5    100句 (他季を含む)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雪解の山河を統べて鷹舞へり 山本康夫 200605
鉱害の残る山腹鷹渡る 青山悠 200605
追ひ風に鷹よろけ飛ぶ熊野灘 品川鈴子 ぐろっけ 200605
鷹一つ天のまほらに円を描き 本多俊子 さくらの音 200605
青空の一点となり鷹来る 宇根綾子 二輪草 200606
源流は鷹ケ峰とや水温む 宮崎正 ホトトギス 200607
一碧の海を見据ゑて巣立鷹 田畑時男 河鹿 200608
旅先の雨のち晴るる鷹の空 稲畑汀子 ホトトギス 200611
荒鷹の誇りまみれでありにけり 高橋将夫 200611
樽前山の頂上を鷹渡りけり 長尾和子 200611
世馴れしはおとこの甲斐性鷹渡る 鈴鹿仁 京鹿子 200612
鷹渡る島の風力発電所 松本恒司 ぐろっけ 200612
鷹柱みごとに立ちて伊良湖岬 杉本綾 200701
寄生木の高み南下の鷹渡る 岡田貞峰 馬醉木 200701
深谷の弥山の鷹の舞ひにけり 黒坂紫陽子 馬醉木 200701
吉報のふはりと着地鷹渡る 辻泰子 春燈 200701
砂浜に焦げし掻き棒鷹渡る 吉田明子 200701
翼折れなほ羽搏ける鷹の子よ 山内なつみ 万象 200701
鷹舞ひて一気に風の湧くところ 山田天 雨月 200701
ひとすぢの風おこしつつ鷹渡る 豊田都峰 京鹿子 200701

