9    100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鷹渡るとき海の空生き生きす 本多俊子 201601
転職を重ねし父や鷹渡る 小泉三枝 春燈 201601
鷹描くや鷹のこころになりゆく眼 小林文良 春燈 201602
鷹渡る湿原にあるけもの道 林いづみ 風土 201602
日輪より現れし鷹あれはゼウス 近藤喜子 201602
鷹高く翔べば昂ぶる沖の波 小松誠一 201603
草の矢のごと翔くる鷹野かな 大橋淳一 雨月 201603
放鷹の鈴を鳴らして獲物追ふ 大橋淳一 雨月 201603
放鷹の宙に発止と獲物とる 大橋淳一 雨月 201603
放鷹の鳩を捕へてどうと落つ 大橋淳一 雨月 201603
餌をねだる鷹の鳴き声愛らしき 大橋淳一 雨月 201603
鷹匠の風格の黒野半纏 桜井知恵子 雨月 201603
放鷹の鈴を鳴らして帆翔す 桜井知恵子 雨月 201603
鷹匠の一笛に鷹帰翔せる 桜井知恵子 雨月 201603
鷹匠の腕に止まりて鷹鳴ける 桜井知恵子 雨月 201603

 伊藤通明先生逝去

張りし目を頼みて鷹の渡りけり

柴田佐知子 201603
放鷹会江戸の歴史を今にして 小林共代 風土 201603
鷹匠の鳥打帽や淑気満つ 小林共代 風土 201603
鷹匠の振替に拳固くして 小林共代 風土 201603
大空へ羽音鋭く鷹の翔つ 小林共代 風土 201603
鷹のかげ倉敷川をよぎりけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201603
鷹を待つレンズの列の動かざる 布施由岐子 末黒野 201603
鷹よぎる深川十万坪の空 藤代康明 201604
放鷹の遠嶺をみすゑ風を切る 村上美智子 雨月 201604
笛を待つ大鷹羽根を広げたり 村上美智子 雨月 201604
大鷹の飛び翔つ羽音しじま裂く 村上美智子 雨月 201604
初御空光となりて鷹の舞ふ 岡田ちた子 雨月 201604
凄まじき空中戦や鷹と鳶 岡田ちた子 雨月 201604
鳶躱し帰翔の鷹に大拍手 岡田ちた子 雨月 201604
鷹匠の一笛鷹の戻り来る 岡田ちた子 雨月 201604
鷹据うる女鷹匠美しき 岡田ちた子 雨月 201604
大鷹の空真二つに裂きにけり 升田ヤス子 玫瑰 201604
調教の鷹萌ゆる地に放ちたり 原田しずえ 万象 201605
鷹化して天蚕糸絡まる鳩の足 山田六甲 六花 201605
鷹の巣のかかれる大樹輝やかに 室伏みどり 雨月 201608
大鷹の雛金環の目を持てる 室伏みどり 雨月 201608
大鷹の雛しかと見し探鳥会 佐藤貞子 雨月 201608
一天の青を揺らして鷹渡る 吉田順子 201608
翔ぶことを覚え鷹の子枝移り 佐藤貞子 雨月 201610
鷹の空視線を高く置きしとき 稲畑汀子 ホトトギス 201611
どこまでもつづく空あり鷹渡る 稲畑汀子 ホトトギス 201611
鷹渡る太平洋の輝きに 室伏みどり 雨月 201611
風を読み飛び立つ鷹の渡りかな 山本無蓋 201611
裏木戸の裾より朽ちて鷹渡る 高倉和子 201611
剥製の鷹の爪欠け梅雨寒し 森清信子 末黒野 201611
鷹渡る頃と近江の空見上ぐ 久保田雪枝 雨月 201612
山越さば知覧の地とや鷹柱 岡村彩里 雨月 201612
蒼天の点になりたる青鷹 竹中一花 201612
鷹柱崩るる音の伊良湖岬 小林 共代 風土 201612
鷹渡る白き灯台見上げたり 福島せいぎ 万象 201612
鷹渡る千切って食べるメロンパン 鈴木みのり 201612
