遅 日 2 39句 この庭の遅日の石のいつまでも 高浜虚子 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
海のいろ河口をのぼる遅日かな | 大崎紀夫 | 虻の昼 | 201510 |
点滴を引きゆく遅日のロビーかな | 田所節子 | 沖 | 201606 |
普請場に木屑ちらかる遅日かな | 佐津のぼる | 六花 | 201606 |
山峡に遅日の風のふくらめり | 渡真利真澄 | 万象 | 201606 |
フェリー着く港に句碑を読む遅日 | 落合絹代 | 雨月 | 201607 |
フェリー着く港に句碑を読む遅日 | 落合絹代 | 風土 | 201607 |
小細工を後悔もして遅日なり | 木戸渥子 | 京鹿子 | 201607 |
車間距離保たれてゐる遅日かな | 竪山道助 | 風土 | 201608 |
校長の髭伸びてゐる遅日かな | 竪山道助 | 風土 | 201608 |
山に入るひかり残れり遅日かな | 井上石動 | あを | 201704 |
手話の指踊り遅日の姉いもと | 松本三千夫 | 末黒野 | 201705 |
桟橋に小舟の残る遅日かな | 前田美恵子 | 槐 | 201707 |
右向けば右に椅子置く遅日かな | 大塚文枝 | 京鹿子 | 201801 |
擂粉木のごろろごろろの遅日かな | 小宮山遠 | 面 | 201805 |
突堤に寄せて遅日の波の音 | 佐津のぼる | 六花 | 201806 |
ブラインド一寸斜めの遅日かな | 谷口一献 | 六花 | 201806 |
球場の半分暮るる遅日かな | 岩下芳子 | 槐 | 201807 |
二上山のこよなき遅日みはるかし | 溝内健乃 | 雨月 | 201808 |
君偲ぶ吉野山路の遅日にも | 安原葉 | ホトトギス | 201809 |
一行とわかれて一人旅遅日 | 安原葉 | ホトトギス | 201810 |
モッツァレラ糸ひいている遅日かな | 津波古江津 | 船団 | 201811 |
一寸だけの気分にならぬ遅日かな | 谷口一献 | 六花 | 201905 |
廃村に残れる一寺磴遅日 | 定梶じょう | あを | 201905 |
蔵町に鐘の尾をひく遅日かな | 田所節子 | 沖 | 201906 |
剪定の音小さくなる遅日かな | 谷口一献 | 六花 | 201906 |
貝塚の貝のかたまる遅日かな | 小島良子 | 萱 | 201907 |
在りし日のままに椅子あり縁遅日 | 安原葉 | ホトトギス | 201908 |
ひとり身となりし気儘の旅遅日 | 安原葉 | ホトトギス | 201908 |
ステンドグラスの窓に遅日のスマホ繰る | 岡田桃子 | 槐 | 201908 |
鴨川の遅日の橋を渡りけり | 森清信子 | 末黒野 | 201908 |
バッグ一つ下げたる旅の遅日かな | 江島照美 | 発火点 | 201909 |
多面体遅日を垂らす醤油差 | 奥田筆子 | 京鹿子 | 201910 |
立ち話の声すぐわかり遅日かな | 森なほ子 | あを | 202006 |
夕支度すませ外に出る遅日かな | 柿沼盟子 | 風土 | 202006 |
神山の遅日に絡む風の音 | 鷺山珀眉 | 京鹿子 | 202006 |
メレンゲのふはり泡立つ遅日かな | 奥田茶々 | 風土 | 202007 |
亀の首伸びきつてゐる遅日かな | 黒滝志麻子 | 末黒野 | 202007 |
縄跳びの大波小波遅日かな | 河ア國代 | 春燈 | 202007 |
宙に舞ふスケートボード遅日かな | 岩月優美子 | 槐 | 202007 |
コロナ騒ぎの末まだ見えぬ遅日かな | 河本由紀子 | 春燈 | 202007 |
棟梁の掛け声響く遅日かな | 広瀬済 | やぶれ傘 | 202007 |
咲く色に散る色に庭遅日かな | 水田むつみ | ホトトギス | 202008 |
誰も来ぬままに遅日の門を鎖す | 湯川雅 | ホトトギス | 202009 |
三ノ輪より遅日の路面電車かな | 服部早苗 | 空 | 202010 |
湯上り処方位盤あり遅日かな | 赤座典子 | あを | 202104 |
旅先のやうに本屋にゐる遅日 | 根橋宏次 | やぶれ傘 | 202105 |
羅城門見ずに遅日を言ふ勿れ | 鷺山珀眉 | 京鹿子 | 202106 |
気紛れにひとり遅日の多摩古墳 | 斉藤マキ子 | 末黒野 | 202107 |
吉兆の名の舟舫ふ波止遅日 | 和田照海 | 京鹿子 | 202107 |
すり鉢の出番の多き遅日かな | 田中とし江 | 空 | 202112 |
島ぢゆうの教会めぐる遅日かな | 栗原京子 | 空 | 202112 |
煙草屋がマンションとなる遅日かな | 安藤久旋子 | やぶれ傘 | 202205 |
果実酒に澱溜まりゆく遅日かな | 足立枝里 | 鴻 | 202206 |
鳥声の丘渡りゆく遅日かな | 森清信子 | 末黒野 | 202206 |
遅日光空へお手玉三つ四つ | 本郷公子 | 京鹿子 | 202207 |
遅日かなわたくしといふなまけもの | 土井三乙 | 風土 | 202207 |
少年が屋根塗つてゐる遅日かな | 栗原完爾 | 春燈 | 202207 |
野良猫の斜め横断待つ遅日 | 小泉里香 | やぶれ傘 | 202208 |
夕映の山ふくらんでくる遅日 | 善野行 | 六花 | 202206 |
遅日→ 1 |
2023年2月28日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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