6    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鷹の渡り待てる怒濤の伊良湖かな 村上美智子 雨月 200901
金毛の羊をさがす青鷹 中田禎子 白猪 200901
奮ひ立つ心の底に鷹一羽 近藤喜子 200902
大鷹の視界に点となりて立つ 小山徳夫 遠嶺 200902
あの鷹となりたき甲斐の山河かな 小山徳夫 遠嶺 200902
緩やかな丘の起伏や鷹渡る 川口襄 遠嶺 200902
天上に活気溢るる鷹柱 半田卓郎 遠嶺 200902
谷紅葉鷹が大きく弧を描く 杉本絢之助 万象 200902
鷹の座の海へ張りだす一枝かな 蘭定かず子 火星 200902
目を据ゑて鷹匠の鷹爪立つる 奥村真人 雨月 200902
羽細め急転直下鷹下り来 奥村真人 雨月 200902
胸たかめ鷹天心へ舞ひあがる 水谷靖 雨月 200902
国引きのさまに雲置き鷹の天 山崎靖子 200902
鷹匠の家にもの焚く煙かな 大崎紀夫 やぶれ傘 200902
天領の嶺々翔る青鷹 山本雅子 馬醉木 200903
張りつめし翼に日の矢鷹の狩 布川直幸 200903
大鷹の海一枚を庭とせり 小澤克己 遠嶺 200903
鷹晴の追焚きのもの膝に折り 下平しづ子 雨月 200903
鷲と鷹一木に見て近江かな 手島伸子 雨月 200903
老いて尚空見凝めをり狩の鷹 佐藤山人 200903
鷹放つ真青な空に昼の月 都丸美陽子 春燈 200903
野風呂岬鷹の渡りの尖り浪 和田照海 京鹿子 200903
断崖を打つ波尽きず鷹飛べり 松本圭司 200903
温め鳥てふ真偽は知らず鷹舞へり 守屋井蛙 酸漿 200903
鳶の弧と鷹の直線擦れ違ふ 木暮陶句郎 ホトトギス 200904
鷹ひとつ隠して空の青さかな 今橋眞理子 ホトトギス 200904
四方に山望む天守や鷹の声 丸山美奈子 馬醉木 200904
鷹の影かすめし聖護院大根畑 浜口高子 火星 200904
旋回の鷹に夕波つのりけり 蘭定かず子 火星 200904
鷹匠の鷹に勝れる眼の鋭しや 高木典子 雨月 200905
黒点が原寸大の鷹となる 守屋井蛙 酸漿 200905
鷹匠の一語にたらふ下知の声 高木典子 雨月 200906
鷹翔る上昇気流つかまへて 赤羽正行 遠嶺 200908
鷹匠のときに血をなめ鷹を飼ふ 長田等 200908
放鷹の構へに解かれ緋房紐 渡部節郎 転舵の渦 200911
鷹一羽放ち火の山鎮もれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911
鳶は輪を鷹一線を描きけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911
鷹の空見えぬ気流を見せてをり 稲畑汀子 ホトトギス 200911
やうやくに鷹の日和となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200911
鷹の空とて道標ある如く 稲畑汀子 ホトトギス 200911
新鷹の風姿ととのふ城の空 益本三知子 馬醉木 200911
祭笛水城の空を鷹舞ひて 大竹淑子 風土 200911
岬晴れて初陣らしき鷹渡る 秋葉雅治 200911
鷹渡るゆっくりと輪を育てつつ 伊藤敬子 200911
鷹柱羽音の数は鷹のかづ 伊藤敬子 200911
山の澄み蛇笏忌のけふ鷹渡る 伊藤敬子 200911
声あげて声のとどかぬ鷹の列 伊藤敬子 200911
鷹柱声にいしずゑあるごとし 伊藤敬子 200911
