 |
幼なきがころがし遊ぶ竹夫人 | 中山純子 | 万象 | 201408 |
朝方はあられもなくて竹婦人 | 吉田葎 | 空 | 201409 |
竹夫人横に爆睡球児かな | 和田郁子 | 璦 | 201409 |
定宿の博多にありし竹夫人 | 戸田春月 | 火星 | 201411 |
夢覚めてまだ竹夫人抱いてゐし | 木村享史 | ホトトギス | 201501 |
民芸館に寝かせてありし竹婦人 | 松田明子 | 空 | 201510 |
家移りのたびついてくる竹婦人 | 松田明子 | 空 | 201510 |
時々は向きを変へやる竹夫人 | 永淵惠子 | 空 | 201510 |
今年又納戸を出でず竹婦人 | 白水良子 | 空 | 201512 |
時々は向きを変へやる竹夫人 | 永淵暫子 | 空 | 201607 |
竹夫人いつの間にやらどこへやら | 原田達夫 | 鴫 | 201610 |
蹴とばして跳返りくる竹婦人 | 松本文一郎 | 六花 | 201611 |
触れてみる寝具売り場の竹夫人 | 内海良太 | 青嶺 | 201612 |
あれ以後に食ほそりたる竹夫人 | 佐藤喜孝 | あを | 201703 |
碁に負けて帰る病室竹夫人 | 臼杵游児 | 春燈 | 201710 |
竹夫人抱けばささくれをりしかな | 福島せいぎ | 万象 | 201710 |
夫の連れきし桂林の竹婦人 | 笹村政子 | 六花 | 201710 |
病む夫に添ひし私と竹婦人 | 笹村政子 | 六花 | 201711 |
右肩の凝る癖あるも竹婦人 | 神蔵器 | 風土 | 201712 |
竹夫人足が絡んでゆきにけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201807 |
竹夫人足が絡んでゆきにけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201807 |
竹婦人抱いて命の存へり | 江島照美 | 槐 | 201808 |
クローゼットに転がっている竹婦人 | 火箱ひろ | 瓔 | 201809 |
奥の間に立たされてをり竹婦人 | 池乗恵美子 | 末黒野 | 201810 |
竹婦人出番なきまま色変はる | 高倉和子 | 空 | 201812 |
口答へせぬがよろしよ竹夫人 | 岩永はるみ | 春燈 | 201908 |
竹婦人のボデイー直して寝そびれし | 柳川晋 | 槐 | 201908 |
相応に齢重ぬる竹婦人 | 森岡正作 | 沖 | 201909 |
村長の家に残りし竹夫人 | 千葉禮子 | 沖 | 202009 |
捨てやうか夫の遺せし竹婦人 | 笹村政子 | 六花 | 202011 |
竹婦人は純国産の二萬円 | 柳川晋 | 槐 | 202103 |
立ちつくし土蔵を出でぬ竹婦人 | 柴田佐知子 | 空 | 202208 |
2023年8月2日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。