竹伐る    133句

伐竹をまたぎかねたる尼と逢ふ   阿波野青畝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
一本を伐り百幹の竹黙る 長田等 200102  
胎内にゐるしづけさに竹を伐る 長田等 200102  
竹伐りしあとの音なき舞なりけり 杉浦典子 火星 200108  
寺山に竹伐る音のよく響く 伊藤亮 春耕 200111  
竹を伐る十二鞐の足袋を穿き 鈴木ゆき子 風土 200111  
竹伐つて嵯峨野は風の鳴りにけり 田崎凛 春耕 200111  
竹伐つて明るさもどる杣の墓 原教正 200112  
竹伐りし音のかそけき光悦寺 辻前冨美枝 200112  
竹を伐る父手作りの大き鉈 小宮山勇 遠嶺 200201  
竹伐つて峡の家瀬音近くせり 三原清暁 春耕 200201  
竹伐るや青き谺は谿わたり 高橋好温 馬醉木 200201  
竹伐らる音は皇后陵のあたり 丸山佳子 京鹿子 200202  
竹伐つて沼が見えきし一とところ 藤井昌治 200211  
竹伐るや雲一片の峡の空 渡邉友七 あを 200211  
竹伐るや谺かへしに昼月泛く 神蔵器 風土 200211  
いつまでも竹伐る音や竹の中 桑田眞佐子 火星 200212  
一瞬の青の走れり竹を伐る 吉武千束 200212  
竹を伐り大根を蒔き一人かな 大串章 百鳥 200212  
竹伐りの腕を雨のはしりをり 桑田眞佐子 火星 200212  
竹伐れば青き香の立つ露地深し 小林あかり 遠嶺 200212  
まつさきに伐らるる竹の勢ひかな 梅村達子 帆船 200301  
竹を伐る火の見の下を通りけり 中谷葉留 風土 200301  
竹伐つてをり交番の裏の山 木下野生 200301  
竹伐られ藪中少し透く思ひ 青垣和子 雨月 200301  
乙訓の竹伐る音の秋の昼 浜口高子 火星 200302  
竹伐る音客家土楼へひびきくる 松崎鉄之介 200302  
伐りし竹どつと倒れて一文字 金丸鐵蕉 200302  
竹伐るやわれ一筋の風となり 小澤克己 遠嶺 200310  
竹を伐るこだまひと日のふもと村 豊田都峰 京鹿子 200311  
竹伐つて竹の全長横たはる 宮内とし子 200311  
白黒をはつきりさせて竹を伐る 秋千晴 200311  
風の無き竹山竹を伐り出だす 今瀬剛一 対岸 200311  
一書得て竹伐る音を遠くきく 佐藤なか 遠嶺 200312  
竹伐りの人が来てゐる日和かな 高倉恵美子 200312  
素性よき竹の長さを伐り出せり 押尾弘子 対岸 200401  
竹を伐る音を間近に寝釈迦堂 宮川みね子 風土 200401  
竹寺と呼ばるる寺の竹伐らる 竹内喜代子 雨月 200401  
竹伐つて早き夜明の鶏の声 平山勝子 河鹿 200403  
竹伐りし大地は星の降る夜かな 平山勝子 河鹿 200403  
足裏にあまた壺あり竹を伐る 細川知子 ぐろっけ 200410  
竹伐つて墓地の裏山積まれあり 大野信子 草の花 200411  
竹伐るや影絵のやうに猫よぎる 水野あき子 遠嶺 200411  
竹伐つて児の宿題に貯金箱 安永圭子 風土 200412  
竹伐りて琅玗の束横たへし 高村淳 200503  
竹伐れば空に掃目のありにけり 高橋芳子 火星 200503  
青竹のものの見えたる光伐る 今瀬剛一 対岸 200510  
竹を伐るかんかんと鳴る筑波山 今瀬剛一 対岸 200511  
竹伐つて切つ先丸く束ねけり 今瀬剛一 対岸 200511  
竹伐つて裏山に雪湧きたたす 藤岡紫水 京鹿子 200511  
竹伐に立居りりしき法師かな 高安勝三 遠嶺 200511  
風道のまた鮮しく竹を伐る 諸岡和子 200511  
エジソンの竹てふ吾も伐り倒す 泉田秋硯 200512  
竹伐つて残りし竹の潔し 松田有伽 河鹿 200601  
竹伐りしあとぽつかりと澱める陽 市場基巳 200603  
竹伐りし夜より雨のつづきをり 藤井昌治 200610  
竹伐つてその日の風のゆきどころ 竹内悦子 200611  
竹伐つて稲荷の御旗現れり 大山文子 火星 200612  
竹伐つて解脱の僧の風衣 小澤克己 遠嶺 200612  
昼闇に竹伐る音の響みたる 岩月優美子 200612  
青竹を伐り揃へをる追儺寺 加瀬美代子 200704  
竹伐るや本来無一物ならむ 小澤克己 遠嶺 200709  
竹伐つて風呂の焚き口見えにけり 大山文子 火星 200712  
竹伐るや命惜しめと母のこゑ 平賀扶人 馬醉木 200807  
竹を伐る音としばらくして悟る 伊藤白潮 200810  
女手で竹伐る三人親子かな 城戸愛子 酸漿 200811  
竹伐つて天上ひとつ空とせり 安立公彦 春燈 200812  
竹伐つて風鳴る空を残しけり 徳丸峻二 風土 200812  
竹伐りの翁に媼のメールあり 久津見風牛 200901  
