3    100句 (他季を含む)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鷹渡る伊良湖神島潮ぐもり 植松昌子 馬醉木 200302
鷹柱見上ぐる一人紺にほふ 泉田秋硯 200302
青鷹見たくてひしと岩を攀づ 小宮山勇 遠嶺 200302
高層の三角出窓冬の鷹 中島陽華 200302
掌に大日の護符鷹羽舞ふ 延広禎一 200302
鷹匠の眼光鷹を正しをり 樋口英子 200302
鷹匠の振り替へし鷹地を摺るごと 中山砂光子 200302
天空にたとへば鷹の悲恋なぞ 波多洋子 銀化 200302
陶工の目尻の泥や鷹のこゑ 山口幸子 200302
琅玕の空や霧島鷹舞へり 渕脇登女 200303
一嶺を征し新たな青鷹 小澤克己 遠嶺 200303
断崖に身を躍らせて鷹発てり 松田雄姿 百鳥 200303
鷹匠の鋼の声に鷹翔くる 大井東一路 百鳥 200303
落鷹にまた降りつのる銀の雨 山田弘子 円虹 200303
汽車蛇行峻嶺の空鷹舞へる 高橋カズ子 円虹 200303
みちのくの果の古城や鷹放つ 神蔵器 風土 200303
大寒や翼を削るごとく鷹 神蔵器 風土 200303
のけぞつてのけぞり瞠む青鷹 小林輝子 風土 200303
鷹仰ぐ己が影雪に小半刻 小林輝子 風土 200303
お岩木山の日箭に透きたる青鷹 小林輝子 風土 200303
熊鷹と仙台平の袴かな 延広禎一 200303
空海や美々良久港の青鷹 中島陽華 200303
低く来て鷹匠の腕わし掴み 鷹羽狩行 200303
大鷹のふりむきざまの眼と会へり 鷹羽狩行 200303
放鷹の摩天楼より逆落し 鷹羽狩行 200303
白鷹の胸をゆたかに腕の上 鷹羽狩行 200303
放鷹の腕の上はや松の上 鷹羽狩行 200303
鷹の眼に狩行はいかに映れるや 鷹羽狩行 200303
をりからの雪を紋とし鷹の羽 鷹羽狩行 200303
白鷹の雪に乗じて獲たるもの 鷹羽狩行 200303
馬上にある思ひ匠の腕に鷹 鷹羽狩行 200303
鋭き眼して声の優しき狩の鷹 鷹羽狩行 200303
鷹匠の腕にもどりて鋭き声を 三代川次郎 雲の峰 200303
鷹匠の漆餌箱の葵紋 市原詔子 雲の峰 200303
鷹の鈴地上かすめて飛びにけり 木村コウ 酸漿 200303
鷹匠の鴉が追へる鷹探す 木村コウ 酸漿 200303
弓なりの浜延々と鷹渡る 川端実 遠嶺 200304
だんだんと鷹の目になる双眼鏡 鈴木順子 京鹿子 200304
何の影追ひ雪原の鷹ならむ 小澤克己 春の庵 200305
落鷹の木霊とあそぶおぼろかな 山田弘子 草の蝉 200305
鷹が羽休めてをれる芽吹山 竹内喜代子 雨月 200307
熊鷹の突と現はる芽吹山 中島知恵子 雨月 200308
螺旋とは神恋ふかたち鷹柱 小澤克己 遠嶺 200310
網越しに眼の光る羽抜鷹 鳴海清美 六花 200310
鷹渡るべう雄ごころを確かめに 伊藤白潮 200311
太白やその名風丸青鷹 高野良 帆船 200311
鷹柱立つとざはめく鳥見衆 伊藤葉 雲の峰 200311
鷹柱崩れ渡りとなりにけり 伊藤葉 雲の峰 200311
点となるまで鷹を追ふ物見山 伊藤葉 雲の峰 200311
鷹放ち峯尖りたり五竜岳 平井あい子 馬醉木 200312
一心と言ふかなしさの鷹柱 田渕葉陽 200312
瀬明りの匠の里や鷹渡る 大谷茂 遠嶺 200312
