1    100句 (他季を含む)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鷹赤し鏡に映る後ろの絵 金子兜太 海程 199807
天井は一張りの紺鷹巣立つ 岡部玄治 199807
鷹の空仰ぐ大地を踏まへけり 稲畑汀子 ホトトギス 199811
雨上り届けゆくもの鷹の空 稲畑汀子 ホトトギス 199811
鷹の空には一点の雲置かず 稲畑汀子 ホトトギス 199811
翔り来し青鷹に臨まれてをり 岡井省二 199811
滑空で大鷹もどる林かな 木村火伸 199811
丹田呼吸鷹柱立ちにけり 岡井省二 199812
鷹見むと島の高きに登りけり 澤田緑生 馬醉木 199901
鷹渡り日矢の金粉散らしけり 澤田緑生 馬醉木 199901
高西風に喘ぐがごとく鷹渡る 澤田緑生 馬醉木 199901
燈台の傾くまでに鷹渡る 澤田緑生 馬醉木 199901
鷹わたる色なき風に消ゆるかに 澤田緑生 馬醉木 199901
鷹澄めり樹海に果つる牧境 西村梛子 馬醉木 199902
群が群よんで太りし鷹柱 仁科聖鳥 円虹 199902
鷹柱やがて読めざる数となる 仁科聖鳥 円虹 199902
大空を鷹の群舞に明け渡す 仁科聖鳥 円虹 199902
鷹舞へり視界三百六十度 仁科聖鳥 円虹 199902
あれほどの鷹点となり消えにけり 仁科聖鳥 円虹 199902
遠嶺や心の檻に鷹を飼ふ 小澤克己 遠嶺 199904
翼透け鷹の斑まざと拡がれり 吉永克巳 199904
海峡の風集めをり鷹柱 野原培子 春耕 199904
発心のいまだに高し青鷹 小澤克己 遠嶺 199905
青鷹みる一本の木となつて 野口光江 遠嶺 199905
満目の中大鷹の身じろがず 小宮山勇 青胡桃 199905
鷹の目に父の眼のあるしづごころ 木村真魚奈 京鹿子 199906
鳥葬を思はす数の鷹の舞 鷹羽狩行 199908
鷹の羽根拾ひ城主のごとく立つ 鷹羽狩行 199908
鷹翔てり尾翼のしずく光りかな 飯田孤石 海程 199910
蒼天に蛇ぶら下げて鷹翔てり 村瀬初実 春耕 199910
鷹渡り終へし青空仰ぎけり 稲畑汀子 ホトトギス 199911
飛行機のニアミス鷹の渡る空 稲畑汀子 ホトトギス 199911
滑翔のちからを貯めて鷹渡る 能村研三 199911
鷹渡る乗鞍臨時郵便局 神蔵器 風土 199911
父の忌や鷹の羽芒凛として 荒井叔子 199911
はればれと火山の天や鷹わたる 白澤良子 199912
世継山高きを鷹の渡りけり 酒井多加子 俳句通信 199912
鷹渡りあやしき雲の出でにけり 酒井多加子 俳句通信 199912
かの鷹は中田英寿大地蹴る 津田このみ 月ひとしずく 199912
太陽に呑まれし鷹となりにけり 安倍いさむ 円虹 200001
旋回の数もう読めぬ鷹となる 安倍いさむ 円虹 200001
吹き晴れし霊峰の空鷹渡る 安倍いさむ 円虹 200001
旋回の気流捉へし鷹迅し 安倍いさむ 円虹 200001
湧きつぐや鷹柱とは言へずとも 安倍いさむ 円虹 200001
鷹渡るいつまで海のあなたかな 大橋淳一 雨月 200001
小舟浮く岬を鷹の渡りゆく 豊岡清子 遠嶺 200001
枯木より黒点離れ鷹となる 小野島淳 200002
翁見し鷹の渡りを見てをりぬ 栗山恵子 雨月 200002
鏡なす天悠然と鷹渡る 栗山恵子 雨月 200002
大謀網見下ろし鷹の渡るかな 川村紫陽 200002
鷹飛ぶや銜へ楊枝も癖のうち 土肥屯蕪里 俳句通信 200002
貝殻に日の斑ありけり青鷹 西田美智子 200003
鷹の眼で鷹匠鷹を迎へけり 石川笙児 200003
しばらくは鷹の機嫌の岬かな 小澤克己 遠嶺 200003
良弁の出生知らず鷹舞へり 松崎鉄之介 200003
魞竹を波の超えゆく鷹柱 神蔵器 風土 200004
鷹上げて湖を分けたる賎ケ岳 神蔵器 風土 200004
しぐれ鷹来て半島を傾かす 小澤克己 花狩女 200004
荒々と大鷹の舞ふ息遣ひ 貝森光大 六花 200004
鷹舞ふや天つ日追うて移るかに 木山白洋 馬醉木 200005
屈強の兵士のごとき峰の鷹 吉田康雄 200005
鷹匠の鷹より遠く見て放つ 西山常好 200007

