台 風 10     76句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
台風の去りし夜明けの星あまた 田中とし江 202003
台風圏大鍋に湯を滾らする 服部早苗 202003
ふるさとの山は噴火し台風も 久保白村 ホトトギス 202003
かつて我住みし箱根も台風禍 今井千鶴子 ホトトギス 202003
渓流に刺さる倒木台風禍 青木朋子 202006
台風の予報の外にゐる集ひ 稲畑汀子 ホトトギス 202007
みちのくも台風一過なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 202008
颱風の去り空青く海蒼く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
台風の予報刻々旅路あり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
台風に一喜一憂して旅に 稲畑汀子 ホトトギス 202010
再会の句碑颱風を離しゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
颱風を縫うて西への旅終へる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
颱風の攫つてゆきし原風景 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
台風が来るといふ風さるすべり きくちきみえ やぶれ傘 202010
台風の夜にゴキブリたたきけり 須賀敏子 あを 202010
台風の足止め二日目に及ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
台風の帰路とて一喜一憂す 稲畑汀子 ホトトギス 202010
上げ潮の音を五体に台風来 小倉征子 202011
台風の始まり鳥の空流る 田尻勝子 六花 202011
差し水の沸く台風の予報円 兵藤惠 201911
予報士の眼のきらきらと台風来 大矢恒彦 201911
台風来三宅島いま豪雨とか 田中藤穂 あを 202012
台風来米櫃減りてゐし不覚 田中藤穂 あを 202012
釘を打つ腕が頼りの颱風裡 高木晶子 京鹿子 202101
耐へるほかなきウイルスも台風も 岩岡中正 ホトトギス 202102
台風を迎へ撃つたる方位盤 上村葉子 風土 202102
台風来木つ端のごとき経験値 服部早苗 202102
台風来大事なものは風呂敷に 曽根富久恵 202102
颱風の去つて真赤に暮るる空 湖東紀子 ホトトギス 202103
蝋燭の影絵で遊ぶ台風圏 曽根富久恵 202104
颱風の刻々といふ心置く 稲畑汀子 ホトトギス 202109
見舞はれて見舞ひ台風待つ心 稲畑汀子 ホトトギス 202109
台風の行方気になる家居かな 稲畑汀子 ホトトギス 202109
颱風の近付いてくる空の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
颱風や危ふし花鳥諷詠詩 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
台風の近き降りやう出掛け来し 稲畑汀子 ホトトギス 202110
台風の気配となつてきたる雨 稲畑汀子 ホトトギス 202110
万物を総嘗めにして颱風裡 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
颱風の気配木々たち騒ぎ出す 山田暢子 風土 202110
颱風の逸れたる道にかなぶんぶん 佐藤竹僊 あを 202110
オリンピック終り台風くる予報 田中藤穂 あを 202110
台風の小雨の中を外出と 田中藤穂 あを 202110
台風の来ると予報や雨戸ひく 佐々木澄子 末黒野 202111
北斎の線を上塗り台風波 高木晶子 京鹿子 202111
台風余波屋並等しく色を消す 高木晶子 京鹿子 202111
台風のいくつも湧きて五輪果つ 篠田純子 202112
後ろ手に結ぶエプロン台風期 太田佳代子 春燈 202112
湖の澄みしを交ぜて颱風裡 宮元陽子 末黒野 202112
台風になる極楽の余り風 高橋将夫 202112
二日目のカレー出てくる台風過 稗田寿明 202112
海原を刈る台風の刃かな 澤田英紀 202112
台風過庭に小さな水溜り 亀岡睦子 やぶれ傘 202112
海原を刈る台風の刃かな 澤田英紀 202201
台風の荒れだす音や九十九灘 田中臥石 末黒野 202201
台風の外れたる風の丸きかな 森竹治郎 末黒野 202201
台風過青空走る白き雲 荒井貞子 末黒野 202201
颱風禍庭の春秋奪ひゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
颱風禍風鋭角に鈍角に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
台風過鳩の怒声に雲割れる 松本鷹根 京鹿子 202209
台風の来覆ひて縛り用意かな 長崎桂子 あを 202209
漠漠と台風の来る夜の樹間 兵藤惠 202210
台風の上陸するか高揚感 田尻りさ 六花 202210
後ろ手に結ぶエプロン台風期 太田佳代子 春燈 202212
予報士の棒に台風気負ひけり 森岡正作 202211
台風や位置情報は海を飛ぶ 須賀ゆかり 202211
鉤曲がりかな列島も台風も 広海あぐり 202211
颱風のかむさってくるめうがの子 佐藤竹僊 あを 202211
夜半の大雨雷鳴や台風来 長崎桂子 あを 202211
台風来音大生がチェロかつぎ 倉澤節子 やぶれ傘 202212
ベビーカーに立ち乗りする子台風過 竹内文夫 やぶれ傘 202212
巻き戻す時間は無意味新台風 日置游魚 202212
鶏鳴の高き台風一過かな 石黒興平 末黒野 202212
雨台風サランラップの端探し 市川夏子 末黒野 202301
木製の雨戸の重さ台風裡 津野桂子 末黒野 202301
摘果後の枝跳ねてゐる台風裡 高木晶子 京鹿子 202301
颱風の近づく空に星ひとつ 今橋眞理子 ホトトギス 202302
台風→ 1

 

2023年9月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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