大灘に波の綴ぢ代鷹渡る 七種年男 輪中の空 201612
落暉いま鷹舞ひ上る伊吹の嶺 井上正子 童女 201701
鷹渡るごろごろ岩の海凪げり 廣畑育子 六花 201701
山畑や鷹の渡りし余り風 深川淑枝 201701
もつるると言ふことのなき鷹柱 山本則男 201701
東西に大灘ふたつ鷹渡る 永淵惠子 201701
一島の全きを視て鷹渡る 能村研三 201701
等高線気流に乗つて鷹柱 矢崎すみ子 201701
房総も能登も突端鷹渡る 石崎和夫 201701
鷹の目の鋭さ父の眼にありき 齊藤實 201701
雄渾の墨の筆致や鷹渡る 藤代康明 201701
鷹渡る逡巡の空切り開き 稗田寿明 201701
鷹渡る逡巡の空切り開き 稗田寿明 201701
鷹一つ現れ視線改まる 手島伸子 雨月 201702
大空をぐるりと回し鷹柱 岡田ちた子 雨月 201702
鷹柱とけ込む空の深さかな 岡田ちた子 雨月 201702
日に舞ひていよいよ太し鷹柱 岡田ちた子 雨月 201702
渡る鷹千五百羽を越えたりと 岡田ちた子 雨月 201702
鷹匠の鷹呼ぶ腕すつと出す 須賀ゆかり 201702
遥かまで嶺々の浮波鷹渡る 深川淑枝 201702
荒焼の獅子の背鷹の尿雨(しと)湿り 中本清 万象 201702
滑空の大鷹羽音ひろごれる 下平しづ子 雨月 201703
天守より鷹大阪を脾睨す 樺山翠 雨月 201703
昆陽池の鴨遠ざけて鷹棲むと 森幸 雨月 201703
落鷹の風を零れて来たりけり 山田佳乃 ホトトギス 201704
鷹渡る龍飛岬は北の果 和田華凛 ホトトギス 201704
鷹渡る波に砂文字かき消され 服部早苗 201703
氏神に詣でて鷹と出合ひけり 麻田優香子 馬醉木 201704
流儀守る技の研鑽鷹野かな 高木典子 雨月 201705
鷹匠の鳥打帽子野半纏 高木典子 雨月 201705
鳶の空に切り込む鷹の一直線 佐藤貞子 雨月 201705
蒼天へ羽裏まぶしき鷹飛翔 佐藤貞子 雨月 201705
鷹仕込む阿吽の呼吸ととのへて 佐藤貞子 雨月 201705
鷹一羽遠嶺めざして羽搏けり 犬塚李里子 201705
狩の鷹雪後の天の真中より 玉田瑞穂 万象 201705
鷺翔たせ鷹は巣組を急ぎけり 佐藤貞子 雨月 201707
鷹渡るピアノを弾いてみませんか 鶴濱節子 船団 201707
持ちくれし鷹羽芒といふ雅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709
鷹に空明け渡したる神慮かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
鷹飛んで空引き攣つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
鷹現れてさきたまの空緊張す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
風道は富士より鷹の山別れ 益本三知子 馬醉木 201711
鷹渡る女城主の戦渦の地 清水美子 春燈 201712
忠敬に余生はあらず鷹の天 能村研三 201712
放鷹会高貴な空をのこしけり 神蔵器 風土 201712
雲霽れて一つ語りの鷹の山 鈴鹿仁 京鹿子 201712
鷹舞ふや眥をさく事多し 鈴鹿仁 京鹿子 201712
山頂に風駆け上がる鷹柱 森岡正作 201801
山の気を一気に捉へ鷹渡る 森村江風 201801
→10      

 

2021年1月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。