島津亮

椅子に居て若き日の鷹他界せり

金子兜太 海程 200008
鷹渡るしるべの島を違へずに 能村研三 200010
鷹巣立つ椴松樹海おしひろげ 岡田貞峰 馬醉木 200010
鷹匠の目付が鷹となつてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200011
守るより攻める男気鷹渡る 鈴鹿仁 京鹿子 200011
高波を鎮めて鷹の渡りかな 小澤克己 遠嶺 200012
待ちくたびれ帰るさ一羽鷹渡る 池田光 200012
関ヶ原の上を高々鷹渡る 池田光 200012
鷹渡る雲の切れ間を見逃さず 堀池久世 200012
渡る鷹見んと半日仰向きづめ 堀池久世 200012
寂寞たる空を残して鷹渡る 佐原由紀子 200012
黒塊が黒点となり鷹渡る 堀田清江 雨月 200012
鷹に突進鳶の喰ふか喰はるるか 堀田清江 雨月 200012
奥の嶺に鷹が舞ひゐて牧閉す 皆川盤水 春耕 200012
天上へふいに渡りし白き鷹 品川鈴子 ぐろっけ 200012
黒潮のうねり遥かに鷹柱 益本三知子 馬醉木 200101
鷹渡る龍馬の山河との曇り 石本秋翠 馬醉木 200101
また一つ鷹柱立つ塔の空 石本秋翠 馬醉木 200101
木麻黄の風を切る音鷹座る 池田俊男 円虹 200101
潮をなめ潮に洗はれ鷹渡る 池田俊男 円虹 200101
大円を描きし後に鷹降りる 池田俊男 円虹 200101
雲よりも高く上りし鷹の舞 池田俊男 円虹 200101
鷹の目のかうかうとして信を問ふ 沼田巴字 京鹿子 200101
鷹舞つて八ヶ岳威儀を正しけり 樋口英子 200101
嵐山より浮上して鷹となる 長田等 200102
天涯の村とし鷹の空深く 田中黎子 円虹 200102
鷹匠の心は鷹の眼差しに 大沼眞 200102
放鷹し大きな季語を捕へけり 大沼眞 200102
鷹渡る成層圏の扉開け 川口襄 遠嶺 200103
障屏画より羽搏きし青鷹 川口襄 遠嶺 200103
鷹翔つや上昇気流つかまへて 赤羽正行 遠嶺 200103
月山や鷹の眼と鷹匠と 延広禎一 200103
しんしんと潮差す孤島鷹を待つ 山田弘子 円虹 200104
この風をこの雲を鷹日和とぞ 山田弘子 円虹 200104
一点の微塵を鷹とあやまたず 山田弘子 円虹 200104
吾には未だ見えざる鷹の数叫ぶ 山田弘子 円虹 200104
鷹来しと少年となる島男 山田弘子 円虹 200104
うしほ舐めつつ海渡る鷹とかや 山田弘子 円虹 200104
鷹→ 2      

 

2021年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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