7    98句 (他季を含む)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
眼に著き上昇気流鷹柱 山下青坡 201005
フルートとマリンバの脇蒼鷹 瀬川公馨 201005

 歌舞伎座さよなら公演

老匠と吹雪と名乗る雌の鷹

小澤克己 遠嶺 201005
鷹匠の叫び虚しき谷の闇 小澤克己 遠嶺 201005
正面に鷹の眼があり目を外す 服部郁史 京鹿子 201005
海を行くごと恋の鷹すれちがふ 工藤ミネ子 風土 201005
大鷹の獲物捉える爪痛し 鈴木多枝子 あを柳 201005
眼にしるき上昇気流鷹柱 山下青坡 201006
菜の花や残りし鷹の輪のひとつ 水谷洋子 201006
観音岩の天辺鷹の巣組みかな 鈴木千恵子 万象 201009
海光を巻き上げてゐる鷹柱 大沼遊魚 倭彩 201009
海風に渺々と鷹一羽かな 佐久間由子 201010
新鷹の梢高ければなほ高く 益本三知子 馬醉木 201011
六甲の尾根より現れて鷹の空 稲畑汀子 ホトトギス 201011
鷹渡る沖はるかなる火の辻に 松原仲子 201011
空頒つ白根三山鷹一つ 間島あきら 風土 201011
ゆつくりと岸押すうしほ鷹渡る 荒井千佐代 201012
鷲と鷹猛禽つかふ狩猟法 林日圓 京鹿子 201012
鷹匠の技のかたちで百済から 林日圓 京鹿子 201012
新しき眼鏡の中の青鷹 海老根武夫 201012
大鷹の渡ると天のまほら指す 室伏みどり 雨月 201012
鷹渡り終へ海坂の夕焼美し 室伏みどり 雨月 201012
将棋盤に鷹絡み合ふ宇宙かな 延広禎一 201101
鷹柱うみやまかはに挨拶す 加藤みき 201101
青鷹パゴタの白を残しけり 小形さとる 201101
ゆるやかに海を目指せる鷹一羽 柿沼盟子 風土 201101
大鷹の全力風の高さまで 七田文子 201101
囚はれの鷹の薄目の奥の奥 七田文子 201101
碧落の青に染りて鷹渡る 大橋淳一 雨月 201101
鷹渡る夕日に燦と輝きて 大橋淳一 雨月 201101
きらめきて伊良虞に立てる鷹柱 大橋淳一 雨月 201101
鷹柱恋路ヶ浜に太く太く 大橋淳一 雨月 201101
鷹柱二百三百渦を巻き 大橋淳一 雨月 201101
鷹渡る濤の彼方のあなたかな 村上美智子 雨月 201101
白波を返す伊良虞や鷹渡る 村上美智子 雨月 201101
どよめきの上がる岬や鷹柱 村上美智子 雨月 201101
鷹渡り果てたる空の深さかな 村上美智子 雨月 201101
夕映えに煌めく翼鷹渡る 村上美智子 雨月 201101
鷹渡りどこまでのぶる鷹柱 奥村眞人 雨月 201101
鷹渡る正成公の挙兵あと 井口淳子 201102
まほろばの谺日和や青鷹 宮川みね子 風土 201102
封人のごとく鷹舞ふ竜飛岬 千田百里 201102
木を組みしのみの十字架鷹渡る 砂川道子 万象 201102
佐多指してかたぶきそめし鷹柱 和田照海 京鹿子 201102
奈良日和鷹ゆうゆうと大仏殿 魚谷美恵子 ぐろっけ 201102
鷹匠の眼光鷹を正しけり 樋口英子 201103
海蝕の崖かたぶけて鷹疾し 安藤しおん 201103
存亡の一ありけり鷹の声 前田美恵子 201103
木彫り鷹出羽三山の雪を呼ぶ 近藤幸三郎 風土 201103
一碧の宙を沈みし青鷹 浜口高子 火星 201103
玄海を乾としたり鷹柱 栗栖恵通子 201104
星になるまで鷹舞うてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105
日本に鷹の空あり大地あり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105
神の手に引かれる如く鷹渡る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
鷹去りし中天の藍深きかな 田丸千種 ホトトギス 201106
山籟の谺に乗りて鷹巣立つ 藤谷紫映 馬醉木 201109
蕗の原あをあをと鷹攻めらるる 藤井久仁子 ぐろっけ 201109
炎天へ翔つ絶壁の蒼鷹 遠藤真砂明 201110
鷹の空とは青々と艶々と 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
巖頭の燈台かすめ鷹渡る 小林千草 馬醉木 201112
いちどだけ伊良湖岬の鷹ひとつ 辻直美 201112
日と月と松の襖絵鷹渡る 竹内悦子 201112
膨拝と沖に日柱鷹柱 水野恒彦 201201
鷹渡る我が身は何処へ辿り着く 岩月優美子 201201
上棟の手締一本鷹舞へり 雲所誠子 風土 201201
鷹匠の乱るる風を見逃さず 碇天牛 雨月 201201
鷹渡り果てたる宙に鳶の笛 村上美智子 雨月 201201
火口燃えその大空を鷹渡る 碇天牛 雨月 201201
腕に鷹据ゑて鷹匠背をすくと 丹生をだまき 京鹿子 201201
羽ばたきを止めて悠々鷹滑空 丹生をだまき 京鹿子 201201
鷹の眼に水平線が引き締まる 遠藤真砂明 201201
放ちたる鷹の行方や笛高く 高谷栄一 201202

