2    100句 (他季を含む)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夕映の沖雲鷹を吐くは吐くは 山田弘子 円虹 200104
琉球の青海原を鷹舞へり 山田弘子 円虹 200104
日暮まで鷹観察の授業の子 山田弘子 円虹 200104
組み上げて雲を貫く鷹柱 山田弘子 円虹 200104
鷹柱雲に吸ひ上げられてゆく 山田弘子 円虹 200104
岬風に押し倒されし鷹柱 山田弘子 円虹 200104
鷹柱倒れかかりし島傾ぐ 山田弘子 円虹 200104
縺れ合ふとは三本の鷹柱 山田弘子 円虹 200104
標的は吾かも鷹の急降下 山田弘子 円虹 200104
鷹あまた吸ひ木麻黄の森揺らぐ 山田弘子 円虹 200104
南海の夕日大きく鷹隠す 山田弘子 円虹 200104
風邪の子に鷹雑炊といふ昔 山田弘子 円虹 200104
千の鷹啼き静まりし潮騒に 山田弘子 円虹 200104
鷹一夜翅をいたはる月夜かな 山田弘子 円虹 200104
風の枝摘み夜すがら見張鷹 山田弘子 円虹 200104
密猟の灯影うごめく鷹の森 山田弘子 円虹 200104
島泊り鷹の眠りに近々と 山田弘子 円虹 200104
鶏鳴や夜明は鷹の翅音より 山田弘子 円虹 200104
黎明の虹あはあはと鷹の空 山田弘子 円虹 200104
蒼海へ鷹を放ちし神の島 山田弘子 円虹 200104
旅繋ぐ鷹は翼を朝虹へ 山田弘子 円虹 200104
高空に風の帆ありぬ鷹渡る 山田弘子 円虹 200104
召されしや高々と立つ鷹柱 佐藤真次 200104
鷹指せば高見大洞三峰山 品川鈴子 船出 200104
一点の鷹に峡空深くあり 南みと 円虹 200105
鷹舞へりカッパドギアの奇巌の上 手嶋小夜子 200105
草干して古き匂ひや鷹のこゑ 岡井省二 200105
眠りては起きては鷹の声とあり 金子兜太 海程 200105
如月の光を撒きて鷹羽搏つ 高橋好温 馬酔木 200106
鷹の子の端山にあがり御饌田あり 岡井省二 200106
鷹匠のごと我が心音の全速力 齋藤一湖 海程 200107
鷹の巣のらしからざりしあやふさよ 西村和子 知音 200107
鷹の目となるまで鷹を見てゐたり 岡部玄治 200110
集つて燕の乱舞鷹の尿 福田町子 春耕 200111
鷹渡る右へ左へ貌向けて 藤野智弘 200201
夕翳を彫れる赤岳鷹舞へり 磯崎兼久 200201
鷹舞へり十字架に添ふ避雷針 磯崎兼久 200201
塔の丈となりたる鷹柱 栗栖恵通子 200201
夕晴や高野を越ゆる鷹の数 加藤みき 200201
明け方の岬たちまち鷹柱 岩月優美子 200201
鷹の羽拾ふ朝の三室戸寺 中島陽華 200201
加へつついよよ高きへ鷹柱 鷹羽狩行 200202
人容れぬ樹海の空を鷹の舞ふ 進菁亀 円虹 200202
鷹とんで波金色の熊野灘 谷村幸子 200202
鷹舞へり朝市晴の岬町 遠藤真砂明 200202
一湾に鷹舞ひ出づる産屋かな 渡邊牢晴 雨月 200202
鷹匠の手甲にしるき傷の跡 大竹節二 春耕 200202
鷹の眼となりて気高き峰見たし 清水晃子 遠嶺 200202
海峽の霞より現れ鷹渡る 丸川越司 円虹 200202
渦見台瀬戸を越え来る鷹を待つ 丸川越司 円虹 200202
鷹匠の住みたる町の土塀かな 小田道知 円虹 200202
鷹渡る舞ひつつ流れ行く如く 利根里志 円虹 200203
夕映の空に悠々鷹渡る 利根里志 円虹 200203