祝・千々和恵美子さん角川賞受賞

みひらきて骨はつて鷹渡りけり

柴田佐知子 200701
鷹渡るオーシヤンビューの塔頂を 杉本綾 200702
鷹一点仰げばそこにさるをがせ 岡田貞峰 馬醉木 200702
鷹渡る島の頂まで石段 七種萩子 200702
切り岸は蒼天に抜け青鷹 近藤敏子 200702
うとうとと居るに横切る鷹の影 村越化石 200702
白波の立つ日の岬青鷹 中島陽華 200702
胸中に鷹棲まはせて猿酒 玉川悠 遠嶺 200702
いつの日か水路の旅を鷹柱 津田礼乃 遠嶺 200702
はぐれ鷹なりや遅れてゆく一羽 水野節子 雨月 200702
石垣のみ残る城跡鷹渡る 足利徹 ぐろっけ 200702
蒼鷹灯台守は去るといふ 苑田ひろまさ 200703
眼光や鷹赤軸を飛びたてり 近藤公子 200703
鷹去りし木を大勢で仰ぎをり 山田美恵子 火星 200703
大鷹のひとり舞台をゆるしをり 吉田明子 200703
放鷹の離宮に江戸の空ありぬ 中山フジ江 200703
松の毬残し大鷹巣立ちけり 斉藤敬子 万象句集 200703
潮引きて鷹の降り立つ谷津干潟 内藤恵子 万象句集 200703
手に据ゑし鷹の眼の淑気かな 須賀允子 万象句集 200703
大鷹に天空を刺す一樹かな 内山花葉 200704
天頂の鷹ならずやといふ飛翔 堀口希望 200704
あれほどの鴨立たせたる鷹の影 西山美枝子 酸漿 200704
大鷹の現れ海峡の緊迫す 曷川克 遠嶺 200705
雲の上に鷹遊ばせて空の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
鷹といふ気配万象戦けり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711
鷹畏れ火の山恐れ島に住む 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711
蒼鷹ふるさとの山在りにけりり 工藤ミネ子 風土 200711
鷹渡る波は地球の力瘤 七種年男 200711
鷹わたるウイーン万国博覧会 林日圓 京鹿子 200712
鷹渡る廃坑に闇閉ぢ込めて 柴田佐知子 200712
鷹渡る江の島はまだ中継地 松村義男 遠嶺 200801
胸内に鷹を飛ばせり伊良湖崎 松山三千江 春燈 200801
とんびでも鷹でも嬉し伊良湖崎 松山三千江 春燈 200801
鷹柱赤城の風の吹く前に 須藤美智子 風土 200801
生くるも独り渚に鷹の羽拾ひ 伊藤白潮 200801
鷹一つ槍ヶ岳(やり)の穂先を過りゆく 小山徳夫 遠嶺 200802
言祝の鷹渡りをり幾山河 今井松子 遠嶺 200802
無の一字大書したりき鷹渡る 雨村敏子 200802
句碑建つやまさをなる空鷹渡る 宮川みね子 風土 200802
鷹渡る千羽ひかりの粒となり 宮川みね子 風土 200802
角帯を小粋に女鷹師かな 楠原幹子 200802
鷹鳴けり雲の流るる石狩浜 大沼トシ子 200802
大鷹に見据ゑられしを今日の幸 矢島久栄 200803
関址や秩父連山鷹渡る 吉田俊子 万象 200803
鷹匠の弓手振り抜き鷹放つ 松原智津子 万象 200803
友恋うて岬に立てば鷹柱 小山徳夫 遠嶺 200803
琅玕の湖昆崙の鷹一羽 松村義男 遠嶺 200803
腕に鷹抱へし顔に風花す 山田美恵子 火星 200803
鷹舞ふやタンカー沖に横たはり 高橋さえ子 200803
放鷹を待つ目隠しの鷹猛し 湯橋喜美 200803
継ぐ子ゐて鷹匠高きこころざし 湯橋喜美 200803
放たれし鷹舞ひ天地いま無音 湯橋喜美 200803
孤高なる握り拳に鷹を据ゑ 鳥居秀雄 200803
鷹の尾の末広がりや据ゑられて 篠田純子 あを 200803
鷹柱よりこぼれたる二羽三羽 今井千鶴子 ホトトギス 200804
暁の雲をゆたかに青鷹 宮島宏子 200804
青鷹生涯群るることはなし 東良子 首座星 200804
鷹匠の鳴らす餌合子かつかつと 塩見英子 雨月 200804
その中に女鷹匠うら若し 塩見英子 雨月 200804
鷹匠の拳の鷹の視線鋭し 塩見治郎 雨月 200804
寒晴の大鷹の空締りけり 水谷靖 雨月 200804
紺碧の空若鷹に明け渡す 川口襄 遠嶺 200805
正面に土石流跡鷹舞へり 野畑小百合 200805
手庇のいよいよ高し鷹柱 泉田秋硯 二重唱 200806
よきことの兆しとならむ鷹柱 邑橋節夫 菊揃へ 200806
羅針なき紺の天盤鷹渡る 柴崎甲武信 月日 200811
紫昏とは鷹の渡りし岬の天 柴崎甲武信 月日 200811
鷹舞うて噴煙少し揺らしけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200811
虚子の父修行せし山鷹渡る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200811
築ききしもの毀れつぎ鷹渡る 小山徳夫 遠嶺 200812
荒鷹のあるる虚空や師の十戒 山田富朗 遠嶺 200812
黒潮の潮目さだかに鷹渡る 松本圭司 200812
鷹上げて天智天皇御陵かな 神蔵器 風土 200812
鷹群れて渡る一本杉の空 小山徳夫 遠嶺 200901
鷹柱いまは諦めてはならじ 石寒太 炎環 200901
鷹柱いたるところに活断層 辻直美 200901
がうがうと怒濤の岬鷹渡る 村上美智子 雨月 200901
気流得て昇りきったる鷹渡る 手島伸子 雨月 200901
尾張美濃俯瞰し鷹の渡りゆく 手島伸子 雨月 200901
鷹見むと来て伊良湖岬鳶の笛 手島伸子 雨月 200901
鷹→ 6      

 

2020年12月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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