鈴 蘭 2   48句

すずらんのリリリリリリと風に在り  日野草城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鈴蘭や旅の戻りの荷に仄か 佐藤いね子 馬醉木 201012
鈴蘭の実となり侍る年尾句碑 河野美奇 ホトトギス 201012
褒められて鈴蘭掘れど根に負ける 品川鈴子 ぐろっけ 201102
鈴蘭の野へつながりし旅心 稲畑汀子 ホトトギス 201106
鈴蘭の香り束ねて渡さるる 稲畑汀子 ホトトギス 201106
深呼吸して鈴蘭の香に浸る 和田崎増美 雨月 201108
鈴蘭の束抱きしまま空の旅 泉田秋硯 201109
鈴蘭の押し花若き日の詩集 岩月優美子 201109
鈴蘭の狭庭にきらめき俯きて 藤田宣子 ぐろっけ 201109
鈴蘭に生まれて空を仰がれず 布川直幸 201205
香を閉ざす月の鈴蘭原野かな 稻畑汀子 ホトトギス 201206
鈴蘭の野をゆるがせし朝の地震 稻畑汀子 ホトトギス 201206
雨しづく零す鈴蘭夕鴉 三枝邦光 ぐろっけ 201208
鈴蘭や母の懐あたたかし 江見巌 六花 201208
鈴蘭の野に郷愁の旅路置く 稲畑汀子 ホトトギス 201306
鈴蘭の束小さくとも香にまみれ 稲畑汀子 ホトトギス 201306
えぞ鈴蘭ほのかにしかと齢かな 鳥居美智子 ろんど 201311
編集室器まちまち鈴蘭挿す 瀧春一 花石榴 201312
鈴蘭の花に旅路を栞りし日 稲畑汀子 ホトトギス 201406
鈴蘭の大地よ耐へし日を忘れ 稲畑汀子 ホトトギス 201406
鈴蘭の咲いてめでたく古稀の人 須賀敏子 あを 201406
すずらんに風鳴る湖畔野草園 西川みほ 末黒野 201410
鈴蘭の香も包まれて届きけり 稲畑汀子 ホトトギス 201506
鈴蘭の転がるやうな咲きっぷり 久保晴子 雨月 201509
鈴蘭の野にはじまりし北の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201606
霧ヶ峰晴れ鈴蘭とグライダー 藤原照子 201607
鈴蘭は母恋ひの花娘と愛でて 磯野しをり 雨月 201607
鈴蘭の香に演壇の改る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705
鈴蘭を持ちて乗込む帰路の航 稲畑汀子 ホトトギス 201705
鈴蘭の卓にボルドー香り立つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
鈴蘭の鈴を鳴らせば聖変化 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
詩姉逝けり鈴蘭の香を風攫ひ 松本三千夫 末黒野 201709
鈴蘭や師のまろき声耳朶にあり 山本漾子 雨月 201709
鈴蘭の花より小さく生きて来し 海村礼子 春燈 201709
鈴蘭の鈴吹れば吹く北の風 樺山翠 雨月 201907
鈴蘭の百花のなべてうつむける 小川玉泉 末黒野 201908
鈴蘭や馬と話せるアイヌの娘 藤井啓子 ホトトギス 201910
鈴蘭を見かけぬままに旅終る 稲畑汀子 ホトトギス 202006
鈴蘭やピアノの上のちひろの絵 本郷公子 京鹿子 202010
たましひにルビ打たば鈴蘭のすず 井上菜摘子 京鹿子 202107
空瓶に挿す鈴蘭の似合ふ部屋 北城美佐 202108
鈴蘭の夢ふくらます少女かな 田嶋洋子 春燈 202108
鈴蘭の栞十五の日記より 窪みち子 202112
鈴蘭の芽吹きまだかと地を撫でるかな 福地タカ 202207
鈴蘭の病みてゐし間に萎れけり 志方章子 六花 202207
鈴蘭やそぱだちやすき馬の耳 小坂尚子 202210
一鉢の鈴蘭鬱を払ひけり 菅野日出子 末黒野 202211
鈴蘭の鈴音にふと振り返る 谷口摩耶 202306
鈴蘭 →1

 

2023年7月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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