颱 風 4     153句

台風の目つついてをりぬ予報官   中原道夫   顱頂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
颱風禍稲架倒壊す其処此処に
河中透水
雨月
200412
台風過庭師来所作のきびきびと
青垣和子
雨月
200412
天気図に忽と台風秋翳り
久保田雪枝
雨月
200412
台風の最中白薔薇庭に剪る
阿部文子
酸漿
200412
台風の円の中といふ独りかな
宮崎すみ
対岸
200412
颱風圏に入る高階の灯りかな
廣畑忠明
火星
200412
台風を来て受付に声弾む
大串章
百鳥
200412
台風裡披講の声の響きけり
大串章
百鳥
200412
台風を集ひ座の文学といふ
大串章
百鳥
200412
台風一過糶り場に光る台秤
大串章
百鳥
200412
台風来と垣の郁子の実色づけり
松崎鉄之介
200412
台風が魔球をおぼえ新コース
赤松有馬守破天龍正義
六花
200412
台風の通りしのちの金木犀
早崎泰江
あを
200412
台風を伊勢より連れて戻り来し
鷹羽狩行
200412
台風一過残る木の葉が紅葉して
岩木茂
風土
200501
台風のなごりの疵や村界碑
笹村政子
六花
200501
台風の真つ只中の講座なり
加藤峰子
200501
台風来赤いカーテンかかる家
木村みかん
200501
台風の爪の跡かな立石寺
石山民谷
遠嶺
200501
台風の過ぎし川面のいさぎよき
大槻球子
遠嶺
200501
台風来泰山木の倒壊す
山元海郎
河鹿
200501
長寿村台風寸断して去りぬ
福田かよ子
ぐろっけ
200501
台風におのころ島も崖崩れ
藤田かもめ
ぐろっけ
200501
台風来とりこむ名もなき植木鉢
遠藤とも子
ぐろっけ
200501
気がかりな台風なれど観劇に
長谷川としゑ
ぐろっけ
200501
台風禍に水田の如き野菜畑
中島指月
200501
台風圏畳鰯の目のつぶつぶ
須佐薫子
帆船
200501
すつぽりと日本列島台風圏
鏡山千恵子
帆船
200501
台風の逸れて予定のなき午後に
田丸千種
ホトトギス
200501
台風が庭に来てゐる騒ぎかな
村松五灰子
ホトトギス
200501
血の騒ぐてふは台風来るときも
村松五灰子
ホトトギス
200501
良き酒に一夜台風やり過す
村松五灰子
ホトトギス
200501
台風にわが家狙はれをりにけり
藤井啓子
ホトトギス
200501
台風に家揺れてをりきしみをり
藤井啓子
ホトトギス
200501
台風に耐へたる幹をさすりけり
藤井啓子
ホトトギス
200501
また次の台風と言ふ空模様
田中靜龍
ホトトギス
200501
町沈む台風余波の高潮に
田中靜龍
ホトトギス
200501
台風禍残す果樹園なりしかな
田中靜龍
ホトトギス
200501
台風の目の中にある進路かな
堀恭子
ホトトギス
200501
台風の一つ目入道睥睨す
堀恭子
ホトトギス
200501
ドアノックして台風の去りゆけり
堀恭子
ホトトギス
200501
台風の空を剥がして行きにけり
日置正樹
ホトトギス
200501
台風に夢ごと揺るゝ一夜かな
日置正樹
ホトトギス
200501
台風や竜馬の像の仁王立ち
大久保白村
ホトトギス
200501
台風のさなかに響く時報かな
大久保白村
ホトトギス
200501
台風の去り島の位置ずれにけり
大久保白村
ホトトギス
200501
なまぬるき台風圏を鴉翔ぶ
館石哲を
ホトトギス
200501
台風過北大ポプラ薙ぎ倒し
館石哲を
ホトトギス
200501
牛遊ぶ台風一過のトラピスト
館石哲を
ホトトギス
200501