渡り行く鷹に南加の空広し 利根里志 円虹 200203
筆鋒に迷ひなどなし鷹の天 尾上直子 200203
鷹舞へり黒潮晴れの沖の空 久保東海司 200203
鷹柱宙へ潮風まきあげて 中村翠湖 馬醉木 200203
先触れの千草薙ぐ風鷹渡る 荒井千佐代 系図 200203
聖午鐘のひびきの中や鷹渡る 荒井千佐代 系図 200203
羽ばたいて鷹ひるがへれ師よ甦れ 市場基巳 200204
初鷹の空や富嶽をしたがへて 小澤克己 遠嶺 200204
風筋を変へる一樹や二歳鷹 玉川悠 遠嶺 200204
高みより高みに吹かれ天の鷹 尾上直子 200204
鷹よ鷹眸の底にありし嘆 村上瑪論 銀化 200204
鷹の声天より届く雪解風 長田秋男 酸漿 200204
沢の水浴びて鷹立つ山別れ 長田秋男 酸漿 200204
番ひ鷹舞ふ鳥海山の右左 阿部月山子 春耕 200204
月山の天へ傾く青鷹 田崎凛 春耕 200204
鷹匠の大地踏んばり放鷹す 高橋たか子 馬醉木 200205
鷹匠のまだ家康に仕ふごと 後藤立夫 ホトトギス 200205
一湾の鷹大いなる空のあり 吉野のぶ子 遠嶺 200205
鷹渡る下界江戸とは露知るまい 中川二毫子 遠嶺 200205
鷹現れて二見ヶ浦を一刷す 佐藤ナオ子 遠嶺 200205
鷹が巣を育む池の波きらきら 丸山佳子 京鹿子 200206
奥羽山系目覚めてゐたり鷹放つ 神蔵器 風土 200207
子規越えの笹峠ゆく母子鷹 菅原康 風土 200207
いま樹海統べし翼は鷹と見し 稲畑汀子 ホトトギス 200207
城山の古木に鷹の身じろがず 邑橋淑子 遠嶺 200207
鷹翔ちて風切り返す端午の日 渕脇登女 200208
煌々と渦の海峡鷹巣立つ 中村風信子 馬醉木 200208
胸の斑を誇らかに鷹巣立ちけり 手島靖一 馬醉木 200210
憧憬の嶺の高さや青鷹 小澤克己 遠嶺 200210
創世のキャニオン台地鷹舞へり 桑田青虎 ホトトギス 200210
鷹舞へり景の果まで砂漠なす 桑田青虎 ホトトギス 200211
沖に師はなし日にいちど鷹渡る 小澤克己 遠嶺 200211
言葉にも磁氣なしとせず鷹渡る 中原道夫 銀化 200211
鷹柱岨道島を巻きのぼり 稲葉三恵子 馬醉木 200212
鷹の目や過ぎし日のことあすのこと 佐藤瑛 帆船 200212
渡り初む鷹に潮鳴る遠江 秋葉雅治 200212
鷹の渡り曇れば心眼もて見よと 小林佐江子 雨月 200212
大枯野鷹が攫ひに来るを待つ 森理和 あを 200212
鷹匠といふ鷹の目のありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200301
朝靄の霽れ鷹柱鷹柱 味村志津子 雨月 200301
鷹柱立つと響動き岬に満つ 味村志津子 雨月 200301
伊良虞岬真澄みに渡る鷹二千 味村志津子 雨月 200301
渡る鷹微塵となりしあなたかな 味村志津子 雨月 200301
鷹に生れ鼠食はねばならぬかな 土井田晩聖 銀化 200301
鷹一つ日輪に向き渡りける 竹内悦子 200301
手鏡にくもりなかりし青鷹 谷村幸子 200301
鷹一羽火の山の空重かりし 橋本榮治 馬醉木 200302
鷹→ 3      

 

2021年12月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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