竹伐る 2   34句

伐竹をまたぎかねたる尼と逢ふ   阿波野青畝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
竹伐つて音にも影の有りさうな 村田岳洋 ろんど 201301
竹伐つて墓石に日差し当てにけり 佐藤喜仙 かさね 201302
切り口をなでて竹伐り終はりたる 高橋将夫 201302
父の声よく通る日や竹を伐る 高倉和子 201311
竹伐るや葉騒の中の男声 升田ヤス子 六花 201401
竹伐りて茶筅の里の星増やす 阪本哲弘 201401
竹を伐る記憶の中の忘れ物 村田岳洋 ろんど 201401
一本の竹の伐り時身の引きどき 西川織子 馬醉木 201402
一瞬の青の走れり竹を伐る 吉武千束 太古のこゑ 201411
竹を伐る一本づつの空を引き 笹村政子 六花 201501
恵方より無傷の竹を伐り出せり 能村研三 201503
日の下に切り口白し竹伐会 橋本順子 201510
竹を伐る、音としばらくして悟る 伊藤白潮 201510
竹伐つて灯のもれてゐる躙り口 柴田久子 風土 201511
幾年経し竹林なりや伐り初む 小菅礼子 春燈 201601
竹ゆるる景も見納め竹を伐る 小菅礼子 春燈 201601
竹伐つて六甲の空摩耶の空 後藤立夫 ホトトギス 201603
竹伐会終りてよりの雨あらぶ 浜福惠 風土 201610
一打二打竹伐るこだま離宮まで 佐藤保子 馬酔木 201611
竹伐るや真青な空を騒がせて 黒滝志麻子 末黒野 201611
蒼穹を揺らして竹を伐りにけり 下平しづ子 雨月 201612
竹伐つて倒れるまでの一呼吸 高橋将夫 201612
竹伐れば未来の方へ倒れけり 高橋将夫 201612
いま伐りし竹の重さに困惑す 鈴木良戈 201701
竹伐や近江丹波の白袴 小田嶋野笛 末黒野 201710
まぼろしの鞍馬天狗や竹伐会 小田嶋野笛 末黒野 201710
野宮に竹伐る音や著莪の花 沼田巴字 京鹿子 201806
伐り積みの竹の青さや十二月 岡田史女 末黒野 201903
大寒の竹伐り出でし寺男 石田阿畏子 馬醉木 201904
竹伐って切口白く担ぎ来る 森脇貞子 雨月 201910
竹伐つて風の流れの変はりけり 池上昌子 春燈 201912
竹伐りの済みし夜更けに嵐来る 天野美登里 やぶれ傘 202002
竹を伐る僧の気合や山動く 中貞子 202009
竹伐つて海の広さを取り戻す 間島あきら 風土 202102
竹百幹伐りても冥き谷の春 柿沼盟子 風土 202207
竹伐るによき青空を賜りぬ 増成栗人 202210
竹伐る→ 1

 

2023年10月4日 作成

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2023年10月4日