台風の湿り三和土にひろごれる
小森葵城
ホトトギス
200501
台風の風無き静寂園の朝
小森葵城
ホトトギス
200501
台風に支へ木太き長屋門
小森葵城
ホトトギス
200501
台風の余波の被害に怯えつゝ
浅井青陽子
ホトトギス
200501
異常なる季節の上にまた台風
浅井青陽子
ホトトギス
200501
台風の外れし安堵と云ふ疲れ
定梶き悦
ホトトギス
200501
台風の逸れし音色のサキソフォン
杉浦典子
火星
200501
台風の去りし鉢棚夫の佇つ
木野本加寿江
火星
200501
往還を沢蟹走る台風過
須永トシ
栴檀
200501
台風裡鬼まんぢゆうの膨めり
桑添礼子
栴檀
200501
無表情ひしめく車中台風来
石川英利
百鳥
200501
避難所の灯の暗し台風来
二村蘭秋
雨月
200501
台風一過のけぞり仰ぐ空のいろ
佐野布娑
雨月
200501
颱風の眼の中か星煌々と
植竹美代子
雨月
200501
颱風の後の静寂をバッハ聴く
植竹美代子
雨月
200501
神罰のやう台風の矢継ぎ早
川崎光一郎
京鹿子
200501
台風の落花狼藉倒伏田
川崎光一郎
京鹿子
200501
廃棄物の山なす公園台風禍
川崎光一郎
京鹿子
200501
床板も干され台風一過かな
川崎光一郎
京鹿子
200501
台風に踏み荒らされし吾家なり
岸本敬子
築港
200501
神の杉倒る台風直撃し
岸本敬子
築港
200501
停電と雨漏残し台風過
北嶋薫
築港
200501
台風に耐へし金賞バラ誇る
沼口蓬風
河鹿
200502
颱風の目の中にゐて香を焚く
秋千晴
200502
屋根職人声を降らして台風晴れ
丸山冬鳳
京鹿子
200502
台風の向きがくるりと脇本陣
梶浦玲良子
六花
200502
冬の台風逸れて電話の長話
范友佳女
春燈
200502
台風来サルバドール・ダリのごとく
渡辺隆
遠嶺
200502
台風の過ぎて穂芒背を正す
吉原すみ子
200505
台風に追い打ちかけて地震かな
吉原すみ子
200505
剰へ台風も呼ぶ梅雨なりし
稲畑汀子
ホトトギス
200506
颱風の眼や一島を捕へ澄む
大高芭瑠子
炎夏
200507
本土といふ陸に住みつつ颱風待つ
大高芭瑠子
炎夏
200507
台風に子等休校を喜べり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200508
台風に鍛へられたる都心かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200508
台風を近づけてゐるオゾン層
稲畑廣太郎
ホトトギス
200508
台風の端の雲抜け着陸す
稲畑汀子
ホトトギス
200508
台風の去りて残りし旅の齟齬
稲畑汀子
ホトトギス
200509
台風に雨戸蝋塗り殴る蹴る
品川鈴子
ぐろっけ
200509
方違へ浄め塩撒く台風圏
品川鈴子
ぐろっけ
200509
歡送や颱風に明くる驛の前
瀧春一
菜園
200509
地震台風女三人孫一人
東亜未
あを
200509
夏台風ひと日雨脚眺めをり
鎌倉喜久恵
あを
200509
台風を避けし旅路となりしこと
稲畑汀子
ホトトギス
200510
台風の進路を問ふも旅心
稲畑汀子
ホトトギス
200510
台風の今から予測してみても
稲畑汀子
ホトトギス
200510
台風に予定の立たぬ旬日よ
稲畑汀子
ホトトギス
200510
ともかくも準備して台風に処す
稲畑汀子
ホトトギス
200510
台風禍欅大樹に及びけり
稲畑汀子
ホトトギス
200510
芭蕉フォーラムへ招かぬ台風も
品川鈴子
ぐろっけ
200510
台風の逸れて白白夜が明くる