あかときや上昇気流にのりて鷹 須佐薫子 帆船 200312
日だまりとなりし棚田や鷹渡る 高倉和子 200312
海底に鬼の足跡小鷹舞ふ 秋千晴 200312
師恩得し道あり嶺を鷹渡る 遠藤和彦 遠汽笛 200312
頭陀袋つみあげてあり青鷹 谷村幸子 200401
衆目の夥しきや鷹渡る 吉田明子 200401
鷹渡る兄住む西は晴マーク 水野リヱ 帆船 200401
青鷹大樹保存派伐採派 小島輝和 帆船 200401
鷹柱再浮上して立て直す 長田等 200401
決意とは生きかた初御空に鷹 小澤克己 遠嶺 200401
鷹の眼となつて海図を拡げゐる 小山徳夫 小春の山河 200401
まぼろしのバベルの塔や鷹柱 泉田秋硯 200402
断崖(きりぎし)に鷹の雄姿や旅の朝 豊田作二 遠嶺 200402
鷹鳴けりわが晴天の誕生日 浜明史 風土 200402
鷹も来よ天橋立明けじめり 山崎靖子 200402
鷹舞ふやたちまち山河拡がりぬ 諸岡和子 200402
群鳶の舞の上なる鷹柱 須佐薫子 帆船 200402
大鷹か鳶かと眼凝したる 竹内喜代子 雨月 200402
鷹渡り待つや岬の風の中 石原光徳 酸漿 200402
鷹匠が雲の速さを読んでをり 能村研三 滑翔 200402
墓山は朝日蔵せり鷹渡る 木内憲子 200402
峻嶺のするどき光青鷹 小澤克己 遠嶺 200403
義経も通りし関所青鷹 赤羽正行 遠嶺 200403
鷹匠となる青年の大草原 水野あき子 遠嶺 200403
鷹匠は伊賀の小男なりしかな 深澤鱶 火星 200403
初鷹の流れてめざす先に村 竹中龍青 200403
恰好のこずゑに鷹の眼あり 石川笙児 200403
鷹の目が刺さる禿山陽は均し 丸井巴水 京鹿子 200403
取り零す鷹に夕日のやはらかし 吉田明子 200403
海かぜの枕崎から鷹渡る 高橋清 草の花 200403
一鷹を生む山風や蕨伸ぶ 飯田蛇笏 ぐろっけ 200403
石鎚山のいづれの峯の鷹ならむ 星加克己 ぐろっけ 200403
青雲の鷹となるべく沖を翔つ 小澤克己 遠嶺 200404
うす綿のやうな昼月鷹舞へり 尾辻のり子 河鹿 200404
鷹一つ高まりつ翔ぶ初御空 中沢三省 風土 200404
妻恋ひにあらずや鷹の目のうるみ 吉田明子 200404
蕗の薹摘むや横切る鷹の影 長田秋男 酸漿 200405
大空を乱して鷹の舞ひ降りぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200405
嘴拭ふ鷹眩しめば海の紺 清水明子 遠嶺 200405

川村杏平句集『羽音』

啄木の山野に鷹の羽音かな

能村研三 200405
去りがたし樹頭の鷹の視線より 林玲子 200405
鷹渡るいま癌を切る父のうへ 淵脇護 河鹿 200405
山幾重そつなき鷹の渡りかな 山口奈代 河鹿 200405
滑翔の鷹の保呂羽の唸りかな 小松誠一 200406
巌頭の鷹に遠目を凝したる 下平しづ子 雨月 200406
放鷹の野に一点の眼かな 遠藤和彦 遠嶺 200406
大鷹の古巣といへり松葉垂れ 名和政代 万象 200407
あと少し鷹待つ渚文庫本 若泉真樹 瑠璃 200407
      鷹→ 4

 

2020年12月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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