大暑 2   110句

泥を食ふ蚯蚓口あく大暑かな    桑原三郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
駅舎より鳩のとび立つ大暑かな 仲山秋岳 万象 200411  
床板に肌の吸はるる大暑かな 中尾公彦 200411  
錆噴いて太る碇や大暑来る 柴田佐知子 200411  
背を曲げて麻酔打たるる大暑かな 青山悠 200411  
釣りたての大鯛届く大暑かな 垣岡暎子 火星 200411  
黙々と米を研ぎゐる大暑かな 徳永真弓 百鳥 200411  
けふ大暑豚の乘りたる大秤 長谷川春 200412  
鏡より打つて出でたる大暑かな 服部早苗 200412  
大暑への覚悟一気に雨戸引く 平野きぬ子 八千草 200501  
漆黒のピアノ据ゑたる大暑かも 林翔 200506  
大仏の立ち上がりたる大暑かな 山田六甲 六花 200508  
大暑来ぬ玉蟲先生凛と坐す 水原春郎 馬醉木 200509  
ルールまだよくわからずに大暑かな 片岡静子 200509  
朝からの首手拭に大暑過ぐ 伊藤白潮 200509  
からすにも眼尻から老け大暑かな 鈴鹿仁 京鹿子 200509  
死の床に両の乳房を大暑かな 中島陽華 200510  
ライオンのたてがみ束ねたき大暑 近藤喜子 200510  
奇岩つづく妙義の山の大暑かな 谷村幸子 200510  
鶏の口で息する大暑かな 小林馨 万象 200510  
大暑かな結婚式の始まりぬ 倉持梨恵 200510  
桑畑に矮鶏の土浴ぶ大暑かな 須永トシ 栴檀 200510  
名水を掬む列長き大暑かな 神山テル 栴檀 200510  
大暑けふこの涼しさを淋しとも 鹿野佳子 200510  
青楠の樹皮しわしわと大暑かな 広渡詩乃 200510  
たこ焼の百裏返す大暑かな 山中宏子 200511  
烏薬咲きつづき大暑を昨日とす 黒田咲子 200511  
大暑かなわれは楽しく花活けて 吉野のぶ子 遠嶺 200511  
丸薬の喉につかへし大暑かな 鈴木和香 栴檀 200511  
梅雨明の大暑の日々のこれ程に 浅井青陽子 ホトトギス 200512  
じだらくに過ごす一日の大暑かな 兼子栄子 酸漿 200512  
あるだけの鎌研いでゐる大暑かな 神山テル 栴檀 200601  
水晶の鎮の冷たき大暑かな 桂妙子 八千草 200602  
芥川龍之介佛大暑かな 久保田万太郎 春燈 200603 昭和三年七月十四日
手ぬぐひまで涙を拭きに大暑の日 堀内一郎 あを 200608  
自販機に礼を言われし大暑の日 石岡祐子 200610  
白粥を存分に吹き大暑なる 一瀬昭子 馬醉木 200610  
大暑かな体の芯に棒立てて 近藤公子 200610  
一事成し終へて大暑に対ひけり 遠藤真砂明 200610  
大暑かな片耳垂るる家兎 山口天木 雨月 200610  
琴糸の緩みたるまま大暑かな 山口高子 200611  
焼畑の土塊尖る大暑かな 高橋スミ子 万象 200611  
大暑なり苦き青汁苦く飲み 成宮紀代子 200611  
大暑なり猫の髭など触れてみむ 米須あや子 遠嶺 200611  
老犬の舌がだらりと大暑来る 秋千晴 200611  
板の間にひらたく坐る大暑かな 辻直美 200611  
今日はしも雨の大暑の日なりけり 桑田青虎 ホトトギス 200612  
切手糊舌に張りつく大暑かな 前田貴美子 万象 200701  
ひんやりと耳朶のありけふ大暑 林昭太郎 200709  
黒板に大暑の一句梅雨上がる 塩路隆子 200710  
バンドネオン蛇腹くねらす大暑かな 河本由紀子 春燈 200710  
沼底に河童隠るる大暑かな 堀口希望 200710  
大暑かな「只今風速三ノツト」 下山田美江 風土 200710  
鳩でさへ片目を閉ぢる大暑にて 弓場赤松 ぐろっけ 200710  
息詰めて癌も動かぬ大暑かな 土屋啓 馬醉木 200710  
鍼打つて帰る大暑の日暮どき 藤井昌治 200710  
糸杉のローマ遺跡の大暑かな 藤本章子 200711  