山口二三雄
築港
200510
颱風は遠しと狐嫁に入る
林翔
200510
わが家に万の雨だれ素破颱風
林翔
200510
夜半の点滴台風北上しつつあり
冨岡夜詩彦
200511
台風一過猫ふんじやつたふんじやつた
今瀬剛一
対岸
200511
台風の目にすつぽりと入りけり
上野泰子
対岸
200511
台風折れ廃仏毀釈見し榎
品川鈴子
ぐろっけ
200511
台風裡救急車街まつしぐら
谷寿枝
酸漿
200511
残暑中台風地震矢継ぎばや
牧原佳代子
酸漿
200511
蛸焼を買ふ台風はまだ遠し
大串章
百鳥
200511
台風や果樹園巡る広報車
中里とも子
百鳥
200511
台風を追っ払ひたる案山子翁
服部菰舟
雨月
200511
手術日の師に台風の逸れにけり
西村しげ子
雨月
200511
台風過余りの風に心地よし
渡辺喜久子
築港
200511
濡れてゐて戸惑ふカラス颱風来
篠田純子
あを
200511
颱風の目の中にゐて小田和正
須賀敏子
あを
200511
蝋燭をかこむ夕餉や台風下
中元英雄
河鹿
200512
颱風や大工の口に釘光る
早水秀久
河鹿
200512
颱風のリストラに耐へ青林檎
泉田秋硯
200512
台風過信濃に似合う空の青
宮入河童
200512
角の店早仕舞せり台風来
和田森早苗
200512
台風の余慶の涼は昨日まで
安原葉
ホトトギス
200512
台風の目にをるけつねうどんかな
栗栖恵通子
200512
颱風外れ爪の三日月揃ひをり
松原仲子
200512
台風はいもうとの旅先にあり
倉持梨恵
200512
流されし鴨戻り来る台風過
谷寿枝
酸漿
200512
台風のまだ遠くあり潮まねき
菊地惠子
酸漿
200512
水底に鯉ゆらぎなし台風裡
兼子栄子
酸漿
200512
台風の過ぎし天地の気息かな
安部和子
雨月
200512
奥宮に障りなかりし台風過
宮原悦子
雨月
200512
台風の予報に何も手に付かず
細川コマヱ
雨月
200512
雨打ちて沖を台風来つつあり
溝内健乃
雨月
200512
台風に地震の追ひうち時計鳴る
相沢有理子
風土
200512
颱風の真夜に聞こゆる槌の音
水野範子
ぐろっけ
200512
超颱風仏足石を穿つ雨
水野範子
ぐろっけ
200512
台風に警報を吊る駅助役
佐藤彰
築港
200512
台風来屋台きりきり縛られて
西口万佐子
200512
台風の隻眼にまた睨まるる
岩垣子鹿
ホトトギス
200601
台風の名残の雨に着陸す
安原葉
ホトトギス
200601
台風の墓場といへど鮭日和
澤田緑生
馬醉木
200601
台風来火の山裾に生簀曳く
九万田一海
河鹿
200601
颱風の大親分が乗り込めり
貝森光大
六花
200601
台風や大和沈める海を来て
苑田ひろまさ
200602
台風の尾の残りゐる白き海
山田弘子
ホトトギス
200602
釘打ち過ぎし台風の肩透かし
大森慶子
母衣
200602
台風一過夜空にさがすディスカバリー
平野きぬ子
八千草
200602
古都の雨台風の端とどきをり
稲畑汀子
ホトトギス
200607
台風一過稜線未だ整はず
小林朱夏
200607
台風を指呼に大川濁りたる
稲畑廣太郎
ホトトギス
200609
これよりは台風に処す心あり
稲畑汀子
ホトトギス
200609
台風の行方に侍むほかはなく
稲畑汀子
ホトトギス
200609
ときに日のかつと照りつけ台風圏
山仲英子
200609
足留めは仕事留なり台風裡
鈴木榮子
春燈
200609

 

2019年9月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。