竹伐りてより百幹の鎮もれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200903  
里山に竹伐る音や水温む 吉沢陽子 200904  
寒明や竹屋は竹を伐つてをり 宮崎安汀 春燈 200905  
遠くまで響く竹伐る音澄める 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
竹を伐る音とは知らず聞いてをり 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
竹伐るは儀式の如くおごそかに 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
伐り竹に灯り点して茶会席 赤木和代 200909  
西山のこだままみれに竹を伐る 豊田都峰 京鹿子 200911  
竹を伐る雲ひとひらをさわがせて 豊田都峰 京鹿子 200911  
前山に竹伐って人残りしよ 水野恒彦 200912  
竹を伐る音にかぶさる夕の鐘 藤岡紫水 京鹿子 200912  
竹伐つてまた竹売の声となり 荻野千枝 京鹿子 200912  
竹伐りぬ一山の風もろともに コ田千鶴子 馬醉木 200912  
篁の竹は伐らねば冥くなる 荻野千枝 京鹿子 200912  
心眼を鍛へむと竹伐ゆにけり 山田禮子 遠嶺 201001  
青天の竹伐る音の響きけり 菊池善江 末黒野 201001  
目印の赤布巻ける竹を伐る 坂口三保子 ぐろっけ 201003  
僧兵の青竹を伐る目の力 笹井康夫 201009  
竹伐つて思ひあたる節ありにけり 呉文宗 春燈 201012  
竹伐つて風の道筋かはりけり 赤松郁代 万象 201012  
竹伐つて雉の羽音を昏くせり 戸栗末廣 火星 201012  
竹伐つて曳き出せば地に竹匂ふ 生田作 風土 201101  
一山の空動かして竹を伐る 大谷昌子 馬醉木 201111  
業平の居間のこる寺竹を伐る 大西八洲雄 万象 201112  
竹伐へ九十九折坂瀬を離るる 奥田順子 火星 201209  
かぐや姫ゐさうな竹を伐つてをり 柴田久子 風土 201212  
竹伐つて空のまろ味をとり戻す 秋葉雅治 201212  
一瞬の天の騒めき竹を伐る 碇天牛 雨月 201212  
竹伐つて音にも影の有りさうな 村田岳洋 ろんど 201301  
竹伐つて墓石に日差し当てにけり 佐藤喜仙 かさね 201302  
切り口をなでて竹伐り終はりたる 高橋将夫 201302  
父の声よく通る日や竹を伐る 高倉和子 201311  
竹伐るや葉騒の中の男声 升田ヤス子 六花 201401  
竹伐りて茶筅の里の星増やす 阪本哲弘 201401  
竹を伐る記憶の中の忘れ物 村田岳洋 ろんど 201401  
一本の竹の伐り時身の引きどき 西川織子 馬醉木 201402  
一瞬の青の走れり竹を伐る 吉武千束 太古のこゑ 201411  
竹を伐る一本づつの空を引き 笹村政子 六花 201501  
恵方より無傷の竹を伐り出せり 能村研三 201503  
日の下に切り口白し竹伐会 橋本順子 201510  
竹を伐る、音としばらくして悟る 伊藤白潮 201510  
竹伐つて灯のもれてゐる躙り口 柴田久子 風土 201511  
幾年経し竹林なりや伐り初む 小菅礼子 春燈 201601  
竹ゆるる景も見納め竹を伐る 小菅礼子 春燈 201601  
竹伐つて六甲の空摩耶の空 後藤立夫 ホトトギス 201603  
竹伐会終りてよりの雨あらぶ 浜福惠 風土 201610  
一打二打竹伐るこだま離宮まで 佐藤保子 馬酔木 201611  
竹伐るや真青な空を騒がせて 黒滝志麻子 末黒野 201611  
蒼穹を揺らして竹を伐りにけり 下平しづ子 雨月 201612  
竹伐つて倒れるまでの一呼吸 高橋将夫 201612  
竹伐れば未来の方へ倒れけり 高橋将夫 201612  
いま伐りし竹の重さに困惑す 鈴木良戈 201701  
竹伐や近江丹波の白袴 小田嶋野笛 末黒野 201710  
まぼろしの鞍馬天狗や竹伐会 小田嶋野笛 末黒野 201710  
野宮に竹伐る音や著莪の花 沼田巴字 京鹿子 201806  
伐り積みの竹の青さや十二月 岡田史女 末黒野 201903  
大寒の竹伐り出でし寺男 石田阿畏子 馬醉木 201904  
竹伐って切口白く担ぎ来る 森脇貞子 雨月 201910  
竹伐つて風の流れの変はりけり 池上昌子 春燈 201912  
竹伐りの済みし夜更けに嵐来る 天野美登里 やぶれ傘 202002  
竹を伐る僧の気合や山動く 中貞子 202009  

 

2020年9月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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