鷹柱まなぶたこすりつつ仰ぐ 伊藤敬子 200911
湧き出でてすぐ雲に乗る鷹のむれ 伊藤敬子 200911
鷹の羽根拾ふことなき伊良湖岬 伊藤敬子 200911
満天の星あり鷹の渡りゆく 伊藤敬子 200911
海の上の潮流鷹の渡りをり 小澤克己 遠嶺 200912
海光をはじく風車や鷹渡る 近藤敏子 200912
秋の江へ翼傾げる鷹一羽 河崎尚子 火星 200912
特記なき航海日誌鷹渡る 澤井玲子 200912
鷹柱曲るは鷹の力なり 鷹羽狩行 201001
大根を鷹して羽後の村煙る 彦根伊波穂 201001
荒らぶれる魂ともなりて鷹渡る 水野恒彦 201001
岩座に日の当たり来し青鷹 谷村幸子 201001
大鷹の旋回千の鴨翔たす 水谷靖 雨月 201001
鷹柱太し太しと小手かざし 大橋淳一 雨月 201001
男波立つ伊良虞岬を鷹渡る 大橋淳一 雨月 201001
渡る鷹二千を数ふ亭午かな 大橋淳一 雨月 201001
肉眼に見えざる高さ鷹渡る 大橋淳一 雨月 201001
舞ふ鷹の渦呑みこみて茜雲 柴田良二 雨月 201001
秋高し大鷹風をつかみつつ 坂本知子 酸漿 201001
大岩に羽根休めをり鷹一羽 小沢吉野 201001
甲斐信濃跨ぐ連峰鷹舞へり 藤原照子 201002
鷹とめて最も天に近き巌 内山花葉 201002
しばらくは鳥見の丘に鷹の天 川井秀火 ろんど 201002
鷹に魂托さむとして岬に立つ 小山徳夫 遠嶺 201002
碧天に近道はなし鷹渡る 川口襄 遠嶺 201002
あめつちの聲ひそめをる鷹野かな 近藤喜子 201002
鷹舞ふや甲斐の火の山眠らせて 横山義恭 201002
早暁の空より高く鷹渡る 柴田鏡子 201002
池心噴き荻鷹揚に穂にいでし 東野鈴子 雨月 201002
ショーとして女鷹匠佇めり 大西まりゑ 酸漿 201002
鷹がゐて周りの景は目に入らず 高橋将夫 201003
降下する鷹に好機は一度きり 高橋将夫 201003
大鷹の空を統べをり芯となり 杉本光祥 201003
鷹匠を信じ切つたる拳の鷹 杉本光祥 201003
お鷹場の池に三日の鴨睦む 成宮紀代子 201003
襖絵の鷹が窺ふ隙間風 中尾杏子 201003
湖を抱く山懐や鷹現るる 木村美智穂 遠嶺 201003
鷹の眼や浦賀水道浪騒ぎ 大坪景章 万象 201003
吹き晴れの駿府城址へ鷹放つ 坂田静枝 万象 201003
放つ鷹翔る神君像の上 坂田静枝 万象 201003
大鷹の身震ひ鈴の高鳴れり 坂田静枝 万象 201003
勢子の掌に降り来し鷹の誇らかに 坂田静枝 万象 201003
一湾に突き立つ山や鷹渡る 吉村摂護 201003
日本武尊伝説青鷹 林いづみ 風土 201003
鷹舞ふや石切山は屏風立ち 木山白洋 馬醉木 201004
鷹舞へり天の真青をほしいまま 五領田幸子 馬醉木 201004
鷹一羽孤高貫くこと厳し 本間春星 遠嶺 201004
大鷹の点となるまで天深し 木村美智穂 遠嶺 201004
鷹止め音なき村となりにけり 工藤ミネ子 風土 201004
望郷の眼を持てり檻の鷹 岩瀬江美子 201004
鷹渡る六甲摩耶は山つづき 稲畑汀子 ホトトギス 201005
飛ぶ雲へ羽撃つばかりや檻の鷹 薮脇晴美 馬醉木 201005
鷹→ 7      

 

2020年12月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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