納豆の糸ひきちぎる大暑かな 保田英太郎 風土 200711  
大暑かなしかと切字をしたがへし 吉野のぶ子 遠嶺 200711  
池の端に丸太のうかぶ大暑かな 伊勢きみこ 火星 200711  
大暑その舗道剥がれて青苔も 丸山冬鳳 京鹿子 200711  
病室に大暑の午后を検査待つ 山田をがたま 京鹿子 200711  
うつぼのごんぼ巻き輪切り大暑かな 中島陽華 200711  
強飯なと食うべ大暑に対処せむ 奈辺慶子 雨月 200801  
胃袋をカメラが覗く大暑かな 今井春生 200801  
引きつづき命の軽さ大暑の日 堀内一郎 あを 200808  
死ぬ時期を知らぬがままに大暑来る 池田光子 200809  
コンビニの店番眠き大暑かな 塩田博久 風土 200809  
国盗りの甲冑黒き大暑かな 高倉和子 200809  
卵のむ夫二つ飲む大暑の日 篠田純子 あを 200809  
自画像のもの言ひたげな大暑かな 久本久美子 春燈 200810  
想ひ堂々巡りして大暑かな 菅原健一 200810  
カレー鍋河原に据ゆる大暑かな 山田美恵子 火星 200810  
菩提樹に寄りけり印南野の大暑 丸山照子 火星 200810  
口中に含む梅干大暑かな 岩田都女 風土 200810  
髪刈つて髪が貼りつく大暑かな 根岸善行 風土 200810  
樹木医の木を抱きしめる大暑かな 近藤幸三郎 風土 200810  
大暑なる焼きおむすびを手に貰ふ 村越化石 200810  
大暑なり検査入院てふ友は 岩本紀子 200810  
あはあはと鴉分散して大暑 伊藤早苗 200810  
側溝の蓋のがたつく大暑かな 瀬島洒望 やぶれ傘 200810  
一幹の竹の粉吹く大暑かな 鈴木直充 素影 200811  
種牛の長き反芻大暑来る 中村風信子 馬醉木 200811  
妙齢の臍出して来る大暑かな 大場ましら 200811  
風さへも行き場失ふ大暑かな 近藤南麓 万象 200811  
象の耳動き大暑の風動く 高橋スミ子 万象 200811  
お稲荷の鈴凹みゐる大暑かな 大島英昭 やぶれ傘 200811  
綿雲のゆつくりわたる大暑かな 松村光典 やぶれ傘 200811  
薄暗がりの竹林をゆく大暑かな 有賀昌子 やぶれ傘 200811  
ねずみ捕る気もなき猫の大暑かな 山田六甲 六花 200907  
高校野球勝ち歌大暑はらひけり 水原秋櫻子 馬醉木 200908 『蘆雁』
水差して湯をおどろかす大暑かな 片山由美子 200908  
あをあをと竹筆おろす大暑かな 神蔵器 風土 200908  
疲れ果て寝つかれぬ夜の大暑かな 仁平則子 200909  
二日とは供華のもたざる大暑かな 米山喜久子 200909  
ボトル手に大暑の大路ひた歩む 吉田晴子 200910  
黄檗断層見通す町の大暑かな 尾池和夫 200910  
駅裏で鶏鳴いてる大暑かな 高橋泰子 200910  
蹼の磧をあるく大暑かな 丸山照子 火星 200910  
橘の実を吸うてみる大暑かな 渡辺数子 火星 200910  
納屋の扉を開けて大暑の風通す 生田作 風土 200910  
吹く風に牛のよだれの大暑なる 大坪景章 万象 200910  
解体の埃も音も大暑かな 秋千晴 200910  
信号の赤に苛立つ大暑かな 市川由美子 200911  
湯引きして鯛の身縮む大暑かな 山中宏子 200911  
熔岩せまる一族の墓大暑来る 古川夏子 200911  
朗吟に大暑のこころ放ちけり 水田壽子 雨月 200911  
鴉二羽大暑の雨を歩きをり 高橋芳子 火星 200911  
枕木のタールの臭ふ大暑かな 若井新一 200912  
薬草園名札の白き大暑の日 市橋敬子 200912  
まとひつく犬叱り居し大暑かな 岩谷丁字 春燈 201007 大暑→ 3

 

2019年7月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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