4    100句 (他季を含む)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鷹を待つ青年長い足組んで 若泉真樹 瑠璃 200407
鷹女忌や翔べぬをんなの北厨 山元志津香 八千草 200410
鷹舞へるゆるぎなき空ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200411
鷹梢に孤高の翼たゝみけり 稲畑汀子 ホトトギス 200411
鷹点となりゆく空のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200411
鷹渡る空の深さや屈斜路湖 清水喜造 帆船 200411
鷹の目の夢の仕舞に泛びけり 本多俊子 200411
流木に座し鷹を待つ伊良湖崎 立脇操 雲の峰 200411
熊楠の奔りし道や鷹渡る 山田富朗 遠嶺 200412
鷹柱かたむく北々西の風 長田等 200412
峡の空暗みて鷹の渡りかな 鳴海清美 六花 200501
相応の懐ぐあひ鷹渡る 吉田明子 200501
美しく腹を減らせる鷹野かな 篠田純子 あを 200501
鷹匠に据ゑられしより屹度視る 篠田純子 あを 200501
鷹匠の眼光既に野性なり 篠田純子 あを 200501
樹上より凛と鷹野を見くだしぬ 篠田純子 あを 200501
一瞬のひしやげたひかり鷹野かな 篠田純子 あを 200501
今しばしこの嶺に待たむ鷹柱 原田竜子 河鹿 200501
日和待つ鷹の眼や深木立 得田武市 河鹿 200501
くるくると見えぬきざはし鷹昇る 得田武市 河鹿 200501
鷹渡る麓の朝を人の行く 得田武市 河鹿 200501
鷹去りぬ空に忘れし小さき雲 得田武市 河鹿 200501
金峰山雲の渚を鷹渡る 高原純徳 河鹿 200501
鷹柱崩れジェット機飛び立ちぬ 松浦途子 ぐろっけ 200501
黒潮の沖に高鳴り鷹渡る 中島ため 200501
彩雲のたなびける空鷹渡る 中島ため 200501
鷹待つに恋路ヶ浜の波荒し 中島ため 200501
若人の浜に飯炊く鷹柱 大坂輝子 百鳥 200501
岬より望む岬や鷹渡る 谷村祐治 雨月 200501
鷹渡る大方雲に呑まれては 谷村祐治 雨月 200501
鷹柱立つほつほつと雨ながら 落合絹代 雨月 200501
昇りつめ声も零さず鷹渡る 落合絹代 雨月 200501
弓なりの浜十三里鷹渡る 落合絹代 雨月 200501
果たし得ぬ夢をはるかに鷹渡る 徳田正樹 河鹿 200502
鷹渡る神話の山々晴れ渡り 前迫寛子 河鹿 200502
飛ぶ雲をかいくぐりては鷹渡る 前迫寛子 河鹿 200502
鷹去れりわれなにごとを忘れしや 得田武市 河鹿 200502
三方に蒼き大海鷹柱 原田竜子 河鹿 200502
雲遠く鷹なほ遠く渡るかな 今井千鶴子 ホトトギス 200502
蜂の仔を食べて育ちし鷹渡る 今井千鶴子 ホトトギス 200502
鷹渡るのりすはちくまさしばなど 今井千鶴子 ホトトギス 200502
海黒し昇りつめたる鷹柱 里中章子 200502
一斉にカメラが鷹の渡り追ふ 竹内喜代子 雨月 200502
鷹の空見てゐて眼酔ふてきし 宮崎すみ 対岸 200502
放鷹の空あをあをとありにけり 浅田浦蛙 対岸 200502
聳えたる巽櫓や鷹渡る 景山まり子 百鳥 200502
さざなみのひかるや鷹の翼鳴る 中尾公彦 200503
鷹のまばたき達磨さんがころんだ 高橋将夫 200503
大鷹の視界にひとり群れもせず 直江裕子 京鹿子 200504
空碧し鷹の眼に焔立つ 林裕子 風土 200504