 槐創刊二十周年記念大会

天宮の中心にある鷹柱

高橋将夫 201202
鷹舞ふや吾が足跡の小さきこと 岩月優美子 201202
三界を視野におさむる鷹一羽 前田美恵子 201202
青空に吸ひこまれゆく青鷹 宮川みね子 風土 201202
鷹柱ぐんぐん吾を曵き上ぐる 間島あきら 風土 201202
鷹昇り大河の空を深めけり 水谷靖 雨月 201202
碧落の奇岩八景鷹の舞 紀川和子 うらら 201202
鷹舞ひて琵琶の湖上に鳥もなし 稲岡長 ホトトギス 201203
みちのくの鷹舞ふ明日を信じけり 宮内とし子 201203
人疎む目の青年の鷹馴らす 西村梛子 馬醉木 201203
上昇の鷹に展らけし日向灘 瀬戸悠 風土 201203
山上湖の空統ぶるかに鷹一羽 森清堯 末黒野 201203
放鷹の始終見てゐる鴉かな 竹内喜代子 雨月 201203
大鷹の鋭声に城の木々さわぐ 竹内喜代子 雨月 201203
鷹匠を梃摺らせたる一羽かな 竹内喜代子 雨月 201203
千枚田窺ふ鷹のまばたかず 岡崎伸 遠眼鏡 201203
岬かぜ御して高舞ふ青鷹 久染康子 201204
降臨の磐を仰げば鷹の影 鳳蛮華 201204
鷹舞ふや比良山なみの空たわめ 高瀬史 馬醉木 201204
水平な鷹の翼が風を切る 瀬戸悠 風土 201204
鷹の樹のぬきんでて山暮れにけり 柴田佐知子 201205

降る雨に夜据ゑの鷹の羽ばたける

 夜据ゑ―鷹の訓練を夜すること

瀬戸悠 風土 201205
鷹上る四囲に連山したがへて 間島あきら 風土 201205
鷹舞へり絶壁穿つ絹の道 須賀充子 パミール越え 201206
鷹の巣を話す両手を広げけり 蘭定かず子 火星 201206
放鷹のくぐり抜けたる驟雨かな 亀井紀子 201207
鷹→ 8      

 

2021年1月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。