風を斬る羽音かすめる放鷹会 林裕子 風土 200504
天翔くる鷹の背に乗る夢はじめ 山本康夫 200504
断崖を舞ふ大鷹の雄姿かな 松井治美 遠嶺 200504
おだやかに一湾せまる青鷹 三沢蘭 遠嶺 200504
神に決められし高さに鷹舞へる 木村淳一郎 ホトトギス 200505
青鷹青くび立てて泳ぎ達者 鈴木榮子 春燈 200505
鷹とんで空に散らせり鳥の羽根 山本絢子 万象 200505
防人の岬放たるる鷹一羽 中村翠湖 馬醉木 200505
神座と鷹の座ありし虚空かな 延広禎一 200505
伊良湖岬雲なきに見ゆ鷹一羽 中山砂光子 200505
立ち喰いの蕎麦の美味き日鷹渡る 福山至遊 200505
枯葦をすれすれにきて鷹沈む 五十嵐暢子 対岸 200506
鷹翔つや剪定鋏にぎりしむ 森屋慶基 風土 200506
サンクチュアリ無視されてをり鷹一羽 原田達夫 虫合せ 200506
鷹匠の鷹放つ日の空なりき 高橋将夫 星の渦 200507
鷹の空黄金の海となりにけり 高橋将夫 星の渦 200507
万緑や羽音もあらず鷹の影 岡本まち子 馬醉木 200508
鷹巣立つ遷子の山河傾けて 安達実生子 馬醉木 200509
天山の夕空を見ず鷹老いぬ 藤田湘子 200510
目隠しの鷹一点を凝視せり 高橋将夫 炎心 200510
鷹の句碑見て鷹渡る空を見て 稲畑廣太郎 ホトトギス 200511
阿字観の鷹の渡りとなりにけり 高橋将夫 200511
鷹の目を鷹匠の目がねぎらへる 成瀬櫻桃子 春燈 200512
晩秋や埴輪のをとこ鷹留めて 深澤鱶 火星 200512
全天のおもてを鷹のわたる見ゆ 八田木枯 晩紅 200512
鷹わたる文のごとくに波を敷き 八田木枯 晩紅 200512
鷹渡る廃坑の島沖に伏し 一瀬昭子 馬醉木 200601
中天の雲つきぬけて鷹柱 高原純徳 河鹿 200601
手庇の蛇笏の山へ鷹渡る 岩淵彰 遠嶺 200601
燈台のずんぐりと濡れ鷹渡る 望月澄子 対岸 200601
鮭簗を離れ来し木に鷹一羽 松崎鉄之介 200601
鷹渡る誰より高く千社札 服部早苗 200601
椰子の実にストロー二本鷹渡る 吉田明子 200601
やや荒ぶ佐多の沖波鷹渡る 高原純徳 河鹿 200602
翅一枚落とし鷹にも多難な日 泉田秋硯 200602
赤い山青い山山鷹渡る 加藤みき 200602
鷹の天大漁旗の干されあり 岩月優美子 200602
鷹一羽目で追うてをり四明岳 谷村幸子 200602
鷹舞ふや曠野つらぬく利根の帯 木山白洋 馬醉木 200602
鷹匠の鷹の逃げたる話かな 大橋敦子 雨月 200602
鷹差して鷹の消えたる指かな 浜口高子 火星 200602
鷹渡る山はうち伏し海は凪ぎ 橋田憲明 ホトトギス 200603
雲の上の白道をゆく渡り鷹 橋田憲明 ホトトギス 200603
日を置きて月追ひゆける渡り鷹 橋田憲明 ホトトギス 200603

新生「沖」

滑翔の鷹に男時のとこしなへ

千田百里 200603
新緑へ一直線の鷹迅し 水野加代 万象 200603
鷹翔けて雪の丹波となりゐたり 土田祈久男 200603
火の島や鷹日輪に燃えて舞ふ 尾辻のり子 河鹿 200604
鷹匠のあやつる鷹に雪舞へり 関まさを 酸漿 200604
鷹渡り了へし渚の砂かたし 荒井千佐代 200604
      鷹→ 5

 

2020年12月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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